イノベーションと幅広いパートナーシップで社会課題解決へ。

天花寺 宏美さん

国際協力NGO/NPO コペルニク・ジャパン 40代

  • 組織運営全般
  • 多岐にわたる分野
  • キャリア年表

    大学学部生

    1993年~1996年

    英文学部でイギリス文学を専攻。国際的なビジネスに興味を持つ。

    通訳

    1994年~2011年

    通訳養成機関を経て、ビジネス、会議、外交、エンターテインメントなどの英語、フランス語通訳

    国際イベント組織委員会

    1997年~2005年

    国際スポーツイベントの運営事務局にて海外関係者及びスポンサー、メディア対応

    国際博覧会組織委員会

    -

    複数の国際博覧会組織委員会にて海外渉外及び国際広報担当

    留学

    2005年~2006年

    フランス、イタリアにて料理及び語学の勉強

    主婦、子育て

    2006年~現在

    専業主婦を経て、2007年及び2009年に出産、現在子育て中

    コペルニク・ジャパン

    2011年~現在

    日本チームの組織運営

    インタビュー

    国際協力に興味をもったきっかけは何ですか?

    中学生の頃から、地域でのボランティアや、海外の学生への支援など、国内外の社会貢献に関わる活動を行っていて、国際協力に興味は持っていました。国連英検の勉強をしていましたが、公的機関での仕事にはあまり関心が持てず、ただ、国際的なビジネスに関わりたいという気持ちは持っていました。中学から大学まで受けてきた学校の教育方針から、どのような職業に就いても、社会に貢献するという意識は常にありました。

    これまでにどのようなキャリアを歩んでこられましたか?

    家庭と両立して仕事をしたいと思い、大学在学中、通訳養成機関に通い、通訳の仕事を開始しました。その過程で、国際イベントの組織側で働く機会を頂き、スポーツや博覧会の運営の現場で様々なパートナーと協力して、一つの成果を作り上げることに大変意義を感じました。その後、フリーランスの通訳として活動しました。通訳とは、言語だけでなく、文化や背景が異なる人と人の理解を促進するという側面があるので、現在の仕事にも役立っています。二人の子供を授かって主婦をしている時期に、活動初期のコペルニクで手伝う人を探しているという話を頂き、参画することになりました。現在も子育てと仕事で良い気分転換しながら両立しています。

    現在の業務について、具体的にどのようなことを担当されていますか?

    一般社団法人コペルニク・ジャパン代表理事として、途上国の社会課題、環境課題の解決のため、日本でのコペルニクの活動全体を統括、推進しています。企業の途上国向け製品の開発、市場調査、ビジネスプラン作成を行うアドバイザリー・サービスや、CSV活動に関するパートナーシップ構築の顧客対応などです。また、公的機関を通じた途上国でのプロジェクトの運営管理や日本での研修業務を行っています。他にも、メディア対応や寄付者とのコミュニケーション業務、渉外イベントやワークショップの企画及び教育機関等での講演も行っています。

    現在の業務でのやりがいや仕事の魅力は何でしょうか?

    途上国、先進国における様々な分野の民間企業、公的機関と連携しながら、途上国の社会課題や環境問題の解決について、イノベーティブなアプローチを活用しているところです。フィールドに行く機会も多いですが、現地の方々から学ぶことばかりで、いただいたアドバイスやフィードバックをどのようにプロジェクトに生かすか考えるのも醍醐味だと思います。また、組織が若く、スピード感があり、思考が論理的かつ現実的、具体的なので、私が民間企業での経験のみで参画したにもかかわらず、違和感なく溶け込むことができました。組織に柔軟性があり、環境の変化や組織の成長に伴い、ミッションや活動内容も更新していけるところも魅力です。

    今後の目標やキャリアプランをお聞かせください。

    組織としては、途上国の社会課題解決というミッションは変わりませんが、「フィールドの声を生かしながら、よりインパクトのある活動を生み出すにはどのようにしたら良いのか」を考えていきたいと思います。個人としては、自身の特性やスキルを生かすことができるように、自分の役割を常に考えていきたいです。また、柔軟性を持って、新しいことを学びながら、これまでの経験も生かしながら自分の道を探っていきたいです。

    国際協力の道を目指す方に向けてのメッセージをお願いします。

    私は特に専門知識もないまま異分野から国際協力の世界に入りましたが、逆に言えば先入観にとらわれずに、またそれまでのキャリアで培ったパートナーシップ構築やビジネスのアプローチを活用することで、組織の差別化につなげたり、自分の立ち位置を確保したりしています。これからは、国際協力と他の分野の境目がどんどんなくなってくると思いますので、ぜひ視野を広く持ち、色々な業界間の人材交流を行うことが大切だと感じます。また、どのような職業に就いていても国際協力はできると思うので、固定観念に縛られず、自分なりの新しいアプローチを模索していけると良いと思います。

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