病院勤務から国際協力へ。「人のために」「現場のために」 を追い求めて。
米田 裕香さん
国際協力機構(JICA) / 人間開発部 新型コロナウイルス感染症対策協力推進室 / 30代
キャリア年表
大学学部生
2005-2009年
保健学域理学療法学を専攻
理学療法士
2009~2012年
総合病院のリハビリテーシ科で理学療法士として勤務
JICA海外協力隊(旧海外協力隊)
2012~2014年
ガーナの身体障害者職業訓練学校で理学療法士として活動
大学院生
2015~2016年
英国の大学院に修士留学。「障害と開発」を専攻。
JICAジュニア専門員(社会保障)
2016~2017年
人間開発部社会保障チームで障害者関連事業、職業訓練学校事業などのプロジェクトを担当。
JICA技術協力プロジェクト専門家
2017~2020年
タイの高齢化対策プロジェクトで地域に根差した医療・介護のシームレスなサービスづくりに従事。
総合職
2021年~現在
現職
様々な立場で ”人”と”現場”を大切にしてきた経験をODA事業の上流に活かす。
国際協力に興味をもったきっかけは何ですか?
これまでにどのようなキャリアを歩んでこられましたか?
前述の病院勤務を経て、約2年半ガーナの身体障害者職業訓練学校で海外協力隊として活動をしました。しかし活動期間を終える頃、リハビリを受けて学校を卒業した後も、身体の障害から仕事に就けずに自宅に閉じこもりきりの子もいたので、自身の無力さを感じました。それから開発途上国における障害者・障害者政策について学びたく、大学院留学しました。留学後はJICAジュニア専門員として社会保障関連の事業を担当しながら、JICA事業の立ち上げ・実施運営・モニタリングを学びました。その後、JICA専門家としてタイの高齢化対策プロジェクトでリハビリテーションサービスの発展と地域に根差した医療・介護のシームレスなサービスづくりに従事しました。
現在の業務について、具体的にどのようなことを担当されていますか?
現在の業務でのやりがいや仕事の魅力は何でしょうか?
一貫して現場を歩いてきた私が、現場からはやや離れた現職を選んだのは、現場から学んだ事・吸い取った事を、もっとマクロなレベルに活かし、事業を企画したり、組み立てたり、「舞台の裏側から現場を支えたい」と思ったからです。まだ現職に就いて9か月ですので、実現できているかと言われると難しく、その意味ではまだやりがい・達成感などには遠いところです。一方で、ひとつの現場にいる時とは異なり、現職では広い地域・たくさんの国から届く様々な声に触れられる事、ODA事業の全体を意識しながら担当プロジェクトを推進できる事などには充実感を感じています。また、学びの機会が多く、それをすぐに活かせる(=事業実施につなげられる)という事も魅力です。
今後の目標やキャリアプランをお聞かせください。
国際協力の道を目指す方に向けてのメッセージをお願いします。
海を越えての移動が困難な今、開発途上国の”現場”を感じられず難しい事が多いと思いますが、今だからできる挑戦をたくさんして下さい。想像もしていなかった新たな選択肢を発見できるかもしれません。また、国際協力のキャリアも様々です。色々な活動をする・仕事を経験する・経験者と話をする・同じ志をもつ人と意見交換するなどして、自分がどうなりたいのか、どのような事を実現したいのか、人生の中で生活と仕事をどう捉えるのかなど考え続けてみて下さい。ちなみに、一般的な業界に比べると国際協力業界では転職のハードルが低いように感じます。人生を通して、様々な立場で世界に・日本に貢献できる業界だと思います。長期的目線は持ちつつ、(状況が許すようなら)本能の赴くまま動いてみるのもありだと思います。
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