国際協力の現場で「人と人」を繋ぎ、理解と信頼を高める仕事。
中村 由希さん
国際協力NGO/NPO / 特定非営利活動法人アジアの障害者活動を支援する会 / 50代
キャリア年表
大学学部生
1987~1991年
文学部外国語学科英語学専攻。
社会人 旅行会社
1991~1993年
大手旅行会社に就職。団体旅行営業部に所属、バリアフリーツーリズムに力を入れる。
在外総領事館(外務省)職員
1993~1997年
在ブリスベン日本国総領事館に勤務(派遣員制度)。
衆議院議員事務所 政策スタッフ
1997~2000年
衆議院議員八代英太事務所勤務。交通バリアフリーおよび議員の国際協力支援サポート。
JICA研修監理員
2000年~現在
研修監理員として障害分野のコースを中心に研修サポートを行う。
NPO事務局長
2000年~
特定非営利活動法人アジアの障害者活動を支援する会に入会、2010年より事務局長。
研修員が研修内容を最適に理解するための通訳サポート。
国際協力に興味をもったきっかけは何ですか?
これまでにどのようなキャリアを歩んでこられましたか?
大手旅行会社が社会人キャリアのスタートです。東京の支店の団体営業部に配属され、そこでは旅行を組み立て、各方面の手配をきめ細かく行い、お客様と調整し、添乗員として旅行に同行し、目の前のお客様に心から楽しんで満足してもらえるための旅の作り方を徹底的に習いました。細かい調整能力が本当に必要な仕事でした。その後、外務省の派遣員の仕事やJICA研修監理員の仕事、
そしてNGOの仕事とキャリアを重ねてきましたが、振り返ると、全て「調整能力」が必要とされる仕事だと思います。どの職場でも私は根っからのコーディネーターだと思っており、キャリアも「コーディネーター道」をひた走っていると思います。
現在の業務について、具体的にどのようなことを担当されていますか?
JICA研修員受入事業の仕事です。委託先の団体、JICA、研修員や講師の方々の間に立ち、意思疎通を高めたり、研修員の理解促進の側面サポートなど、研修が円滑に進むための支援を中心に行っています。主に障害分野のコースに携わっています。
現在の業務でのやりがいや仕事の魅力は何でしょうか?
特に私が担当する障害分野の研修員は障害当事者の人が多く、その多くの研修員が初めて海外に出かけるという人たちです。研修中、日本の実践から研修員が多くのことを学び、その理解を深めるための側面のサポートをしています。あれこれしながら、研修期間の最後に笑顔で怪我もなく修了式を迎える日、研修員から「ありがとう、本当に良い研修だった」と言ってもらえる度に、「この仕事は最高だな」というとても暖かい気持ちになります。これが研修監理員としての「やりがい」です。
今後の目標やキャリアプランをお聞かせください。
研修監理員の仕事を続けながら、もう一つのキャリアである、国際協力の現場の仕事や
NGOの仕事も行い、今後は現地ラオスを行き来しながら障害のある人たちの社会自立のプロジェクトに引き続き取り組んでいく予定です。
国際協力の道を目指す方に向けてのメッセージをお願いします。
キャリア相談
実際に国際協力でのキャリアを始めるにあたり、不安なことや、キャリア形成についてのご相談に対して相談員がアドバイスをします。
無料でご相談いただけます
- キャリア相談を受けるには、人材登録が必要となります。