IT技術を掛合わせ、 世界における農業と環境の課題を解決する。
永田 賢さん
民間企業 / サグリ株式会社 / 30代
キャリア年表
早稲田大学
2009~2013年
政治経済学部で国際人的資源管理論を専攻。
東京海上日動
2013~2015年
日本国内で代理店営業、法人営業業務に従事。
人材コンサルタント
2015~2016年
日本国内で人材コンサルタント、法人営業業務に従事。
実家の自営業
2016年
介護、接骨院領域で新規事業、社長室業務に従事。
郵船ロジスティクス
2017~2019年
インドのベンガルールで日系企業向け営業活動に従事。
サグリ株式会社
2019年~現在
海外事業統括として、ベンガルールでの子会社・プロジェクト立上げ、他地域でのビジネス展開に従事。
衛星データ×機械学習×区画技術による新興国農業の革新。
国際協力に興味をもったきっかけは何ですか?
新卒での就職活動では、”海外”を軸にしていましたが、”国際協力”にまでは意識が及んでいませんでした。それまで大学の授業や友人が務める国際協力NGOの話の中で人道支援や貧困対策と言ったトピックを聞く程度でしたが、サグリ株式会社への入社を契機として、実際に当事者の一人として関与するようになり、”国際協力”を強く意識するようになりました。サグリの海外事業は、新興国における小規模零細農家の所得向上をミッションに掲げているため、おのずとあらゆるアクターの動静や国際開発理論、先進国から新興国への技術移転論と幅広いテーマを扱い、日々学び続けています。
これまでにどのようなキャリアを歩んでこられましたか?
早稲田大学卒業後、新卒で大手保険会社に入社し、その後人材系ベンチャー、実家の介護事業とキャリアを重ねてきました。そして
2017年7月に、海外でのタフなキャリアパスを求めてYusen Logistics India
Pvt.Ltdのベンガルール支店に転職しました。その後、2019年4月から日系アグリテックのサグリ株式会社インド法人立ち上げに参画、2度目のベンガルール赴任中です。サグリのインド法人においては、マイクロファイナンスビジネス、スマート農業データ基盤事業などの立ち上げに従事しています。最近は海外事業統括として他の地域でのビジネス立ち上げも管掌しています。
現在の業務について、具体的にどのようなことを担当されていますか?
衛星データ×機械学習×区画技術を用いて、インド法人の運営、プロジェクト管理、新規プロジェクト開拓に加えて、他地域に対するフィージビリティスタディ、実証事業の立ち上げを管掌しています。海外の事業内容としては、1.マイクロファイナンス融資のための与信データ提供事業、2.スマート農業普及のためのデータ基盤整備事業、3.カーボンファーミング事業(農地から温室効果ガスを削減しクレジット化して販売)が挙げられます。これら3つの事業を推進するために、パートナー開拓、データ収集、プロジェクト組成・運営といった業務に従事しています。月に1回は農地に赴き、パートナー企業や農家さんとの接点を持っています。
現在の業務でのやりがいや仕事の魅力は何でしょうか?
サグリの事業は、衛星データ×機械学習×区画技術を用いて、新興国農業の革新を目指すものなので、新しい事業をゼロから創り出して、価値を感じてもらい、徐々に浸透していく一連の流れが喜びです。例えば、衛星データを用いて自動的に農地を区画化、手作業を削減してパートナー企業に感謝された時など、価値を実感してもらえたと感じます。マイクロファイナンスで与信を支援し、衛星データによる営農指導で収量を増やすことを通じて、農業のバリューチェーンに寄りそう形で貢献できるので、価値提供し続けることができる確信があります。
インドに加えて、東南アジア、アフリカ、ラテンアメリカも視野に入ってきたので、醍醐味が増すと感じています。
今後の目標やキャリアプランをお聞かせください。
今後の目標は、サグリの事業を全世界に届けることです。まず、インドにおいて法人立ち上げ、プロジェクト運営と進めてきたので、次はインドを起点として、他の地域の展開を目指します。現状、実証事業ができているタイ、ケニア、ブラジルを中心としつつ、東南アジア・アフリカ・ラテンアメリカ地域でビジネス機会を伺います。その中でローカライズ、インド以外での組織拡大、クロスボーダー取引と管掌領域が増えてくるので、インドで培った知見を活かしつつ、現地に対応したビジネスをできるように尽力します。その中でキャリアのレイヤーが徐々に増し、視野も広くなると想定しています。
国際協力の道を目指す方に向けてのメッセージをお願いします。
私のキャリアは転職を繰り返した結果、インドへ行くこととなり、最終的にサグリと巡り合うことになったので、あまり再現性がないかもしれません。ただ、今までのキャリアで培ってきた知見(営業におけるコミュニケーション、調査スキル、異文化理解、ローカライズ)は今の仕事で活きているように感じます。従って、僭越な物言いかもしれませんが、国際協力の道を志す皆様には、現状のキャリアで「これは身に付けた!」というスキルをいくつか持つことをオススメします。そうすることによって、個々が目指す”国際協力”のキャリアパスに合ったスキルセットを身に付けることができると思います。
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