「国際協力×デジタルマーケティング」自分らしいキャリアを築く。
稲井 あずささん
国際協力NGO/NPO / 公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン / 30代
キャリア年表
大学学部生
2010~2015年
法学部に在籍。留学や海外インターン、世界一周などを経験。
民間企業
2015~2019年
広告代理店に勤務。WEB広告のコンサルティング業務に従事。新人育成やマネジメントなども経験。
JICA海外協力隊
2019~2020年
青少年活動隊員としてヨルダンのパレスチナ難民キャンプで活動。新型コロナの影響で任期半ばで帰国。
NGO職員
2020年~現在
公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパンで、デジタルマーケティングを担当。
自分にできることを模索し、たどり着いた国際協力との関わり方。
国際協力に興味をもったきっかけは何ですか?
国際協力に興味を持ったきっかけは、小学生のときに行ったユニセフ募金です。遠い国では、私より小さな子どもたちが亡くなっているという現実に、衝撃を受けたことを覚えています。さらに社会科の資料集に載っていた、紛争地域で活動する緒方貞子さんの姿を写真で見て、「私もこんな仕事がしたい」と思うようになりました。学生時代は海外ボランティアでフィリピンを何度も訪問するとともに、留学やバックパッカーを通じ世界各国を飛び回る日々を送っていました。そのなかでもともと興味があったパレスチナ問題への関心が高まり、パレスチナ難民支援を行っているNGOのインターンとして現地で緊急支援活動に参加し、現場で活動したいと思うようになりました。
これまでにどのようなキャリアを歩んでこられましたか?
大学卒業後は広告代理店に就職し、WEB広告のコンサルティング業務に従事しました。充実した日々を送っていましたが「国際協力の現場で働きたい」という思いは消えず、
JICA海外協力隊に応募しました。2019年7月からヨルダンのパレスチナ難民キャンプに派遣され、キャンプ内の女性支援センターで活動し、女性や若者達を対象とした自立促進プログラムの立ち上げと運営に携わりました。念願だった現場での活動に喜びを感じる日々でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響で任期半ばで帰国することになりました。今後の進路を模索していたところ、前職でのキャリアをNGOでも活かせることを知り、プラン・インターナショナルにデジタルマーケティング担当として入局しました。
現在の業務について、具体的にどのようなことを担当されていますか?
現在の業務でのやりがいや仕事の魅力は何でしょうか?
数字と向き合うことが多い仕事ですが、
WEB広告など自分が担当している領域から支援を始めてくださった方々からいただくメッセージにいつも励まされています。「WEB広告を見て少しでも力になりたいと思った」、「一歩踏み出してみようと思った」といったメッセージを読むと、普段見ている数字にも温かみが感じられます。
また2022年には、海外出張でスーダンを訪問しました。寄附により成り立っている支援活動を自分の目で見て、現地の方々から直接話を聞くことができました。現地の活動を直接見ることや聞くことができない支援者の方々や支援を検討している方々に、どれだけ解像度の高い情報を伝えられるかを考えていきたいと思っています。
今後の目標やキャリアプランをお聞かせください。
これまでの自分自身の活動を知っている友人からは、「海外の現場で働きたい気持ちはないの?」としばしば聞かれるのですが、以前よりもその気持ちは減ってきているなと感じています。完全にゼロにはなっていないですが、今のNGOでのマーケティングの仕事がとても楽しいと感じており、想像以上に重要で、やりがいのある仕事だと満足しています。日本のNGOやNPOは、まだまだデジタルの領域に疎い業界だと思っており、今後も積極的にプラン・インターナショナルがデジタルのマーケティング施策を行っていくことで、業界全体を牽引できるような存在になれたら嬉しいです。そのためにも、自分自身の専門性をもっと高めていきたいと思っています。
国際協力の道を目指す方に向けてのメッセージをお願いします。
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