「スポーツの力」を通じた国際協力・交流
大学院生
2012年~2014年
学校教育科学専攻で教育学(教育心理)を専攻
JICA海外協力隊
2015年~2017年
体育隊員としてウガンダ共和国ソロティ県へ派遣。中高一貫男子校にて体育の定着と部活動の充実に取り組む。
スポーツ庁委託事業プロジェクトメンバー
2017年~2022年
日本体育大学にて、東京2020パラリンピック参加国・地域拡大支援事業に従事。
民間企業
2022年~2024年
スポーツ事業会社にて、スポーツ施設運営とスポーツイベントの企画・運営。
スポーツ庁委託事業プロジェクトメンバー
2024年~現在
(独)日本スポーツ振興センターにて、スポーツ・フォー・トゥモロー・コンソーシアム事務局を担当。
スポーツをツールにより良い世界を目指す!
国際協力に興味をもったきっかけは?
転機となったのは、大学院時代に参加したベトナムとの交流プログラムです。
現地の学校を訪問し、教育現場だけでなく、文化や生活環境の違いに直接触れたことが強く印象に残っています。
体育教員を目指して進学したものの、「このまま日本のことしか知らない先生になるのではないか」という違和感が次第に強くなり、より幅広い経験を積みたいと考えるようになりました。
そんな中でふと浮かんだのが、「アフリカで先生をしたら、どんな学びがあるのだろう」という問いでした。この思いが、国際協力の世界へ一歩踏み出すきっかけとなりました。

ベトナムとの交流プログラムの様子
これまでに歩んできたキャリアは?
対人(特に子ども)とのコミュニケーション能力はここで非常に培われたと思います。 帰国後はご縁とタイミングに恵まれ、東京2020パラリンピックの参加国・地域拡大を目指す事業に参画し、主にアフリカ地域を担当しました。
途上国とパラスポーツという、なかなか関わる機会のない分野で、「スポーツの力」が持つ可能性と国際協力の面白さを強く実感しました。
その後、民間企業においても、スポーツを通じた地域貢献に携わりましたが、国際協力の経験を活かした仕事に改めて挑戦したいと考え、現在の職に就くことを決めました。

パラリンピック支援の様子
現在の業務・担当について教えてください。
現在は、官民連携でスポーツを通じた国際交流・協力を推進する事業の事務局で、国際関連業務を担当しています。
主に海外のスポーツ関連団体とのコミュニケーション窓口となり、国際的な潮流を踏まえた支援事業の企画・運営を行っています。
最近では、ASEAN諸国との連携事業として、全11か国を日本に招へいしたワークショップの実施や、2025年に横浜で開催されたアフリカ開発会議(TICAD9)に合わせた機運醸成イベントの開催や、会議期間中のサイドイベントへの出展なども担当しました。
さらに、2026年には愛知・名古屋でアジア大会が予定されており、国内外の国際大会の機会を活用した連携事業にも携わっています。

ASEAN諸国を招へいしたワークショップ
業務でのやりがい・仕事の魅力とは?
また、スポーツを通じて、人が自然と「笑顔」になる時間が生まれます。協力隊や東京大会に向けた事業ではより現場に近かったこともあり、学校の生徒やパラ選手だけでなく、先生やコーチ、家族など、多くの人が「笑顔」になる場面に立ち会うことができました。
その瞬間を一緒に共有できたときに大きなやりがいを感じます。
現在は間接的な支援が中心ですが、関わった事業を通じて課題に対するポジティブな変化が生まれたと聞くたびに、この仕事の魅力と意義を実感しています。
今後の目標やキャリアプランとは?
しかし、スポーツは教育、福祉、共生社会、ジェンダー、平和など、さまざまな分野に横断的に関わることができる、非常にポテンシャルの高いツールだと考えています。
とはいえ、正直なところ、明確なキャリア像を描き切れているわけではありません。
ただ、これまで培ってきた、誰もが経験できるわけではない現場での体験や国際的な業務経験での知見を活かしながら、スポーツを通じて人や社会に前向きな変化を生み出す仕事には、これからも関わり続けていきたいと考えています。

TICADパネル展示の様子
国際協力の道を目指す方へのメッセージ
目の前の興味に向き合い、その時々で選択を重ねてきた結果、今の仕事に繋がっています。
国際協力の世界は、決して一直線に進むキャリアではなく、回り道や想定外の経験がむしろ強みになる世界だと感じています。
大切なのは、「準備が完璧に整ってから動く」のではなく、小さくても、恐れずにまずは一歩踏み出してみることが大事だと思います。
これから国際キャリアを目指す方には、ぜひ自分の関心や経験を大切にしながら、「なんとかなるさ」という気持ちで挑戦してほしいです。