第1号 連載コラム 年頭のご挨拶

あけましておめでとうございます。

今年はいよいよ平成最後の年、そして新元号が始まる年です。
正直に申し上げると、西暦の方が日常的には便利だとは思います。
ですが、私はこの元号の考え方がとても気に入っています。
あたかも前の世代から新しい世代にバトンを引き継いでいく感じがしませんか。

私たちPARTNERは、バトンを引き継ぐことを支援するサイトでもあります。
日本で培った技術・精神を途上国へ、それぞれのプロジェクトで育った人材を新たなチャレンジの舞台へ、長いあいだ国際協力に関わってきた人々の「思い」を次の世代へと…。

昨年末、外務省は、平成29年度海外対日世論調査の結果を公表しました。
調査結果によりますと、例えばASEANでは、「戦後70年の日本の平和国家としての歩みについてどう思うかとの質問については、ASEAN全体で85%(前回調査88%)が評価すると回答」し、また、「この50年間最もASEANの発展に貢献してきた国(地域)を選ぶ質問(複数回答)では、65%(前回調査55%)の回答者が日本を選択し、日本の貢献がASEAN諸国から最も高い評価を得ていることが確認できた」としています。(出典: 外務省ホームページ
改めて先人たちの努力に敬服せずにはおられません。

国家が信頼されるためには、一時の善意や行動、少数の人間の活躍だけでは無理です。
何人もの日本人が複層的に、継続的に誠意を持って支援をしてきたこと、そして、独善的ではなく相手と協力しながら試行錯誤を実践したこと、これが日本という国への信頼につながっていると言えるのではないでしょうか。

海外に行って「あなたは何人ですか?」と聞かれた時に、堂々と「私は日本人です」と言えること。
そしてその回答を多くの現地の人々が好意的に捉えてくれること。
これは日本にいてはなかなか感じにくい恩恵です。
国内の日本人がたとえ知らなくても、世界のどこかで、日本人の誰かが、誠意をもって仕事をしている。

そしてその誠意が、いつか同胞がその地を訪れた時に善意を持って迎え入れてもらえる、日本に愛着を持っていただける、ということにつながっている。
このように想像してみませんか。

これからどんどん新しい国際協力のカタチが出てくるでしょう。
ソーシャル・ビジネスを通じて、海外ではなく日本国内を舞台として、「複業」として等々です。
しかしどのカタチをとっても欠かすことのできないものは「信頼」でしょう。
そして信頼は、人を通じて作り出すことができるものです。

我々PARTNERは、この信頼のバトンを提供するサイトでありたい。
こう願っています。

国際協力人材部
次長
渡辺雅夫

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