第10号 連載コラム JICA Innovation Quest ~国際協力の新しい形を創る~「ジャイクエ、はじめます」(第1回)
新しい国際協力へ 人、技術、アイディアを繋ぎたい。
今回から、計6回、JICA4年目の有志が中心となって進めている取り組み「JICA Innovation Quest(略してジャイクエ)」を紹介します。
「ジャイクエ」は、これまで国際協力に関わりを持っていなかった方を含め、新しいアイディアを持ち寄って頂き、それらを結集することで、従来の枠組みにとらわれない新しい国際協力事業を生み出すことを目的とするものです。
「ジャイクエ」の取り組みにご関心を持って頂くと共に、国際協力の新しい形を生み出すため、何らかのヒントを得て頂ければ幸いです。
(国際協力人材部人材養成課課長 浅野 誠三郎)
はじめまして!私達は「JICA Innovation Quest(略してジャイクエ)」チームです。「ジャイクエ」とは、昨年度JICA内で行われた新規事業コンテストに入構4年目の有志チームで応募し、合格した企画です。私たちは今、「ジャイクエ」を今年度中に実現するべく準備しています。
「ジャイクエ」は、JICA内外を問わず様々な方にご参加いただきたいと思っておりますので、この連載の場をお借りして、企画内容を紹介したいと思います。そして、チームメンバーにも焦点を当て、JICAの職員がどのような想いをもって日々仕事をしているのかも、紹介させていただきます。
「ジャイクエ」は、新しい国際協力事業のアイディアを生み出し、それらを実現することを目指す取り組みです。具体的には、「従来の国際協力」の枠組みにとらわれない自由でフラットな議論をするための合宿を行います。そこで、社会貢献事業に取り組みたい個人や企業、途上国からの留学生、JICA職員等が集い、集中的な講義とグループでの議論をとおして事業アイディアを創出し、それをコンテスト形式で発表します。その後、それらアイディアの実現に向けて取り組んでいきます。
「ジャイクエ」企画の背景には、私たちのもっている危機感があります。貧困問題や環境問題といった高度化・複雑化した社会課題を解決し、私たちが住む社会を持続可能なものにするためには、多様な分野で活躍する人々の力、新しい技術やこれまでにない考え方を結集することが必要だと感じています。海外でも活かせる優れた技術やノウハウ、国際協力への関心やアイディアを持っている人は多くいます。「ジャイクエ」を通じて、そうした人々とJICAとの接点を増やし、未発掘のアイディアの原石や新しい技術、個人の熱い想いを国際協力事業と繋ぎ、これからJICAが対応すべき途上国のニーズに応える事業を創出・実現することを目指しています。
「ジャイクエ」はまだまだ構想段階の卵です。しかしながら、私達はこの卵がいつか孵化して成長することで、より良い国際協力の形が生まれると確信して、企画運営に取り組んでいます。その先には、「ジャイクエ」が未来の国際協力プレーヤーを繋ぐハブとなり、誰もが国際協力を実践できる世界が待っています。
このコラムを読んでいる皆様は、既に国際協力に関わっている、もしくは関心をお持ちの方々だと思います。新たな一歩を踏み出すきっかけの一つとして、「ジャイクエ」へのご参加を是非ご検討いただけると嬉しいです!
次回からはメンバーの熱い想いを紹介していきます。応援のほど、よろしくお願いします!
JICA Innovation Quest チーム
神武、齋藤、八里、前田、山江
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