第28号 PARTNERコラム大学時代の経験を通して国際協力の道へ
私が最初にJICAの事業を知って国際協力に目覚めたのは、大学3年の夏、ゼミでタンザニアに行ったときのことです。
そもそもゼミを選んだのが、「タンザニアのキリマンジャロコーヒーの農園を見に行く」という内容に惹かれたから。当時(今から約20年前)、アフリカには個人旅行で気軽に行けるような環境ではなかったため、これを逃すと二度とアフリカに行くことはないかもと思ったのがきっかけでした。
初めてのアフリカ大陸は、見るものすべてが目新しく、時間の流れが全く違う感覚に驚かされました。滞在期間中に、タンザニアでコシヒカリの栽培技術を教えていたJICAの専門家の方と夕食を囲む機会があり、その時に初めてJICAの存在と事業を知りました。そして、国際協力という分野に興味を持つようになりました。
帰国後、国際協力のことをもっと知りたいと思い、フェアトレードのNGO活動に参加したり、自ら開発途上国に行ってみたりするようになりました。そして、将来は国際協力に携わる仕事がしたいと強く思うようになり、大学卒業後は、イギリスの大学院で国際開発学を学び、その後、現在の職場である建設コンサルタントで働くことになりました。今年で16年目になります。今思えば、国際協力の道に進みたいと思ってから、自分がどこを目指せばよいのか迷うこともなく、自分がやるべきことが明確になり、大学時代から充実した生活を過ごすことができたように思えます。
夢だった国際協力の現場に入って、開発途上国のインフラプロジェクト調査に携わり、その国の発展のごく一部分に貢献できることを誇りに思っています。そして、学生時代にゼミでタンザニアに行ける機会をくださった大学の先生には本当に感謝しています。
建設コンサルタント K.O
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