第47号 PARTNERコラム陸前高田市「SDGs起業家支援プログラム」実況中継①

環境・経済・社会を総合的な視点で捉え、問題解決を図る「SDGs(持続可能な開発目標)」に、今さらなる注目が集まっています。
SDGs課題に向けた国内での取り組みについて、2019年4月よりJICAから岩手県陸前高田市に出向し、東日本大震災からの復興に取り組む一方で、被災地だからこそ発信できる「SDGs起業家支援プログラム」を実施されている、地域振興部商政課長の木全洋一郎さんのコラムをお届けします。

■■■

SDGsと聞くと、とかく地球環境問題、途上国の貧困削減などグローバルな課題に対する取り組みをイメージされる方も多いでしょう。しかし、日本国内に目を向けると、少子高齢化、担い手不足、交通手段確保、地域資源を生かした商品開発といった地方の課題もSDGsと言えます。こうした課題を逆にビジネスチャンスとして捉えなおし、新たな価値をもつ事業として起業したい! そんな人を積極的に発掘・応援するのが、「SDGs起業家支援プログラム」です。

2020年9月7日の「超福祉展」では、陸前高田のユニークな先輩起業家たちが紹介されました(→ http://peopledesign.or.jp/fukushi/symposium/1607/ )。

超福祉展でのパネルディスの模様(中央が筆者)
超福祉展でのパネルディスの模様
(中央が筆者)

高齢者リハビリとジムを兼ねた施設運営から温泉施設、はたまた有機チョコレートまで手がける方、電気自動車でレンタカーを始めたと思ったら、コロナ禍で花火大会を主催する方などなど。いずれも、これまでなかったクリエイティブな発想で、フットワーク軽く、いくつものわらじを履いて活躍されています。

こうした市内事業者たちと一緒にこのプログラムを全面的にサポートしてくれるのは日経BP社。彼らの持つ情報発信力、ネットワークをもって、市内/市外のホンキの起業家たちを全力でサポートしていきます。

今年度はコロナ禍のため、10、11、1月はオンラインでの起業セミナー、12、2月は実際に陸前高田で起業を検討するセッション、そして3月に事業計画発表会となります。10月12日の第1回のオンラインセミナーでは、仙台で活躍するMAKOTO WILLより「起業への思いを形にする方法」を講演頂きました。プログラム参加者は引き続き受付中です。(参加者には第1回セミナーの録画をご提供します)

第1回オンラインセミナーの様子
第1回オンラインセミナーの様子

震災復興により「命と健康を大事にするまちづくり」「ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくり」を目指す陸前高田で、「地に足の着いたSDGsを具現化してみたい!」「東北と途上国の被災地ネットワークを作ってこんな事業をしたい!」というアイディアのある方、まずはこのプログラムに参加して、その可能性を検討してみませんか?

<プログラムの詳細・お申込みはこちら>
http://www.city.rikuzentakata.iwate.jp/shisei/kakuka-oshirase/seisaku-suisin/sdgs-miraitosi/sdgs-kigyouka-sien/sdgs-kigyouka-sien.html
今後も本プログラムの進捗に合わせて、1月と3月に実況中継レポートをお送りしていきます。

陸前高田市
地域振興部 商政課
木全洋一郎

毎週金曜日に配信している“PARTNERニュース”では、新着の求人・インターン情報/研修・イベント情報の受け取りの他にも、コラム掲載のお知らせもお届けしています。このコーナーでは、コラムの全文と過去アーカイブをお読みいただけます。

個人登録(「参加レベル登録」または「人材登録」)をして、是非、PARTNERニュースの購読をお願いします。