第54号 PARTNERコラム 連載コラムJICA Innovation Quest~共創から生まれる新しい国際協力~ 「ジャイクエ2020、世界を変えるオープンイノベーション」(最終回)

2019年度から始まったJICAによるオープンイノベーションプログラムである「JICA Innovation Quest(通称:ジャイクエ)」。今年度は「誰一人取り残さない社会の実現(社会的包摂:Social Inclusion)」をテーマとして、メーカーやコンサルタント、学校の先生など様々なバックグラウンドをお持ちの方にお集まりいただきました。2020年11月末から、JICA外部からの参加者4人、JICA職員2人の6人チームを7つ作り、ネパール、エジプト、マラウイ、ザンビア、カンボジア、モンゴル、パレスチナの社会的包摂に関する課題解決を目指してアイデアを練っているところです。

そのアイデアの発表を行い、最優秀チームを決定するファイナル・プレゼンテーションが来月開催されます。審査員にはJICA内だけでなく、本プログラムを全面的にご支援いただきました慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(慶應SDM)の教授など、「途上国×オープンイノベーション」に詳しい方々をお招きし、各チームのアイデアにフィードバックいただく予定です。

日時:2021年3月7日(日)12:30~18:00
開催方法:オンライン方式(YouTubeなど広く公開いたします。)
開催方法の詳細、申し込み用のURLなどについては確定次第、PARTNER Facebook上で公表いたします。
ぜひ、フォローしてチェックのほどよろしくお願いいたします。
PARTNER Facebook: https://www.facebook.com/jicapartner

JICAが本気で途上国のためにオープンイノベーションに取り組んだ結果や、参加者の方が3ヵ月紡いできた想いとアイデアを惜しみなく出し切る、そんなアツい場になること間違いありません!国際協力に関わってみたい学生の方も、オープンイノベーションに興味がある社会人の方も、面白いアイデアを事業化してみたい起業家の方も、どなた様も振るってご視聴ください!

さて、ジャイクエの連載も今回で一旦は最終回となります。最後に、運営事務局の新入り・井村がジャイクエへの想いを記したいと思います。

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大学卒業まで九州で過ごした私にとって、国際協力にかかわることは「どこか遠くの人が頑張っていること」という認識がありました。途上国を知る、多種多様なバックグラウンドを持つ人とかかわるために、どれだけの時間とコストがかかるのか。 「地方にいる=ハンデ」だと、悔しさを感じていました。その悔しさを胸に、東京での社会人生活をスタートさせた矢先、世界中を新型コロナウイルスが襲いました。楽しみにしていた海外研修はもちろん、途上国の「と」の字すら、肌で感じることができませんでした。

しかし、だからこそできたことがあると思います。今年のジャイクエは、オンラインであることを前提として進んできました。見ず知らずの42人全員が直接集うことなく、3ヵ月間でオープンイノベーションに挑むというチャレンジングなプログラムとなりました。だからこそ、神戸や北海道、さらにはフィリピンからも、多種多様な人々が集まるオープンイノベーションの場になったと感じています。

そんな想いで作り上げてきた今年のジャイクエ、ファイナル・プレゼンテーションはもちろんオンラインで公開いたします。地球上どこからでも、熱い「途上国×オープンイノベーション」を感じることができる時間になること間違いなしです。ぜひ、ご視聴いただけますと幸いです。

JICA Innovation Quest ホームページ: https://www.jica.go.jp/aboutoda/sdgs/jiq/index.html

国際協力機構
企画部イノベーション・SDGs推進室
JICA Innovation Quest運営事務局
井村皓一

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