第62号 PARTNERコラム繋げる、繋がる、私のターニングポイント

私は高校時代から国際協力に興味があり、新興国、開発途上国と呼ばれる国に関心を持っていました。大学在学中の勉強や課外活動、インドネシアへの留学、内閣府青年国際交流事業「世界青年の船」事業への参加など、海外や国際協力に触れる機会を多く得ました。その中でもターニングポイントとなった、イギリスの大学院への進学とミャンマーでの滞在についてお話します。

大学院では、農業農村開発学を専攻しました。気候変動や食糧問題といった世界規模の課題から、農村地域の生業、政策など広く学び、それまで東南アジアで見聞きしてきた事をより学際的に理解する事ができました。世界50カ国以上から集まる学生たちと学ぶ中で、「世界青年の船」に参加した際に味わった「同じで嬉しい、違って楽しい」という気持ちを学生生活で改めて実感する事ができました。

農村で頂いた朝食と地元の木でできた家と家具
農村で頂いた朝食と地元の木でできた家と家具

大学院で2つのセメスターを終えた後には、ミャンマーで2ヶ月間のNGOインターンを行いました。そこは農業、水産業、衛生、母子健康など様々な社会開発プログラムを提供する、ミャンマー人スタッフのみで構成されたNGOで、私は大学院修士論文のテーマである「こんにゃく芋農家」の調査やトレーダーへのインタビューを始め、新たなプロジェクト立ち上げに向けた打ち合わせ、基金へのプロポーザル提出のための調査などを行いました。世界各国から集まる専門家と話を進めたり、調査のためのフィールドリサーチに同行したりと、イギリス大学院で学んだことを実際のプロジェクトに生かしていくことができました。その中でも印象的だったのが、チン州の農村に滞在した際に出会った、美しい山々と、地産材を使った家と家具でした。この風景の美しさに感動する気持ちを忘れずにいたいと強く思い、食住に関わる仕事に関心を持ちました。

チン州の山々
チン州の山々

「人生を通して国際貢献、社会貢献に関わる」という目標に対して、現在は海外住宅不動産事業に関わる仕事をしています。これまでの学びとは異なる分野ですが、日本国内・海外での事業に携わり視野を広げる経験ができています。これからもその時々で関心のあることに真っ直ぐ向き合うことで、各地で学んだことを活かして繋げていけるのではないかと思っています。

住友林業株式会社
海外管理部
仲間明子

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