第91号 PARTNERコラムJICAインターン インタビュー⑥「人間開発部編」
*本コラムは、人間開発部 新型コロナウイルス感染症対策協力推進室 インターン長賀部里紗さん(東京都立大学 健康福祉学部 看護学科)へのインタビューをまとめたものです。
1.国際協力に興味を持ったきっかけは何ですか?
高校生の頃に短期留学研修でモンゴルに2週間ほど滞在したことです。在モンゴル日本大使館やJICA事務所を訪問し、大気汚染などの問題やその要因、JICAの問題解決アプローチを知りました。この研修を通して、国際協力の仕事があること自体に驚き、職員の方が「社会をよくしたい」という熱い想いや、「途上国の方に寄り添った支援がしたい」という強い気持ちを持っていたことが印象的でした。その気持ちに共感し、将来私もそんな仕事をしたいと思うようになりました。
2.JICAインターンシップに応募したきっかけと、インターンシップを通して学んだことを教えて下さい。
他の国際協力アクターについても何となく知っていましたが、JICA事務所への訪問が応募のきっかけとなりました。大学で看護を専攻しているため、①JICAの保健医療、福祉分野について理解を深めること、②JICA以外のアクターにはどのような機関があり、それぞれどのように連携しているのかを学ぶこと、③将来のキャリアプランを明確にすること、を目標に今回のインターンシップに参加しました。
人間開発部での主なインターン業務は、JICA世界保健医療イニシアティブの報告書の英訳確認、関連する記事の収集や日程調整などを含めた通常業務の補助でした。担当者の方が私の目標に合わせて業務を設定して下さったため、どの目標も達成できたと思います。
3.今後の目標や進路について教えて下さい。
インターンを終え、将来はJICA職員のようなマネジメントを行う仕事に携わりたいと考えています。もともと計画や運営管理を行うことが好きで、サークル活動でも、シンガポールの方と共に、テーマに沿った社会課題に対し、解決策を考えるプロジェクトのリーダーをしていました。色々な人が色々な意見を持ち、時には対立もある中で、その調整を行うための戦略を立てることがとても楽しいと感じています。インターンシップを通して、改めてこのような自分自身がやりたいことを明確にし、その達成のためにすべきことについて学ぶことができました。
4.国際協力に関心のある同世代の方へのアドバイスをお願いします。
このインターン期間中、民間企業から社会人採用でJICAに来た方もいれば、JICAを退職して草の根事業に関わり、生き生き働かれている方もいることを知りました。国際協力に関わる上でどのアクターの立場から関わればよいのか悩まれる方も多いと思いますが、私自身は、職員の方とのお話を通して、結局は自分自身が将来行いたいことを追求することが一番大切だと感じています。
最後に、医療系の学部に所属し国際協力に関わりたいと考えている方に伝えたいことがあります。周囲に国際協力に関心のある方が少なく不安に感じたり、JICA職員のようなデスクワークで働く場合、医療分野での学びを活かす機会がないのではないかと感じていたりするかもしれません。ですが、現地の専門家とやりとりをする際に、「医療分野」の共通言語で話せることは強みになる、という言葉を職員の方からいただき、私自身勇気が出ました。皆さんにも、自分自身が行いたいことを追求してほしいと思います。
JICA人事部開発協力人材室 インターン
森内柚衣
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