第141号 PARTNERコラム
多角的視点で人々を支える弁護士へ~国際協力への第一歩(JICAインターン)
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国際協力に関心を持ったきっかけは何ですか?
幼い頃から好きだった読書や歴史の授業を通し、これまで紛争により尊い命が奪われ現在も状況は変わっていないこと、生まれた社会や環境など自己の力の及ばない物事で社会的弱者となってしまっている方がいることに強い疑念を抱いていました。
そして小学生の時に、太平洋戦争での実体験を綴った「ガラスのうさぎ」の著者の高木敏子さんとお話する機会を頂いたことがあります。
平和の尊さや私のような若い世代がこれからの社会を担っているという言葉が心に刻まれました。
このような経験が、現実を変えるために行動を起こさなくてはいけない、平和構築や社会的弱者救済に自らが貢献したいという決意へと繋がり、国際協力を志すようになりました。
ステークホルダーミーティングへの参加
大学の学部及び専攻を選ぶ際に、どのような考えで選択されましたか?
国際系学部への進学も考えましたが、国際協力の形は多様であり専門性を持つことで自分の強みを作れると考えたため、大学では専門的な知識を身につけたいと思いました。
そして、中学生の時に地元の弁護士会が主催するジュニア・ロースクールというイベントに参加したことがあったのですが、その際の模擬裁判や裁判傍聴により、社会秩序維持という法律の役割に強い興味を持っていました。
そこで、法律を専門として国際協力へ携われないか考え、調べると、法整備支援、人権保護活動、社会貢献団体の法務等様々な形で法曹が国際協力の場で活躍していることを知りました。こうした経緯から司法試験を目指すことを視野に入れて法学部を志望しました。
JICAインターンシップに応募したきっかけと実際に参加して心に残った出来事は何ですか?
大学卒業後は、まずは弁護士としてビジネスと人権分野に携わりたいと考えています。
JICAがガーナで児童労働フリーゾーン形成支援に取り組んでいることを知り、企業の法務支援の糧としたい、また、現地で多角的な視点を得てキャリア形成を考えたいと思い、本インターンに応募しました。
ステークホルダーミーティング等で、JICA、プロジェクトチーム、カウントパートや民間企業等の渉外の現場での議論に出席したことが心に残っています。市場全体を変化させ日本企業との連携を模索する中で、利益調整の難しさを実感しました。
また、限られた資源の中で知識と経験を結集させ、粘り強く交渉を進める現場のスタッフの姿に圧倒されました。

ワークショップの際に行った
外部ステークホルダーの方々へのインタビュー
今後のキャリアを考える上でインターンの経験をどのように活かせそうですか?
インターンで学んだ課題の実情や受益者の視点を捉えながら、弁護士として企業への法的アドバイスを行いたいと思います。また、国内外での人権問題に法曹として関わっていきたい、国内で実務経験を積み、現地での法整備支援に携わりたいという思いがより一層強まりました。
そして、ガーナではJICA職員、協力隊、開発コンサル、NGO等第一線で活躍される方や、同年代で国際協力を志す仲間を始め様々な方と出会いました。
皆様とお話し、国際協力への熱い思いが自分の胸に宿ると共に、どのようなキャリアを築いて国際協力に携わるかを改めて自問する契機となりました。今後のキャリア形成においてもこの経験が生かされると考えています。
高専オープンイノベーションの活動補佐でカカオ農園へ
国際協力を志す学生や同世代の方へメッセージをお願いします!
私はこれまで途上国経験や国際協力活動の経験はなく、英語も得意ではなく、多くの不安がありましたが、夢だった国際協力の現場を自分の目で見たいという思いが背中を押し、後悔をしないため応募を決意しました。
インターンは人生で最も濃密な一か月となり、自分の決心を誇りに思っています。
意志あるところに道は開けるという言葉の通り、強い思いさえあれば自分の人生を切り開けると信じています。
インターンを通して、やりたいという思いに忠実に、できることから行動を起こせば、次の一歩へ繋がり自分の可能性が広がっていくことを実感しました。私も国際協力への道を歩みはじめたばかりです。ぜひ一緒に国際協力の場を盛り上げていきましょう!
プロジェクトに関わる方々のご経験やお仕事への思い
など貴重なお話をお聞きすることができました
早稲田大学 法学部
小林 萌音