第151号 PARTNERコラム
社会人×難民支援~社会人フルタイムと国際協力の両立を通して~
国際協力に興味を持ったきっかけ
小学生の頃に見たマイケルジャクソンの動画がきっかけで、国際協力に興味を持つようになりました。
世界のどこかに食事にも困る人がいると知りながら、何もせずにいることに違和感を覚え、学生時代は国際NGOでのアドボカシー活動や政策立案イベントなどに参加していました。また当時は、漠然と国連職員に憧れていました。
EUROSIM(欧州シミュレーション学会)に
参加した時の写真
社会人での難民支援
大学卒業後、紆余曲折を経て、社会人となった私がたどり着いたのは国際協力とは少し距離のある民間企業の会社員でした。
現在は社会人3年目で、監査関係の仕事に携わっています。
新しい環境に充実感を覚える一方で、次第に漠然とした閉塞感も抱くようになりました。
会社では「限られた時間と予算で、いかに最大の利益を生み出すか」が重視されます。その中で、自分が本当にやりたいことは何なんだろうと考えるようになりました。
留学時代の友達との写真
そんなある日、住んでいるシェアハウスの友人の紹介で、難民支援を行うNPO法人「WELgee」が実施する、日本で暮らす難民の方の就職活動を支援するプログラム(プロボノ活動)に参加しました。
私は「バディ」として、一人の難民の方を3カ月間担当し、履歴書の作成支援から求人への応募、面接練習まで伴走しました。
この活動では、一方的に支援するのではなく、人と人として対等な関係を築くことが大切にされています。
その姿勢に深く共感し、WELgeeの文化にも大きな魅力を感じました。また、スタッフの方々との交流を通じて、日本で暮らす外国人が安心して生活できる環境づくりにも関心を持つようになりました。
さらに、長く眠っていた語学学習への意欲が再び高まるなど、私自身の中でも多くの前向きな変化がありました。
フルタイムワークとの両立・今後やりたいこと
参加したプログラムは基本的にリモートで活動でき、週2回のオンラインミーティングが中心でした。そのため、仕事と両立しながら国際協力に関われる点が魅力でした。
また、本業とは異なる活動に時間を使うことで、停滞していた自分の関心や意欲が再び動き出す感覚も得られました。
今後私が取り組みたいのは、民間企業から国際協力や地域活動へ向けられるリソースを増やしていくことです。
実際に、企業の中では、こうした活動の優先順位が下がったり、予算が見直されたりする場面を目にすることがあります。
国際協力や地域活動に関心のない人々をどのように巻き込み、持続的な取り組みにつなげていくかは、実際には非常に難しい課題だと感じています。
だからこそ、机上の議論で終わらせず、私自身も活動を続けながら、民間企業と社会課題をつなぐ役割を担っていきたいです。
会社員
小川 風香