第154号 PARTNERコラム
会社を休職してザンビアへ!JICA海外協力隊として過ごした半年間(後編)

前編では、ザンビアでの活動先について紹介しました。後編ではザンビアの文化や日常生活について書きたいと思います!

「郷に入れば郷に従え」 ザンビアの生活で大切にしていたこと

私が日々大切にしていたことは、「ザンビアの生活に入り込むこと」。

派遣された当初に事務所でのオリエンテーションでも、「郷に入れば郷に従え」という言葉をいただきました。
ザンビアの文化を知って体験して、理解したいと思って半年間を過ごしました。
活動の話になってしまいますが、派遣されて最初の1ヶ月は活動を進めることよりも、ザンビアに馴染むこと、そして顔を覚えてもらうことを大切にしました。
学校の先生たちとコミュニケーションを取りながら、現地語のベンバ語を教えてもらったり、ザンビアの文化について質問したり、生徒と一緒に授業を受けてみたり…。

とにかく私のことを受け入れてもらえるように、多くの時間をコミュニケーションに費やしました。
今振り返ると、この時間は活動を進めるうえでとても重要だったと感じています。
こうして信頼関係を築くことができたからこそ、後に新しい取り組みを提案した際にも同僚たちが快く協力してくれ、活動をスムーズに進めることができたのだと思います。


授業の合間にベンチで休憩する先生たちによく混ぜてもらってました

授業の合間にベンチで休憩する先生たちによく混ぜてもらってました

ザンビアの人たちが大好きな「シマ」。その作り方とは?

ザンビアの主食は、とうもろこしの粉をお湯で練って作るシマ(Nshima)。
学校で生徒に「好きな食べ物は?」と聞くと、「シマ」と答えてもらうことも多かったです。
日本で好きな食べ物を尋ねられて「白米」と答えるのと同じなのですが、「白米が一番好きです!」と答える人はあまり多くない気がします。
こんなエピソードからも、ザンビアの人たちは主食のシマが大好きということが分かります!

せっかくザンビアで生活しているのだから、シマの作り方をマスターしようと、住んでいたアパートのお隣さんに料理教室をしてもらいました。
お湯にとうもろこしの粉を少しずつ入れて、スティックでこねるのですが、だんだん混ぜるのに力が必要になるんです。
調理している姿を見ると簡単に見えるのですが、実際にやってみると本当に難しくて、帰国するまで上手く作れたことはなかったです…。


炭でシマを作っている様子。停電時は炭を起こすことも多いです

炭でシマを作っている様子。停電時は炭を起こすことも多いです


シマは、手でキュッキュッと丸めて、野菜やお肉などと一緒に食べます。
私のお気に入りは、魚を油でカリッと揚げたおかずでした。味付けは塩のみでシンプルですが、魚を食べられることがとても嬉しかったです。
学校では職員向けにランチが提供されていたため、平日は毎日シマを食べていました。
自分で作るとうまくできなかったのですが、ザンビアの人たちが作るシマはふわっとした食感でとてもおいしく、気づけば私もすっかりシマが好きになっていました。


パリパリなお魚とシマのプレート

パリパリなお魚とシマのプレート

停電や断水は日常茶飯事

ザンビアでの生活では、停電や断水と付き合っていかなければなりませんでした。
私がザンビアにいた頃は、停電は日常茶飯事。1日に電気が通っている時間は7~8時間ほど。
幸い私が住んでいたアパートでは、大家さんのご厚意で蓄電装置が設置されていたため、真っ暗な中で過ごすことはなかったですが、隊員の仲間には夜は日本から持ってきたライトとろうそくで過ごす人も多くいました。

断水はほとんど毎晩発生していました。
朝起きると水が出るようになることも多かったですが、不定期で断水が長引いて夜になっても水が出ないこともありました。
断水に備えて常に水を貯めるようにしていましたが、断水が長引くと、シャワーも自由に浴びられなかったり、トイレの水も流せなかったり…洗濯もできない状態になります。
日本では水が出ないなんてことは起きないので、どれほど水が貴重なのかも実感しました。

このコラムは帰国後に書いているため、水や電気を節約して生活していたあの頃を思い出し、何不自由なく生活できる環境は本当に恵まれていると改めて思います。
余談ですが、帰国してから目にした街のキラキラのイルミネーションを見ても、綺麗とは思えなくなり、「電気がもったいないな…」と思うようになってしまいました(笑)


パリパリなお魚とシマのプレート

ザンビアに遊びに来てくれた友人とレストランで食事中に停電

地元のマーケットへ ザンビア流週末の過ごし方

ザンビアでの週末は、主にお買い物をしたり、前述のシマ作りチャレンジをしたりして過ごしました。
近くの街に住む隊員仲間に会いに行くこともありましたが、予定がない週末は家でゆったりと過ごすことが多かったです。

毎週の定番となっていたのは、マーケットに足を伸ばして食料の買い出しをすることです。
私が暮らしていたキトウェにはショッピングモールもあり、大きなスーパーも徒歩圏内でしたが、私は野菜や果物などはマーケットに出向いて購入するようにしていました。
マーケットはスーパーと比較して価格が抑えられること、そしてよりリアルなザンビア生活を過ごせるような気がしていました。
また、アフリカ布を集めることも楽しみの1つになっていたので、マーケットで布屋さんを訪れることも多かったです。

マーケットまでは、歩くと40分ほどと少し距離があったため、ザンビアの公共交通機関である、ミニバスを利用していました。
乗客でぎゅうぎゅうになることも多く、最初は怖い気持ちもありましたが、慣れると移動中にベンバ語の新しい言葉を教えてもらうなど、楽しい時間になっていました。


ミニバスの様子

ミニバスの様子


マーケットは、野菜や果物が売られているエリア、日用品が売られているエリアなどに分かれています。
私は野菜を中心に買い物をしていましたが、スーパーで買うよりも新鮮で、ベンバ語を話すとお店の方に驚かれて喜んでもらうことも多かったです。
初めて見る果物が売られていたり、季節になるとマーケットにマンゴーが並び始めたりと毎回新しい発見もあって、楽しくお買い物をしていました。


マーケットの様子

マーケットの様子


布屋さんのエリアには、壁一面に布がかけられたお店があり、たくさんの布の中からお気に入りの柄を探します。
買った布は仕立て屋さん(テイラー)に持っていくと、サイズを測ってくれて、服を作ってもらえます。
日本でオーダーメイドをするととても高額なイメージがありますが、ザンビアではこのようにおしゃれな服を仕立ててもらうことが日常です。


校舎裏で給食を食べる生徒たち

壁一面にチテンゲが並べられている布屋さん


アフリカ布はザンビアでは「チテンゲ」と呼ばれ、日本で着るとすごく目立つようなド派手な柄もたくさん。
とてもおしゃれに着こなす人が多く、私も仕立ててもらった服を着るのを楽しんでいました。
私がチテンゲの服を着ていると、話しかけてもらうことも多かったです!
チテンゲはザンビアでの正装。結婚式でも、布を買って、ドレスを仕立ててもらうようです。


お世話になっていたテイラーさん

お世話になっていたテイラーさん


ここまでザンビアでの日常をお伝えしました!
日本では体験できない、異なる環境の中で過ごすことを楽しむことができた半年間のザンビア生活でした。
異国の地で過ごした経験は自信にも繋がりましたし、日本とは全く違う文化を知り、学ぶことの面白さも感じることができました。
出会った人に恵まれ、温かい環境の中で過ごすことができたおかげで、ザンビアが大好きになりました。
私もザンビアの人たちからもらったたくさんの優しさを、いつか恩返しできるよう、ザンビアとつながり続けられる方法を探していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
Natotela Sana!(ベンバ語で「ありがとう」)


お世話になっていたテイラーさん

アクセンチュア株式会社
多田 有花

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