第1号 PARTNER便り もうひとつの「日本」

寒い日が続きますね。

なんていう挨拶に合わない、なんという季節外れな写真、と思われるかもしれません。でもこれ、1月の写真なんです。半袖、短パン、浴衣、やぐら…「ザ・日本の夏」。でも、よーく見ると、どことなくインターナショナルな雰囲気が…

実はこれ、日本の反対側・アルゼンチンでの写真です。そうです。「盆踊り」です。

アルゼンチンには、最も多い推計で約6万5千人の日系人がいます。首都・ブエノスアイレス近郊にあるラ・プラタの移住地では、毎年1月に1万人以上が参加する盆踊り大会が開かれています。今年は20回目、1万2千人以上が参加したそうです。日本でも、こんなに人が集まる盆踊り大会は見られないのではないでしょうか。

河内おとこ節、きよしのズンドコ節、アラレちゃん音頭などなど。アルゼンチンの人々も浴衣を着て、見事に踊りこなしています。でも、やっぱりアップテンポが好みのようで、私が参加したときは、炭坑節の振り付けを炭坑節より少し速めの他の曲で踊っていました。そして人気はジンギスカン。ダンシングヒーローも大盛り上がりでした(地元以外で見たことなかったのに、まさかアルゼンチンで遭遇)。

アルゼンチンだけでなく、ブラジルやペルー、ボリビアなど日系移住地では、毎年、盆踊り大会が行われています。日本から遠く離れた地で行われる日本の伝統行事。日系移民の方々が作り上げたこのような「日本の祭り」は、今や日系社会の枠を超え、それぞれの国の文化的行事となっています。

漫画やアニメ、日本食…。日本の文化に関心を持つ他国の人々はとても多いです。中南米の国々を訪れると、日本や日本人に対する親しみを感じます。しかし、それは今に始まったことではなく、こうして脈々と、その地に溶け込み、日本や日本文化を伝えてきた方々がいるからなのだと思います。そして、その国に合わせて独自の「日本文化」になっています。

日本にいてはなかなか知ることができない、もうひとつの「日本」が地球の反対側にあります。

着物も浴衣もバッチリ。
高知県からの移民も多いアルゼンチン。
「よさこい」は人気。

こちらから動画が見られます。↓
https://www.facebook.com/0221LaPlata/videos/332411764271369/

(写真提供:日系社会青年ボランティア(アルゼンチン):吉村英彰さん)

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