はじめての企画調査員(企画)特集㊤途上国を舞台に、JICA事業のライフサイクルの全てに関わる!~シゴトとスキル~
2020年度下半期(2020年10月~2021年3月)に派遣されるJICA企画調査員(企画)全ポストの公募が、
3月6日(金)より始まります(予定)。
公募開始に先立ち、「企画調査員(企画)」に初めて応募する方に向けて、その位置づけや期待される役割、
求める人材像をお伝え致します!!
◆目次◆
- 1.企画調査員(企画)のシゴトを解説します!
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2.選考担当者に聞く!こんな人に企画調査員(企画)を目指してほしい!
~あなたのその経験・スキルが活かせます!~
【1.企画調査員(企画)のシゴトを解説します!】
▼企画調査員(企画)の位置づけとは?
JICAの中でも様々な職種がありますが、特に、途上国を舞台に活躍するアクターのうち、技術協力専門家が相手国政府機関の一員として個別に派遣され助言や指導等の活動を行うのに対し、企画調査員は主にJICA在外事務所において所員とともに業務を実施する事業支援要員の一形態として位置づけられています。
▼企画調査員(企画)はどんな役割を期待されている?
では、企画調査員(企画)は、具体的にどのような役割を果たしているのでしょうか(図1)。
企画調査員(企画)は、農業やエネルギー、教育等の自身の担当分野について基礎的な情報収集を行い、その国の開発課題を解決するための案件の発掘や形成を促進します。
また、実施中案件の進捗状況を把握し、滞りなく進むように専門家や現地政府・機関との調整を行うことも重要な役割の1つです。
これらの役割を、現地政府や国際機関等の開発パートナー、JICAの技術協力専門家、JICA本部などの様々な関係者と調整しながら進めていきます(図2)。
とりわけ、企画調査員(企画)のシゴトの醍醐味といえるのが、「案件形成」です。
開発途上国の課題について、相手国政府の方針や日本の援助の実施状況、国際機関等の他の援助機関の動向などについての情報収集・分析を踏まえた上で、JICAの援助方針策定に貢献したり、相手国のニーズに対する解決アプローチを考えたりすることにおいて重要な役割を果たしています(図3)。
次のセクションでは、企画調査員(企画)の選考担当者より、はじめて企画調査員(企画)に応募する人へのメッセージをご紹介します!
【2.選考担当者に聞く!こんな人に企画調査員(企画)を目指してほしい!
~あなたのその経験・スキルが活かせます!~ 】
≪来たれ、イノベーター≫
開発途上国の経済成長が急速に進み、民間企業による開発事業も一段と進展する中、JICAの役割も変化して来ています。益々複雑化・複合化している開発課題の解決の方向性を探り、日本の強みと経験を活かした案件形成や事業運営監理を担うのが企画調査員。働き方は、国ごとに実に多様ですが、そこには、より新たな視点やアプローチが必要で、“イノベーティブ”な取組みが求められています。
☑ 民間企業で培った柔軟な発想でアイデアを練り上げ、人を巻き込みながら活動したい人
☑ 自身のマネジメントやコミュニケーションの強みを活かし、援助協調などの新たな地平を拓きたい人
☑ ICTの知見などを活かし、様々な分野でその利活用を展開したい人
☑ 紛争影響国や改革の真っ只中にある国々で、NGOや国際機関などでの経験を最大限にODAに生かしたい人
☑ 多様なアクターとのネットワーク造りが得意で、彼らと共に当該国の経済発展に貢献したい人、等々
その国が好きであることは勿論のこと、国造りのために強い意志と情熱をもって、より新たな発想で取組むことが出来る多様な人材が求められます。
SDGsが目指す「誰一人取り残さない」世界の実現に向け、是非一緒に汗をかきましょう。現場の醍醐味を肌で感じ、経験の幅を広げることが出来る仕事です。一定のレベルは必要ですが、経験を積みたい人の登竜門ポストもあります。国際協力キャリア構築に更なる自己成長が出来ます。皆様のチャレンジをお待ちしています。
◆次回予告◆
次回は、企画調査員(企画)の経験がその後のキャリアにどのように生きるのか、経験者にお話をお伺いします!
JICA国際協力人材部
人材確保課
浅川裕子
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