国際協力を通じた国内の魅力再発見と地域活性化【JICA北陸編】
現在募集中の2020年度第二回JICAインターンシップ。新型コロナウイルスの影響を受け、前回に続きJICA本部や国内機関などでの、国内ポストのみの募集となっています。JICAは国内でどんな「国際協力」をするのか、イメージがわかない方もいらっしゃるかもしれません。2019年度インターンシップに参加した大学生の活躍をお伝えします。
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JICA北陸でインターンシップを行った金沢大学の石黒歩さんは、インターンシップ開始前に、若い世代が国際協力についてどんな認識をもっているか、知人を中心とした全国の10代~20代にアンケート調査を実施しました。アンケートの結果から、「『やり方が分からない、情報が得られない』など具体的な行動を起こすまでのハードルが高いと感じている人が多い」「地元の企業や団体による国際協力事業についてはあまり知られていない」と感じた石黒さん。「若い世代は教育を通して国際協力について学ぶ機会があるため一定の関心を持っているけれど、学校で学んだことと身近で行われていることや、身近でできることがつながっていない人が多いのが課題」と気付き、「北陸地域に住む若い世代が地域の国際協力事業に興味・関心を持ち、積極的に行動を起こしたいと思えるような情報を発信する」とインターンシップの目標を設定しました。
石黒さんは、石川県でJICAの事業に参画している団体・企業を取材し、同じくJICA北陸でインターンシップを行った吉﨑杏樹さんとともに、ホームページに記事を複数掲載しました。事業内容だけでなく、事業のきっかけや思い、そして若い世代に向けたメッセージも発信しています。また、JICA海外協力隊に興味はあるけれど不安を感じている方に向けて、企画調査員(ボランティア事業)へのインタビューを通して背中を押すFacebook記事を作成しました。
このような、同世代の若者に国際協力や地元企業の貢献に目を向けてもらう業務を通じて得た多くの学びの一つに、石黒さんは「北陸地域のポテンシャル」を挙げています。北陸のものづくりの技術、在住外国人との交流や社会福祉事業による地域に根差した取り組み…。これらが国際協力の場で活かされれば、北陸地域にしかできない方法で途上国に貢献できて、さらに地域への活性化にも繋がる。そのために「地域の魅力を発掘し世界に発信すること」や「地域の力が国際協力の場で発揮できることを発信する」というJICAの国内拠点の大きな役割を知ります。
インターンシップでの経験と学びを伝えるため、「国際協力に関するイベントを金沢大学で開催する」と新たな目標を持った石黒さん。早速、インターンシップ終了後に所属する学内の団体で大学職員の方と協議して、オンラインで出前講座を実施します。JICA北陸の職員を講師に招き、多様な学部の学生に北陸地域での国際協力の取り組みを伝え大好評だったそうです。
国際協力の取り組みは日本国内の地場の力が支えている。そして国際協力は国内の魅力を再発見し、地域の活性化にも繋がる。石黒さんはこう気付きを述べています。
国内での「国際協力」の現場。JICAインターンで実感してみませんか?
・JICA北陸でインターンをされた石黒さん、吉﨑さんの記事はこちら
https://www.jica.go.jp/hokuriku/story/index.html
JICA人事部
開発協力人材室
砂子知香
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