アフリカ国際協力が教えてくれた「努力する」ということ
齊藤 瑠香さん (JICA北海道センター市民参加協力課)
1.国際協力に興味を持ったきっかけを教えてください。
「高校生の時、イエメンで内戦が起こったり世界各地でテロが起こったりするなど、国際情勢がかなり不安定な状況に陥っていました。内戦やテロによって人々が苦しむ姿を目にする中で“どうしたら世界は平和になるんだろう”と考えるようになり、平和をもたらす手段の一つとして国際協力に興味を持つようになりました。大学で国際政治や国際関係を専攻し、アメリカ留学やゼミ研究を通じて国際社会への理解を深めていく中で、戦争という切り口から平和を考える“平和構築”の分野に関心を持つようになりました。現在は大学院でコミュニティレベルの平和構築について研究しています。今後はさらに平和構築分野での専門性を高めながら、国際協力の道に進んでいきたいと考えています」
2.JICAインターンシップに応募した理由を教えてください。
「出身地である帯広にはJICAのセンターがあり、私も小さい頃からよく足を運んでいました。帯広センターはとても親しみやすい場所で、高校時代は隣の施設で勉強し、疲れたら休憩がてらセンターに通っていました。そこで様々な社会課題や国際協力活動に触れたことで、世界に目を向けるようになったと思います。
私と同じように
JICAのセンターや活動を通じて国際協力に関心を持ってくれる人、理解してくれる人を増やしたいと思い、インターンに応募しました」
3.JICAインターンシップでの活動について教えてください。
「北海道センターの市民参加協力課で、主にイベント開催や広報コンテンツ制作に携わっています。コロナ禍でも一般の方々が国際協力への理解を深めたり、多くの人と繋がることができるオンラインイベントになるように工夫をしながら企画しています。個人的な目標は、特に一次産業の未来を担う農業高校の生徒に向けた国際協力イベントを開催することです。北海道は漁業や農業など一次産業が非常に活発なので、国際協力に貢献できるリソースが至る所に溢れています。そこでJICAの活動や制度をアピールすることで、国際協力に関心を持つ人がさらに増えるのではないかと考えています。大好きな故郷で、北海道と国際協力のために働けていることがとても嬉しいです」
4.国際協力を志す同世代の方へのメッセージをお願いします。
「大学院入学後は、長期休暇を利用し、修論執筆のため海外フィールドワークや海外の国際協力インターンに行きたいと考えていましたが、コロナ禍のため難しい状況となりました。国内にいても何か出来ることはないかと、JICAインターンシップに応募したり、京都の国際協力NGOでインターンをしたり、また(国際協力とは離れますが)知見を広げるための自己研鑽を行うなど、様々な挑戦をしているところです。思い通りにいかない状況下でも自分の信念を忘れず、むしろこの状況をチャンスと捉えて出来ることを模索し、どんどん行動していくことが大切だと考えています」
(2021年2月現在)
JICA人事部
開発協力人材室 元インターン
深澤智子
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