第476号 シリーズ 国際協力の第一線(団体編)~使わなくなったものを集めて支える~

公益財団法人 ケア・インターナショナル ジャパン「CARE」 秋田 真千代

2016年のとある夏の日に、東京都清瀬市のデイサービス施設「り楽リハ アイズ」*ご利用者有志からなるボランティアサークルから当財団にたくさんの使用済み切手が届きました。

その数日前に担当者からお電話をいただいた際のお話は、「お声かけしたら、皆さん、たくさんお持ち寄りくださり、思ったよりもずっと集まりました。これから切り取り・仕分け作業を行います」とのことでした。

デイサービス施設からの協力は初めてのことでしたので、担当者に“協力を決めてくださったきっかけ”や“作業中の様子”などを伺いました。

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この活動のきっかけは、『切手回収は、外出が難しい方でも社会貢献、社会参加できる』との職員の提案でした。送付先を探していたところ、活動内容、歴史に共感し、
又、ホームページの案内がわかりやすく、賛同し参加させて頂きたく連絡した次第です。

私たちデイサービス施設が集め始めると、『どんな役にたつのか?』『切手はどのように切ればいいのか?』『どんな切手でもいいのか?』等々、
個人や近隣の事業所からもたくさんの質問や協力をいただきました。その後、せっかくの機会なので有志を募って月に1度のサークル活動として行うことにしました。

作業中、はじめは談笑しながら進めていたのですが、徐々に『切り分け切手100gまで目指しましょう!』と参加者様から声が上がり、 終盤は熱気に包まれながら、切り分け切手100gを目指して一致団結して作業を終えることができました。

今後も、切手を収集してくださる方、サークルに参加してくださる方、市の近隣の皆様と、『私たちにできる国際貢献』として、ささやかながらお役に立てればと思っております。

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との、お話をお聞かせくださいました。 今後は、一ヶ月に一度、作業日を設けて下さり、郵送くださるとのことです。

私たちNGOは、活動内容に賛同いただける様々な支援者からの協力によってなりたっています。いろいろな方々に支援いただければと考えておりますが、 新規開拓はなかなか難しい状況です。今回は、デイサービス施設「り楽リハ アイズ」のご利用者様たちが、自らアプローチして下さり、ご縁をいただきました。嬉しい限りです。

今後も、縁や機会を大切に様々な形での支援のカタチを模索していきたいと思っています。

*「り楽リハ アイズ」は、東京都清瀬市で健康寿命の延長、介護予防、虚弱予防を目的に、運動・脳トレに特化したサービスを提供されている事業所です。

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