第498号 PARTNER 年頭のご挨拶 ~咸臨丸としてのPARTNER~

新年あけましておめでとうございます。

今年は「明治150年」です。明治とは果たしてどのような時代であったのか。
臆せずに申し上げれば、これまで依拠していた判断軸を見つめ直し、今後起こり得る変化を冷徹に把握し、振り返って自身が為すべきことを問い、 その実現に向けて各人が一所懸命に生きた時代と言えるのではないでしょうか。

私たちの先人が真っ先に行った事のひとつは「智識を世界に求めた」ことでした。「世界の中の日本」を意識することを、生き残りのための必須な態度としました。 個々人が鳥瞰的な観点からわが国、そしてその中にいる私を意識した時代だったのです。

翻って、私たちがこれから生きる時代は、この明治時代に勝るとも劣らない劇的な変化が波状的に来るであろうと、多くの識者が指摘しています。 ますます加速するテクノロジーの進化、自然災害の猛威、新興国の台頭、複雑化する国際政治、その全てが我々一人ひとりのサバイバルを左右するであろうことは疑問の余地がありません。

私たちは、このPARTNERというサイトで、多くの皆さまを国際協力の仕事へ誘う役割を果たしてきました。 しかしながら、それは「職業紹介」とはわけが違います。未来の発展のための国造りをお手伝いする中で、 その国が持つ内部資源とその国が置かれている外部環境を把握し、その国が生き残るためには何が必要なのか共に知恵を絞る。 その過程で身に着けたサバイバル能力を、今度はご自身の為に、そして日本の為に役立てる道筋をつける。 これからのPARTNERに求められるものは、このような役割であろうと考えます。

さあ、皆さん。我々の先人が咸臨丸に乗ってスケールの大きな世界を見たように、PARTNERを通じて新しい世界にチャレンジしてみませんか。

「第4回国際協力JOBセミナー:都市・地域開発編~途上国でのまちづくり」のお知らせ

来たる1月18日(木)、JICA本部において、上記セミナーが開催されます。

世界的な動向として「都市化」は外してはならないキーワードです。
途上国のまちづくりの問題に関わることは、日本のまちづくりの問題を解決する能力を高めることにもつながります。 途上国でのまちづくりに携わった日本の講師が、そのご経験をお話しながら参加者と意見交換をします。 このセミナーに参加されることで、具体的な協力プロセスがイメージできるようになることでしょう。是非ご参加ください。

セミナー詳細・お申込み方法についてはこちら

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