アフリカ協力の戦略策定・実現に向けて奮闘。

徳田 真人さん

国際協力機構(JICA) アフリカ部計画・TICAD推進課 30代

  • JICA 職員
  • 多岐にわたる分野
  • キャリア年表

    大学学部生

    2002~2006年

    法学を専攻。ミャンマーへのスタディーツアーを通じ、開発途上国への国際協力に関わる仕事に関心を高める。

    JICA職員

    2006年~現在

    新卒でJICAに入構。その後、地方(広島)、海外(コンゴ民主共和国)、本部勤務を経験。

    JICA職員

    2016~2017年

    JICAの留学制度にて米国の大学院に1年間留学。

    異動を通じて対峙する新たなチャレンジを糧に開発のプロへ。

    国際協力に興味をもったきっかけは何ですか?

    もともと英語が好きで、国際的な仕事がしたいと思っていましたが、国際協力を仕事にしようと思った直接的なきっかけは、学部生の時のタイとミャンマーへのスタディーツアーでした。現地の学生と交流する中で、国籍は違えど彼らと自分の間で様々な共通点を見つけ、彼らのような友達を世界中に持ちたいと思いました。同時に、ミャンマーで出会った若者と自分の間にある不合理な格差を目の当たりにしました。本人の資質や努力ではどうにもできない社会・経済状況により、彼らが自分たちの夢を諦めざるを得ないのは理不尽だと感じ、努力すれば夢が叶うような社会の基盤を作りたいと考えました。

    これまでにどのようなキャリアを歩んでこられましたか?

    新卒から現在までJICA職員です。入構当初は、自分の成長に限界を感じたり、仕事に飽きたら転職しようと考えていましたが、結果としてまだJICA職員でいます。その理由は、数年ごとの異動を通じて、常にチャレンジングな環境に身を置いているからだと思います。2006年に入構後、①広島にて海外からの研修員受入事業に従事⇒②人間開発部にてアフリカの教育分野のプロジェクト形成・管理に従事⇒③短期フランス研修を経て、コンゴ民主共和国に駐在⇒④企画部にて国連など他の開発機関とのパートナーシップの強化に従事⇒⑤米国の大学院に留学⇒⑥人事部にて人事制度や働き方改革に従事⇒⑦現在、アフリカ部勤務、というキャリアです。

    現在の業務について、具体的にどのようなことを担当されていますか?

    アフリカ協力の基本方針の策定、広報、様々なパートナーとの連携強化を担当しています。現在、コロナ禍やウクライナ危機によって国際社会が大きく変動する中、アフリカへの協力を見直し、一層強化すべきタイミングに来ています。今年(2022年)開催予定の第8回「アフリカ開発会議(TICAD)」の機会を捉えて、アフリカに対するJICAの取り組みを拡充していくと共に、これまでの協力の成果をアフリカや国際社会に対してしっかりと示し、さらに多様なアクターとの連携を通じて大きなインパクトを出していく、そうしたことに日々取り組んでいます。

    現在の業務でのやりがいや仕事の魅力は何でしょうか?

    日々の業務の中で、「日本にとってアフリカがなぜ重要なのか」、「日本やJICAは国際協力を通じてアフリカとどのような関係を構築したいのか」、「日本/JICAだからこそ提供できる価値は何なのか」といった、根源的な問いに向き合っているところに魅力を感じています。また、アフリカ協力に対する組織戦略を作り、その実現に向けて組織全体を動かしていくというダイナミックさも(非常に大変ですが)刺激になっています。

    今後の目標やキャリアプランをお聞かせください。

    アフリカの開発課題を構造的に捉え、分析し、それを克服するための解決策を企画し、実際に実現していく、そうした「開発協力の実務家」としての仕事を、より高い水準で遂行できるようになることが目標です。そして、そうした仕事を通じて、アフリカの人々が日本に対する信頼を高め、今以上に日本に好意的になってもらうことに貢献できればと思っています。

    国際協力の道を目指す方に向けてのメッセージをお願いします。

    国際協力は、「日本が開発途上国の発展に貢献する」という一方的なものではなく、開発途上国との関わりを通じて日本を見つめ直し、より良い日本社会を作っていく双方向の取り組みであり、私自身その点に面白さを感じています。また、自分の人生に刺激と深みを与えてくれる仕事でもあります。国際協力への関わり方は様々であり、どのタイミングで関わるかも人それぞれだと思います。いつ、どのような形でも構いませんので、関心を持った際に一歩踏み出すと共に、ご自身が関わりたい国際協力に向けて諦めずに取り組んでください。

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