国際キャリアフォーラム
in 東京

2017年7月8日(土)、JICA市ヶ谷ビルにおいて「国際協力人材セミナー in 東京」を開催しました。当日は梅雨の晴れ間ということで非常に蒸し暑い中でしたが、280名の方々がご参加くださいました。その模様について、以下にレポートします。
(当日のセミナープログラムの各セッション・企画のタイトルから各レポートを参照いただけます)

当日のセミナープログラム

メイン会場(国際会議場)

イベント会場(セミナールーム 600)

10:30~11:00
タイトル
JICAセッション(1) 公募型専門家について①
講師
JICA国際協力人材部 人材確保課
対象
国際協力人材限定
11:10~12:40
タイトル
JICAセッション(1) 公募型専門家について②(パネルディスカッション)
ファシリテーター
JICA国際協力人材部 人材確保課
パネリスト
JICA公募型専門家
対象
国際協力人材限定
15:00~16:20
タイトル
JICAセッション(3) JICAボランティアについて
講師
JICA青年海外協力隊事務局

イベント会場(セミナールーム 201)

13:30~14:50
タイトル
JICAセッション(2) JICAの仕事について
講師
JICA人事部、JICA国際協人材部 人材養成課

その他

全体セッション

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全体セッションでは、JICA国際協力人材部部長の高島から、開会の挨拶として、国際協力業界の動向について説明しました。政府開発援助(ODA)の意義や、持続可能な開発目標(SDGs)などの国際的な枠組み、民間資金の影響力が増大していることを解説しました。
加えて、「地方創生」への貢献とJICAの役割、JICAの人材確保の課題などの説明があり、最後に国際協力のキャリアを目指す方へ、「構想力(夢を描く力)と実行力、粘り強さ、顧客志向(相手の立場に立って考える姿勢)を持ち、「技(専門性)」を磨くともに、「人間性」を磨くことが大切であるとメッセージを送りました。

「国際協力の全体像」セッション

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国際協力の全体像セッションでは、JICA国際協力人材部 人材養成課の池田から、国際協力の全体像を示しながら、その仕事の多様性や関わり方の違いなどについて説明しました。
まず、国際協力には様々な関わり方があることを解説し、国際機関、国際協力NGO、開発コンサルティング企業、民間企業、JICAという、それぞれのアクターの仕事内容や、目指すための情報収集の方法等を紹介しました。また、JICAの仕事は職員だけでなく様々な人達の協力で実施されていることも紹介しました。
さらに、PLAYERとCOORDINATORそれぞれで仕事場が異なること、国際協力の業務内容はマネジメント系(計画・立案・調整タイプ)とスペシャリスト系(実践・現場タイプ)に分類されることを説明し、自分の専門や志向に応じて仕事を選択して欲しいとメッセージを送りました。
最後に、国際協力を目指すにあたり、資質と能力(CAN)に加えて、必要な意志・意欲・動機(WILL)が重要であること、国際協力は取り巻く環境が変化していく業界であるため、日々の自己研鑽が大切であるとメッセージを送りました。

JICAセッション(1)公募型専門家について①

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JICA国際協力人材部 人材確保課の佐久田より、「海外で活躍するJICA」、「技術協力専門家と業務支援要員の仕事内容の違い」について、説明しました。また、プロジェクトで派遣する「専門家の種類」「業務支援要員の仕事内容」についても説明しました。
公示と公募の区別、そして公募については、傾向に加えて、応募から選考までPARTNERを利用した具体的な案件の探し方について解説いたしました。
最後に、「国際協力人材に求められる6つの資質と能力」について説明しました。
業務調整員にはマネジメント力・コミュニケーション力が重要、企画調査員には援助や地域関連の知見が重要など、案件毎に特に重要な資質と能力について解説しました。

JICAセッション(1)公募型専門家について②(パネルディスカッション)

公募型専門家の仕事内容について、さらに理解を深めてもらうことを目的に、開発途上国で業務経験を有する2名をパネリストとして招き、派遣先での体験談を中心にお話しいただきました。ファシリテーターは国際協力人材部人材確保課 佐久田が務めました。

パネリストの皆様

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人間開発部 吉村 幸江(よしむら ゆきえ)

青年海外協力隊(ホンジュラス)に参加、その後アメリカの大学院に進学。NGO、国際機関を経て、JICAバングラデシュ事務所で母子保健企画調査員として従事。現在はJICA人間開発部に特別嘱託として勤務。

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国際協力人材部 吉澤 由美子(よしざわ ゆみこ)

青年海外協力隊及び短期ボランティアに参加(いずれもキルギス共和国)。その後JICA長期専門家(業務調整)として、3年余りキルギス共和国に派遣。現在はJICA国際協力人材部人材養成課にて人材養成業務及び研修業務を担当。

はじめに吉澤より、業務調整員の業務について、参加者の参考になるように具体的な役割を自身の経験を交えながら説明するとともに、キャリアパスからどのように専門性を深めていったか、も紹介しました。続いて吉村より、企画調査員の具体的な業務、やりがいや楽しさ、また専門性の磨き方を中心に自身のキャリアパスを紹介しました。
ディスカッションでは、下記のトピックについて、それぞれの経験を踏まえ、硬軟織り交ぜた事例をいれつつ紹介しました。

  • キャリアのはじめ方
  • 派遣期間中の印象に残ったこと、やりがい
  • 「国際協力人材に求められる6つの資質と能力」を伸ばす方法

最後に「努力を惜しまない・手を抜かないことが大切で、例えばPARTNERの記載情報から、国のセクター情報を調べて企画書を記載してみるとよい。」とアドバイスを送りました。
特に「草の根から中央政府まで、JICA専門家だから出会える人たちがおり、その国や人々の変化に立ち会える夢のある仕事」という言葉が印象的でした。

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国際機関セッション

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外務省国際機関人事センターより、萩野 敦年(はぎの あつとし)課長補佐をお招きし、「国際機関への就職方法」をテーマにご講演いただきました。
国際機関で働くための「グローバル人材」の必要最低要件として、「専門家であること」と「英語ができること」を挙げられました。また、国際機関職員には「専門職職員」と「一般職職員」と2種類あり、経済、開発、教育、保健、環境、難民、食糧等、国際機関の従来のイメージに近い分野の職歴を積むことは、国際的に活動する機関でなければ積み難いものが多く、一方で人事、財務、法務、調達等管理部門の経験は一般の民間企業においても積むことができると解説いただきました。
また、国際機関の採用制度はポスト毎であるために、異動・昇進も空席ポストに応募しなければならないが、その入口として3つの募集制度があることを紹介いただきました。

  • 国際機関のポストに空きが生じた場合に出される「空席公告」
  • 国連事務局が主催する「YPP(Young Professional Program)試験」
  • 外務省が主催する「JPO(Junior Professional Officer)派遣制度

最後に、国際機関へ就職するため、英語圏への留学やインターン、国際NGOのボランティアへの参加等、大学時代にできる準備があるので、経験を積んでチャレンジして欲しい」と参加者にエールが送られました。

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続いて、Special Assistant to Resident Coordinator (SARC) /広報専門官としてパプアニューギニア国連常駐調整官事務所に勤務されている近藤 千華(こんどう ちか)氏より、「国際機関の仕事について」をテーマに講演いただきました。
国際機関で働くために必要なポイントとして、「自立性」、「積極性」、「異文化適応力」、「プレゼンテーション能力」、「文章作成能力」が必要であると解説いただきました。特に「プレゼンテーション能力」については、他国のスタッフは日本人からは、ともすると大げさと感じるくらいにアピールをし、また上手であるため、公式なプレゼンテーションだけではなく、会議での発言、上司への報告、部下への指導など“全て”において何をどのようにどう伝えるかが重要である、とご自身の経験からお話しいただきました。
また、どのような生き方、働き方をしたいのか、どのような仕事が向いているのかを、自己の振り返りと人の話を聞く中で見極め、情報収集を行い、目標設定することが大切であるとし、「キャリアは一直線ではなくジグザグでもいいので、全体を俯瞰できる広い視点を持って積んでいって欲しい」とメッセージを送られました。

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昼休みをはさみ、国際会議場では「開発コンサルタントセッション」、「国際協力経験を活かす~民間企業という選択~」を、セミナールーム201では「JICAセッション(2)JICAの仕事について」、セミナールーム600では「NGOセッション」、「JICAセッション(3)JICAボランティアについて」を行いました。

開発コンサルタントセッション
~開発コンサルタントという仕事~

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開発コンサルタントセッションでは、開発コンサルティング業界の概要説明の後、開発コンサルタントの仕事内容や求められる人材像、キャリアパスをパネルディスカッション形式でご紹介いただきました。

一般社団法人 海外コンサルタンツ協会(ECFA) 人材育成・研究会・広報業務の河野 敬子(こうの けいこ) マネージャーより、開発コンサルティング業界の概要や活躍する領域、JICAなどの援助機関との関係、そして、開発コンサルタントの仕事は、ものづくりを支援する「ハード系」と、ひとづくりを行う「ソフト系」に分かれること、開発コンサルタントの給与などを解説いただきました。
パネルディスカッションは、河野氏がファシリテーターを務め、「ハード系」と「ソフト系」の開発コンサルタントの方、1名ずつ登壇いただき、それぞれのキャリアパス、国際協力の仕事のやりがいや大変だったことのエピソード、これから開発コンサルタントを目指す方に対してメッセージをいただきました。

パネリストの皆様

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藤山 剛敏 (ふじやま たかとし)氏 (八千代エンジニヤリング 株式会社

国内の建設コンサルタント会社にて上下水道分野で6年間の実績を積んだ後、青年海外協力隊として活動し、その後開発コンサルタントとして、地下水開発計画、地方給水や上下水道事業分野で各種調査および計画、設計業務に従事。
現在は、都市水道分野に係る技術協力プロジェクトや無償資金協力事業において総括および副総括を務めている。
「ハード系」開発コンサルタントとして活躍中。

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福田 明広 (ふくだ あきひろ)氏 (NTCインターナショナル 株式会社

国際協力とは異なる業界で5年間の営業経験を積んだ後、大学院で農業に必要となる水管理を学び修了後、開発コンサルタントに転身。
インドの農業関連プロジェクトに3年間、イラク、カメルーンの農業調査案件に6ヶ月間従事。
現在は、イラクの農業プロジェクトの副総括を務めている。
「ソフト系」開発コンサルタントとして活躍中。

ディスカッションでは、それぞれの現在の仕事内容ややりがいを例に挙げて、例えば、日本にいたらありえないような非日常体験が日常になることのおもしろさ等をお話しいただきました。 また、開発コンサルタントに求められることとして、語学力や専門性に加え、国内と海外で業務姿勢や感覚の切替ができること、日本についての知識を持っていること、社交性や協調性(コミュニケーション力)、文章作成力、リーダシップ、健康管理能力、危機感を有することなどが挙げられました。
最後に、開発コンサルタントとして国際協力の現場において活躍するためには、現地での疾病や怪我、治安の問題があることを十分念頭に置くこと、具体的な目標を設定し地道に努力すること、家族の理解が大切であることが重要であるとし、「自分は無理かも」とあきらめないで頑張って欲しい、とメッセージをいただきました。

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JICAセッション(2) JICAの仕事について

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JICAセッション(2)JICAの仕事についてでは、JICA人事部 金澤より「JICA事業」は開発途上国の国創りであるとして、主な業務内容、求められるスキル、やりがいを中心に「JICA職員の仕事」に関して紹介しました。
まず、JICAの設立背景や現在の規模、プロジェクトの分布を説明した後、他の援助機関とは異なるJICAのアプローチに触れ、援助戦略策定、案件形成、案件監理、事業評価といった一連の流れを自身が実際に携わったプロジェクトでの体験談を交えつつ、紹介しました。
また、参加者には就職活動を控えた学生が多く、JICA職員として求められるスキルやJICA職員としてのキャリアパスについても、具体的な業務内容と併せて説明しました。
最後に、JICA国際協力人材部 人材養成課の清水川から、JICAインターンの内容と魅力について紹介しました。

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NGOセッション

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NGOセッションでは、特定非営利活動法人 国際協力NGOセンター(JANIC)山田 直樹(やまだ なおき)氏をお招きし、「NGOで働くということ」をテーマにご講演いただきました。
最初に、日本の国際協力NGOに関して、果たしている具体的な役割や活動内容(活動地域、活動分野)、市場規模について解説いただきました。続いて、仕事の内容、在職スタッフの男女比や年代、給与、在職年数などを具体的に紹介いただき、さらには働く人たちの生の声として、「NGOの仕事のやりがい」、「メリット・デメリット」など、具体的な職場の実態を紹介いただきました。
「国内でも海外でも、生きがい・やりがいを実感できる」、「他の機関での仕事を目指すうえでのキャリアステップになる」というNGOの魅力に触れたのち、選考にあたってはアンテナを常に高くはること、そのビジョンに賛同するNGO団体があれば、ボランティアなどでその活動にまずはかかわっていくことが重要である、とメッセージを送られました。

民間企業セッション
~民間企業でする国際協力~

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「民間企業セッション ~民間企業でする国際協力~」では、ビジネスを通じた国際協力について、株式会社 国際開発ジャーナル社企画営業部の寺山 由希子(てらやま ゆきこ)氏の司会・進行のもとパネルディスカッション形式で紹介いただきました。
パネルディスカッションは、民間企業に勤務されている3名に登壇いただき、それぞれの「国内勤務・海外勤務時の1日の過ごし方」、「仕事のやりがい・難しさ」と「今後のキャリアプラン」を紹介いただくとともに、「国際協力を本業とする民間企業への就職を目指す方に対してメッセージ」をいただきました。

パネリストの皆様

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荻野 紗由理(おぎの さゆり)氏 (株式会社 教育情報サービス

中小企業海外展開支援事業の一環として実施されている、バングラデシュの脆弱な通信環境下にも対応できるeラーニングシステムを利用した情報処理技術者試験(ITEE)対策講座の普及・実証に従事。

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田中 昌(たなか まさし)氏 (株式会社 クボタ

”日本の誇る製品を途上国の一般庶民に届けたい”という思いを抱き、会社を休職し青年海外協力隊へ参加した経験も活かし、現在はODAの営業担当としてアジア・アフリカのダクタイル鉄管輸出業務に従事。

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徳成 武勇(とくなり たけお)氏 (明和工業 株式会社

中小企業が本業で途上国の環境・社会課題解決に貢献できる可能性を感じ、有機ごみを農業利用可能な炭に変換する「バイオマス炭化プラント」を用いてアフリカ等の途上国に循環型社会を作るため、国内外でパートナーを巻き込みながらモデル作りに奔走中。

ディスカッションでは、仕事のやりがいとして、現地パートナーを巻き込んで途上国を変える仕事に従事できることや、社会的意義が大きいプロジェクトに自社製品が使われることに対する誇りを感じられること、などが挙げられました。
現地の方と一緒に学び、成長していこうという姿勢が大切であり、また、日本の技術導入を一から携われることの楽しさを伝えていただきました。
参加者からは
「民間企業での国際協力、というのがどういうことなのだろうと思っていたが、具体的なイメージが湧くようになった」
「途上国への関わり方は三者三様だが講師の方々全員が熱意を持って仕事をしていることが伝わり、とてもいい刺激になった。自分も民間企業に勤めているが何かできないか考えてみようと思った」
といった感想をいただきました。

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JICAセッション(3)JICAボランティアについて

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「JICAセッション(3)JICAボランティアについて」では、まずJICA青年海外協力隊事務局募集・選考課課長の大木より、ボランティア制度について説明を行いました。挑戦したい意志がありながら、自身の語学やスキル、帰国後の仕事等に不安があり躊躇する方がいることを踏まえ、スキルを補完するための派遣前訓練制度や現職参加制度、人件費補てん制度等、さまざまな支援制度や、門戸をさらに広げるための取り組みを紹介しました。
続いて、自身も隊員として、ラオスへ理数科教育の分野*で派遣された経験をもつJICA国際協力人材部の荻野より、自身の協力隊での体験談を写真や動画を交えながら紹介しました。また、自身がボランティア説明会に足を運んだ際に応募への後押しとなったという、「やらずに後悔するくらいならやって後悔したほうがいい」という言葉を参加者に向けておくりました。
集まった参加者からは、制度面だけでなく、活動での苦労話や現地での余暇の過ごし方といった、派遣後の具体的な生活面を意識した質問が次々と挙がっていたことが大変印象的でした。

(*:現在は理科教育・数学教育に分野が分かれています。)

■特別企画■

登録団体出展コーナー

受付開始と同時に登録団体出展コーナーをオープンし、各団体のパンフレットなどを配布いたしました。
当日は、一般社団法人 グリーンピース・ジャパン一般社団法人 広島平和構築人材育成センター(HPC) JOCV看護職ネットワーク、特定非営利活動法人 ダイヤモンド・フォー・ピース特定非営利活動法人 国連UNHCR協会特定非営利活動法人 国際協力NGOセンター(JANIC)特定非営利活動法人 LOOB JAPAN株式会社 エナジャイズ株式会社 国際開発ジャーナル社独立行政法人 国際協力機構(JICA) 国内事業部 研修管理課より、担当の方がお越しくださり、来場者の方に活動内容・業務内容などの説明を行ってくださいました。ご協力ありがとうございました。

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出展団体は以下の通りです。(順不同)

個別キャリア相談

今回、約40名が個別キャリア相談(一人30分・予約制)を利用されました。キャリア相談を受けた方からは、「キャリアに沿った具体的なアドバイス、客観的な意見をいただき、大変良い相談になりました。」、「現実の厳しさをきちんと説明いただき、感謝しています。初心者ですが大変参考になりました。始められるところから始めます。」、「長期的な視点でのアドバイスをいただき、自分で考えるより広い視点でキャリアパスを捉えることができるようになった。自分の将来のイメージを描きながら準備をしたいと思います。」などの声を多数いただきました。
なお、個別キャリア相談は、毎週木曜日にJICA本部(東京麹町)でも実施しており、Skypeを利用したリモート対面個別キャリア相談も受け付けておりますので、こちらも是非ご利用ください。

★対面相談は国際協力人材登録者限定のサービスです。ご希望される方は予め登録をお願いします。

ワンポイント相談

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今回、ワンポイント相談コーナーを2年ぶりに設けました。
昼休みはメイン会場の後ろ、午後はセミナールーム201でワンポイント相談コーナーを実施しました。ワンポイント相談コーナーでは、1対1でキャリアプランや具体的な事例に関する質問に応じました。 特に、昼休みのコーナーは、JICA相談員だけでなく、国際機関セッション、NGOセッション、開発コンサルタントセッション講師が加わり、昼休みにも関わらず相談待ちの行列ができる状況となり、コーナー開催時間を午後のプログラム開始直前まで延長して実施しました。

フリートークスペース

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来場者が各セッションの講師やJICA職員を囲む形で質問、相談することが可能な「フリートークスペース」は、今年はセミナールーム202で実施しました。国際機関セッション講師や開発コンサルタントセッション、NGOセッションの講師をはじめ、講師の皆様方には、時間のある限り、ご協力いただきました。ありがとうございました。

座談会

座談会では、これから国際協力の世界を目指す10名の参加者の方と、開発コンサルタント代表として八千代エンジニヤリング株式会社 藤山剛敏(ふじやま たかとし)氏、田原文太(たはら ぶんた)氏およびJICA 国際協力人材部 笛吹、清水川にて様々な意見公開が行われました。
開発コンサルタントを目指すにあたっての専門性の身に着け方、今後の開発コンサルティング業界の動向や求められる人材像といった、参加者から寄せられた多岐に渡る質疑に対して、開発コンサルタントとしての視点での意見をいただきました。
藤山氏からは「ソフト系、ハード系どちらの専門性もバランスよく身に着け、多能効果を創出できる開発コンサルタントになることが重要。また併せて国際協力の世界で活躍する人こそ、日本のことをもっと学んでほしい。」とメッセージをいただきました。

意見交換会

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全てのセッション終了後、来場者と講演者を交えた意見交換会を開催しました。
事前に申し込みをしていただいた方に加え、講演や座談会に参加してもっと「情報収集したい」、「同じようなキャリアを志している方の意見を聞きたい」と飛び入り参加された方が加わり、JICA職員も含めて総勢50名近い人数が集まりました。
参加いただいた方からは、「ざっくばらんに話せて良かった」、「他の参加者が目指しているキャリアパスを知ることができた」、「分野の違う方と交流できた」、「このような機会はなかなかないので今後もぜひ開催して欲しい」などのお声をいただきました。

PARTNERでは、イベントの他にも、WEBサイトを通して引き続き皆様に有益な情報を提供できるように企画してまいりますので、どうぞご期待ください!


アーカイブ動画

このほかの講演内容や、質疑応答コーナーの様子は人材登録者限定で動画を公開中!


本フォーラムに関するお問い合わせ:PARTNER事務局