国際キャリアフォーラム in 福岡

PROGRAM

プログラム

イベントスペース | セッション 15:45~16:45

途上国挑戦への支援

山下 英志
JICA九州 市民参加協力課(民間連携担当)
主任調査役/課長補佐
中川 明子
Global Startup Center

山下 英志 JICA九州 市民参加協力課(民間連携担当) 主任調査役/課長補佐

「途上国挑戦への支援」と題したセッションの前半では、国際協力機構(JICA)九州市民参加協力課(民間連携担当)主任調査役/課長補佐山下英志が、JICA九州の途上国ビジネス支援メニューを紹介しました。


JICA九州では、日本では収集が難しい途上国情報をセミナーで発信したり、企業から提案される途上国でのビジネスモデルに対してのブラッシュアップを行ったりと、途上国ビジネスに対しての様々な支援を行っています。
支援メニューは、「基礎調査」「案件化調査」「普及・実証・ビジネス化事業」の3つの段階に分けて用意。 「基礎調査」ではビジネスモデルの検討に必要な基礎情報の収集、「案件化調査」ではビジネスモデルが現地で上手くいくかの仮説検証、「普及・実証・ビジネス化事業」では1~3年程の期間で実際にビジネスを行って採算化の検証を支援することを、それぞれ事例を通して紹介しました。


また、最後にPARTNERサイトの活用方法とJICA民間連携事業サイトの紹介を行いました。


中川 明子 Global Startup Center

セッション後半は、Global Startup Centerの中川明子氏が登壇し、福岡がどの様にしてスタートアップシティと呼ばれるようになったのか、またGlobal Startup Centerが行う支援内容をご紹介いただきました。


福岡市は、2012年9月にスタートアップシティ宣言を行ってから、モデルとしているアメリカ・シアトルでの視察等を経て、2014年5月にスタートアップ国家戦略特区に指定されました。
国家戦略特区に指定されたことによって、市内での起業に関わる規制緩和につながる事となりました。公道を利用した歩行者天国やイベントの開催、ドローンやIOTネットワークの使用等、他の都市では規制されてしまうような事が、福岡でなら実施出来るケースが増えてきているそうです。
また、2014年10月には、福岡市と民間企業とで起業家支援を目的としたスタートアップカフェを開設、さらに2017年4月にFukuoka Growth Next(FGN)という起業家のためのインキュベーション施設を設けました。


色々な施設の立地が分散している東京とは違い、福岡市は、FGN一拠点に集約されています。
利用に予約や下準備は不要なので、スタートアップに関心が有る人は、気軽に訪問して欲しいとの事でした。


続いて2017年5月に発足したGlobal Startup Center(GSC)の説明へ。
GSCは、海外関連の案件をメインとした相談窓口で、「チームの一員として」の理念に沿って、様々なサポートや対応を親身になって行ってくれます。
また、福岡市は、海外の都市とのつながりも多く、現在海外13拠点とスタートアップの連携をしており、情報が欲しい時は、GSCから連携先に連絡を取り、情報提供を行ってくれます。


最後に、具体的な事例と共にGSCの取組をご紹介いただき、本セッション終了となりました。