国際キャリアフォーラム (オンライン開催)

イベントレポート

PROGRAM

プログラム

セッション「サステナブル社会実現に向けたキャリア形成とは?
<国際協力とフェアトレード> 」

18:35~19:45
山下 貴嗣
Minimal – Bean to Bar Chocolate – 代表


山下 貴嗣氏 Minimal – Bean to Bar Chocolate – 代表


Minimal – Bean to Bar Chocolate – (ミニマル)は、中米ニカラグアを始めとする赤道直下の国で採れる高品質なカカオを使用したチョコレートを製造。日本国内に数店舗を展開し、ビジネスを通してチョコレートを取り巻く貧困問題の解決に取り組んでいます。


山下氏:

「ミニマルは素材を生かした日本的チョコレートを製造しています。自ら農園に出向いて直接買い付けをしており、品質の高いカカオ豆が採れた際はその分高く買い取っています。より良いものを作るために農家さん自身もスキルと設備の向上を図り、かつ収入や生活の質も高められるという好循環のサイクルを回しています。


起業のきっかけとなった原体験は、大学時代。バックパッカーで世界を回り、海外に興味を持つと同時に日本人のアイデンティティにも興味をもちました。大学卒業後は経営コンサルティング会社で企業の新規事業立ち上げを担当しましたが、はじめは成果が上がらず『辞めたい』とさえ考えていました。しかし、『目の前のことにきちんと取り組む』ように姿勢を変えたことで、次第に周囲の評価を得ることができ、仕事が面白いと感じるようになりました。ここで得た学びとしては、量は質に転化するし、きちんと努力すれば仕事はできるようになるということです。また、仕事において大切なコミュニケーション力や論理的思考もここで身に付けることができました。
その後、グローバル企業の人材育成を担当する中で改めて日本人とグローバルについて考えるようになり、『日本独自の思想や技術を生かしたサステナビリティな事業をしたい』と思い立ち、起業しました。


起業当時、私はなかなかカカオ豆を売ってもらえないことに衝撃を受けました。でもそれは、どこかで『フェアトレードは良いことだ』と決めつけていた所があったからでしたが、ある農家さんのおかげで『本当の豊かさとは、選べる自由をもっていること』だと気づき、私にできることは農家さんに新しいフェアトレード取引の選択肢を提示することだと考えるようになりました。今後も、生産者とミニマルと消費者の皆さんが“三方良し”の関係になるサステナブルなシステムを、ビジネスを通して実現したいと思います。」


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