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掲載日
2020/01/07
タイトル
国際協力JOBセミナー「スポーツ×ビジネスのチカラ」開催報告
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 今年度第3回目のJICA国際協力JOBセミナー「スポーツ×ビジネスのチカラ」を 20191015日に開催、「スポーツと国際協力」の今後の展望やキャリアについて探り、学生から社会人まで幅広い79名の方に参加いただきました。

 

 基調講演では、株式会社Jリーグメディアプロモーション海外事業部部長の大矢丈之氏が「スポーツ×ビジネス×国際協力」の現状を、Jリーグの事例から紹介。「アジア戦略」がアジア諸国のサッカーレベル向上だけでなく、日本の地方創生や企業のグローバル展開にも繋がるなど、スポーツの持つ力を説明しました。

 

 続いて株式会社読売巨人軍 営業企画部の横田直道氏、株式会社タイカ コーポレートサポート本部 人事総務部の山下俊氏が「私のキャリアとシゴト」について講演しました。

  横田氏は青年海外協力隊としてアフリカで野球を指導、日本とは異なる環境の中で「スポーツの価値」を考え続け、途上国の課題解決のためにはビジネスの力が必要だと感じ、現在の道に進んだいきさつを紹介。「スポーツの社会的価値を最大化する」という目標に向け、同社で立ち上げた社会貢献事業、スポーツビジネスの最前線である大リーグ球団での勤務経験、また現在取り組んでいる業務と今後の夢を語りました。
  山下氏は、スポーツが本業でない企業でCSRとしてスポーツに取り組む意義を説明しました。国内の従業員も海外工場の従業員も全員でひとつの「チーム」という理念を持ち、カンボジアの製造工場の女子従業員を選手としたサッカーチームを立ち上げた同社。工場の仲間を「守る」ことは、現地の雇用を生み出し、女性の地位向上に寄与するだけでなく、同社の信頼や優秀な従業員の確保にも繋がるとの展望を語りました。そのために、同国で人気のあるサッカーの果たす役割の大きさを強調しました。

 

 

 パネルディスカッションでは、JICAで「スポーツと開発」を担当する浦輝大(青年海外協力隊事務局企画業務課)のファシリテートで、各パネリストが「スポーツ×ビジネス×国際協力」のやりがいや困難な点を率直に披露。営利と途上国の社会課題解決を両立するための利益確保の重要性、経営層をどう説得するか等を経験を踏まえレクチャーしました。

 パネリスト3氏からは、スポーツの集客力や社会的メッセージを伝える力が改めて伝えられ、参加者からは「国際協力におけるスポーツの可能性を感じた」などの感想が寄せられました。

 

                        (文責:砂子知香)