団体からのお知らせ 詳細

掲載日
2022/04/04
タイトル
「デジタル技術と国際開発」出版のお知らせ
お知らせ種別
お知らせ
本文

一般社団法人ICT for Developmentが運営するオンラインコミュニティICT4D Labとして翻訳した「デジタル技術と国際開発」が日本評論社より出版されました。
 

【本書について】

年々進化が加速するデジタル技術が国際開発ではどう活用されているのか?日本でもメタバース、DX、AI やブロックチェーンが話題ですが、途上国でも最新技術がどんどん採用され、経済発展・貧困削減に貢献しています。

本書はこの「デジタル技術×国際開発」の分野を基礎から体系的に学ぶための必読書です。著者のリチャード・ヒークス教授(英国マンチェスター大学)はこの分野の世界的権威で、原書「Information and Communication Technology for Development (ICT4D)」は、初学者にもわかりやすい定番テキストとして定評があります。翻訳版は、豊富な訳注と監訳者解説が加わり、原書よりもさらに易しく読みやすく仕上がりました。

アフリカではモバイルマネーが浸透し金融包摂に貢献している、途上国でも農業分野ではIoTテクノロジーやドローンが活用されて収穫量の増加に貢献している、などといった話を耳にする機会は日々増える一方ですが、「本当にそうなのか?」と疑問に感じる人もいると思います。

「本当ににデジタル技術で途上国の社会課題は解決されるのか?」、「デジタル技術導入を成功させるためには何が必要か?」、といった疑問に答えるための基礎的な理論がしっかりまとまっていて、更に具体的な事例も豊富に紹介されています。デジタル技術を活用した国際開発に関心のある大学生・大学院生や国際開発の現場でデジタル技術の活用を実践している実務者の方々だけでなく、デジタルサービスを新興国・途上国へ展開しようというテック系の方々にも是非手にとってほしい一冊です。

翻訳はそのマンチェスター大学卒業生の多くがメンバーになっているオンラインコミュニティICT4D Labの有志、監訳はマンチェスター大学にてリチャード・ヒークス教授からICT4Dを学び、国際開発の現場でICT4Dプロジェクトを実践してきた日本のICT4D分野の先駆者、竹内知成氏。
 

【目次】
序 章 ICT4Dの世界へようこそ!
第1章 ICT4Dを理解する
第2章 ICT4Dの基盤
第3章 ICT4Dの実施
第4章 ICTと経済成長
第5章 ICTと貧困と生計
第6章 ICTと社会開発
第7章 e-Governanceと開発
第8章 ICTと環境の持続可能性
第9章 ICT4Dの将来
 

【翻訳者について】

(一社)ICT for Developmentが運営する「ICT4D Lab」は、テクノロジーと国際開発に興味がある人が集うオンラインコミュニティです。実務者、研究者、学生などが集まり、勉強会やプロジェクトを実施しており、本書はこのICT4D Lab有志メンバーが翻訳しており、オンラインコミュニティとしての翻訳・出版という新しい試みでもあります。

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