登録団体詳細
島根大学・寧夏大学国際共同研究所
団体情報
- 団体名
- 島根大学・寧夏大学国際共同研究所
- 団体種別
- 大学・学校法人
- 所在地
- 海外
- 設立年月
- 2004/ 03
- 設立目的・事業内容
- 島根大学は、中国寧夏大学との長年にわたる教育・研究分野における協力により、多くの研究成果を収め、国際協力の経験を蓄積している。2004年、一層の協力と交流を展開していくため、当研究所を設置した。 この研究所設置の背景には、寧夏大学が西部大開発、特に寧夏南部山区の研究実績を積み重ね、現場との関係でも顕著な成果を上げていること、島根大学が日本国内の食料・農業技術に関する研究や中山間地域など条件不利地域の地域発展の研究においても、数多くの実績をもつことが挙げられる。更に、島根大学は同自治区内の寧夏医科大学と2004年に協定を締結し、医学分野を含めた学際研究の幅を広げ、国際的に貢献してきた。 本研究所は、中国西部内陸部に設置された日中の大学による共同研究所として唯一のもので、独立した建物を有志、日本人研究員が駐在している。この立地条件と研究環境を生かして、本研究所では、都市と農村との地域格差の是正、中山間地域(条件不利地域)の社会・経済の活性化、環境と調和する開発方式、農村住民の健康の増進などを主要なテーマとして学際的な共同研究を行ってきた。今後も研究成果を当該地域の現場に普及し、さらに東アジアをはじめとする世界に発信するとともに、人材の育成と教育交流、研究交流を積極的に推進し、中国西部における学術ネットワークを構築し、国内外の研究者に開かれた中国・西部地域研究の拠点づくりを目指す。 業務内容: ・共同研究 両大学の研究者を中心にした共同研究を一層促進するとともに、関連分野の客員研究員を充実する。また、西部問題に関心をもつ日中の研究者が学術交流を進める実効性を高め、高度で特徴ある国際共同研究のプラットホームを整備する。 ・人材育成 両大学の研究者・事務職員に対して、相互研修等により国際性の習得と学習機会を提供する。 ・学術交流 両大学の研究者・学生の相互交流を密接にし、関連分野の国際学術セミナーを定期的に開催する。 ・資料整備 研究所図書館及び島根大学分室において、管理及び運営システムを整備し、研究所にふさわしい図書館業務を充実する。 ・成果普及 学術研究の成果を生かし、両国の政府にそれぞれ適した政策の背景となる科学的根拠を提供する。 ・その他 両大学が共に注目し、必要と認める業務を行う。
- 活動分野
- 農業開発/農村開発、教育、都市開発・地域開発、資源・エネルギー、自然環境保全
- 活動国
- 中国・日本
- 活動実績(国内)
- 活動実績(海外)
- 2005年より毎年日中を交互に会場として国際セミナーを開催。2016年度は島根大学にて10月15~17日にかけて「グローバル背景下における持続可能な農山村構築~社会システム、教育・文化、技術革新、環境対策、自然災害対策~」をテーマに開催。国際セミナーの開催は今年度で14回目にのぼる。 研究事業としては、「中国西部農村地域の環境改善と持続可能な発展への方策」(2008~2010年度日本学術振興会アジア・アフリカ学実基盤形成事業 コーディネータ:伊藤勝久(本研究所所長))、「中国西北部における砂漠化防止と社会経済構造転換の必要性に関する総合的研究」(2009~2011年度日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究B 代表:保母武彦(本研究所顧問))、「中国低開発農村の持続可能な新システムの形成と定着に関する研究」(2012~2014年度日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究B 代表:伊藤勝久)等、主に中国西北地域の環境保全・地域発展に関わるテーマに取り組み、多くの成果をあげている。また、今後研究の範囲をより大きく、成果をより強固にすることを目的とし、寧夏大学以外の中国西北部の大学とも積極的に交流を進め、西部学術ネットワークの形成に取り組んでいる。
- SDGsへの取り組み