登録団体詳細
特定非営利活動法人グローカルメディカルサポート
団体情報
- 団体名
- 特定非営利活動法人グローカルメディカルサポート
- 団体種別
- NPO法人
- 所在地
- 東京都
- 設立年月
- 2016/ 4
- 設立目的・事業内容
- 《設立目的》 日本の地域医療、医療崩壊の原因の一つは人材不足である。都市部への医師、看護師の偏在が問題となっている。地域医療現場では医療従事者が少なく仕事が過重となり、その結果医療者が減るという悪循環を呈している。また地域医療の現場では専門に限らず、幅広い様々な仕事に携わる必要があるが、適切なトレーニングプログラムに乏しい。一方で途上国の医療とは、その国の地域医療である。発展途上国では医療の前に、衣食住やインフラ、教育の問題もあり、より土台となる保健活動も必要になることが多い。開発途上国での医療、保健活動への従事を希望する医療従事者は多いが、雇用が少なく、またボランティアや収入が少なく、生活の基盤を継続して支えることは困難である。 発展途上国の医療、保健活動と日本国内の地域医療は共通点が多い。幅広い保健、医療の知識、経験を現場で教えるプログラムを作り、様々な情報提供を行うことで、日本の地域にベースを置きながら、海外の医療、保健活動に継続的に携わる人材育成を行う。国内外の地域医療、保健活動は多様性があり、様々な機関、施設を繋いだ活動が必要となる。この活動は地域医療の携わる新しい医療従事者像のロールモデルを作ると期待できる。 《事業内容》 (1) 国内外の地域医療分野における人材育成事業 (2) 国際協力、国際支援活動 (3) 国際協力、国際支援活動に関する情報提供事業 (4)その他目的を達成するために必要な事業
- 活動分野
- 保健医療
- 活動国
- タイ王国
- 活動実績(国内)
- 活動実績(海外)
- 《ターソンヤン母子保健プロジェクト》 タイ北部のTak県Tha Song Yang郡。ミャンマーの国境沿いに位置する山間地域で、少数民族のカレン族が多く住む。独自の文化や言語を有するカレン族は、自給自足生活をする人が多く、十分なお金がなく、医療アクセスの悪い地域に居住している。多産の地域で、自宅出産が多い。また早産や低出生体重児の出産が多く、時には亡くなることもある。病院は郡の中心部に位置し、各地区には医師のいない保険施設がある。病院スタッフは院内で妊婦検診をしている傍ら、山間部の保健施設数カ所へ定期的に妊婦検診を行う。緊急時には各施設と病院が無線連絡等を取り合って、密な連携を図る。医療者は母子手帳を活用し、母親学級も行っているが、特に山間部では医療者が少なく多忙であることや、現地語の資材がないことから、母親たちは十分に知識を得る機会がない。そこで、妊婦を対象に、現地のスタッフの保健教育活動を後押しするような、一緒に行うプロジェクトを行う。検診で、妊娠、出産期に母子ともに安全に過ごせるための知識を得られるようこのプロジェクトを立ち上げました。 ○活動実績 2016年06月 調査のため渡航(2名) 2016年12月 母親学級と古着の寄付。現地スタッフとの打ち合わせのため渡航(2名) 2017年04月24日~05月06日 調査のため渡航(2名)ターソンヤン地区の妊婦の健康教育を、現地スタッフとともに行う。カレン語で妊娠中の健康教育のビデオを作成。古着と母子手帳に貼るカレンダーを配布。 2017年05月 母親学級で使用するビデオ作成費用としてクラウドファンディング(Ready for)実施。 2017年 都内での活動報告(計3回、参加者計30名以上) 《マヒドン大学熱帯医学短期研修》 毎年12月の5日間、マヒドン大学熱帯医学部にて、熱帯医学の研修を行っています。医師(内科、小児科、総合医、感染症医)、看護師等、その他医療従事者を対象としています。講義、ワークショップは大学の第一線の臨床医、研究者が担当し、実際の病棟ラウンドや顕微鏡を使った消化管寄生虫実習、マラリア診断、ハンセン病の診断、治療など実践的な研修をします。本年度で4回目となります。
- SDGsへの取り組み