登録団体詳細

特定非営利活動法人エフエムわいわい

団体情報

団体名
特定非営利活動法人エフエムわいわい
団体種別
NPO法人
所在地
兵庫県
設立年月
1996/ 01
設立目的・事業内容
<設立目的>  特定非営利活動法人エフエムわいわい(以下、当団体)は、阪神・淡路大震災の直後、神戸市長田区で、救援ボランティアグループが外国人被災者向けに震災関連情報を伝えるため始めた多言語の臨時FM放送にその原点を持つ。この臨時FM放送局は震災から1年後の1996年1月17日にコミュニティ放送の免許を得て、日本初の多言語・多文化のコミュニティラジオ局「FMわぃわぃ」として正式に開局した。それ以後、FMわぃわぃは、震災後に行われた国籍、民族、障がいの有無などを越えた助け合いを地域社会に定着させ、多様な文化や言語を持つ人々が共生し、なおかつ災害に強いコミュニティをつくる活動に取り組んでいる。1999年9月の台湾中部大地震や2004年10月の新潟県中越地震では、神戸市長田区での活動を通して得た経験、技術、知識を活用し、被災地の住民、特に外国人移民への情報支援活動を現地のコミュニティラジオ局と連携しながら行った。 <事業内容> (1) コミュニティ放送事業 (2) 多文化共生のまちづくりに資するイベントの企画、制作、および運営事業 (3) 多文化共生のまちづくりに資する各種メディアにおける番組、作品の企画制作 (4) 災害の被災者支援・防災力向上事業 (5) 国内外のコミュニティメディアとの連帯強化事業 (6) 多文化共生のまちづくりに資する研究、教育、啓発事業 <国際協力事業の活動方針>  UNESCOはコミュニティラジオを「貧困や疎外といったコミュニティレベルでの重大な社会的問題の解決に取り組み、社会の発展から取り残された市民を力づけ、民主主義と開発の取り組みを活性化させるための特別な存在(活動)」 と位置づけている。貧困や気候変動、移民の増加といったコミュニティが直面する課題は、世界全体との関わりによって引き起こされるものである。当団体は、台湾や新潟での被災者支援活動を通して、コミュニティラジオが草の根レベルでの連帯を広げ、知識や経験を共有し、自助・相互扶助の活動に励み、社会の様々な問題に取り組んでいくことの重要性を学んだ。2006年に当団体は、世界コミュニティラジオ放送連盟(AMARC) に加盟し、 当団体内にAMARCの日本事務局(AMARC日本協議会)を設置した。そして、コミュニティラジオを活用した災害に強い地域社会の構築に関する経験、技術、知識を国外へ伝えていくことを当団体の事業の柱の一つに加え、AMARCの国際ワークショップ、インドネシア、ハイチなど国外の様々な場所で活動を実施してきた。  当団体は、自らの経験、技術、知識を国外のコミュニティラジオ局へ伝える以外に、国外のコミュニティラジオと協働し、その成果を国内のコミュニティラジオ局に伝える活動も行っている。当団体は東日本大震災後に立ち上げられた災害ラジオ局への支援を行っているが、当団体が過去の国外活動で得た経験、知識、技術は、災害ラジオ局への支援活動を通して被災地の地域社会へと移転されている。そして、当団体が東日本大震災の被災地の災害ラジオ局との協働を通して得た経験、知識、技術は、将来的には国外の様々な地域社会へと移転される。このような活動を通して、国内と国外のコミュニティラジオの間での連帯を深め、経験、技術、知識の共有を促進し、協力しながら様々な社会問題の解決に取り組めるような状況をつくっていくことも当団体が国外へ事業を広げている目的の一つである。  当団体が神戸市長田区だけの活動にとどまらず、国際協力活動を展開していくのは、ステークホルダーの総意に基づいたものである。なぜならば、当団体の会員や支援者の大多数は、阪神・淡路大震災を経験し、被災地の外から寄せられた連帯の行動と言葉が、復旧・復興を進めていくうえで大きな力になったことを、身を以て体験しているからである。
活動分野
都市開発・地域開発、水資源、防災、平和構築
活動国
インドネシア、ハイチ、日本
活動実績(国内)
【東日本大震災の被災地支援活動】2011年3月〜 東日本大震災の被災地で、外国人への情報提供、外国人コミュニティのエンパワメント、災害ラジオ局のキャパシティビルディングを目的に以下の被災地支援活動を実施した。 【アジアの紛争地のコミュニティメディアの経験共有事業】2010年7月〜2010年12月  南タイ、東チモール、インドネシアで平和構築(分断された住民の相互理解の促進)に取り組んでいるコミュニティラジオなどコミュニティメディアの実践者と日本のコミュニティメディアのネットワークを構築することを目的に、東京、京都、神戸でワークショップを開催した。  さらに2010年11月にアルゼンチンで開催された世界コミュニティラジオ放送連盟(AMARC)の世界大会で平和構築のセッションを共催し、ラテンアメリア、アフリカ、ヨーロッパで同じ課題解決に取り組んでいるコミュニティメディアとの経験共有を図った。
活動実績(海外)
【アジア太平洋地域コミュニティラジオ局向け防災トレーニングワークショップ開催事業】2008年8月-2008年10月  2008年3月に開発された災害時多言語音声素材集(DMAM)*の普及を目的に、世界コミュニティラジオ放送連盟(AMARC)アジア太平洋地域がインドネシア国ジョグジャカルタ市で開催した「アジア太平洋地域コミュニティラジオ局向け防災トレーニングワークショップ」で、DMAM活用促進ワークショップを開催した。  その結果、DMAMの存在が理解され、その後のインドネシア国での活動の布石になった。 【インドネシア国ジャワ中部における災害時多言語音声素材集(DMAM)を活用したコミュニティ防災ワークショップ開催事業】2009年7月~2010年3月  ジャワ中部のメラピ山の火山噴火に直面している村と2006年5月のジャワ中部地震で被災した村の2カ所で、村の住民が地元のコミュニティラジオ局向けに防災力向上を目的としたラジオ番組を、DMAMを活用して制作した。  その結果、コミュニティラジオ局の災害対応力が増すとともに、子ども向け防災教育などコミュニティ防災活動が開始されるようになった。  さらに2カ所の村でのワークショップをもとに、コミュニティ防災力の向上を目的としたDMAM活用ワークショップハンドブック(英語版)を作成し、JICA兵庫/DRLCの防災研修などで活用されている。 【西スマトラ地震の被災コミュニティラジオ局のキャパシティビルディング】2009年11月~2010年3月  西スマトラ地震で被災したコミュニティラジオ5局を対象に、壊れて使用できなくなった機材の支援を行うとともに、活動を持続的に続けていくための経験と知識を伝えるためのワークショップを各ラジオ局を対象に実施した。その結果、地震以前より多くの住民がコミュニティラジオの活動に参加するようになった。 【インドネシア国におけるジャワ中部メラピ山噴火にともなうDMAMワークショップ影響評価調査事業】2011年7月~2011年12月  2010年10、11月のジャワ中部メラピ山大噴火で、前年にメラピ山麓の村で実施したDMAMワークショップの影響評価調査を実施した。その結果、DMAMワークショップを開催しなかった村と比べて開催した村は著しい災害対応力があったことが分かり、DMAMワークショップの有効性が確認された。 【ハイチ大地震の被災コミュニティラジオ局支援】2010年1月〜2010年12月  2010年1月に発生したハイチ大地震で被災したコミュニティラジオ局の再建支援活動を世界コミュニティラジオ放送連盟(AMARC)とBHNテレコム支援協議会とともに実施した。
SDGsへの取り組み

登録団体からのお知らせ

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研修・イベント・セミナー情報

掲載した研修・イベント・セミナー情報はありません。