登録団体詳細

tranSMS

団体情報

団体名
tranSMS
団体種別
国際協力実施団体(法人格無)
所在地
神奈川県
設立年月
2012/ 12
設立目的・事業内容
tranSMS(トランスムース)は、発展途上国における「物の流れ」を効率化することで、人々の暮らしを豊かにするために活動しているボランティアグループです。メンバーは、大手メーカーに務めているエンジニアや会計士・学生などから構成されており、平均年齢28歳と、若く意欲に燃えた団体です。「既存の製造業は、たくさんのエネルギーと資源とお金を使って新製品を開発しているが、それは本当に世界の困っている人の助けになるのか?」という問題意識が、共通する想いです。 私たちは、発展途上国のための、とてもシンプルな物流改善システムを開発しました。このシステムを活用すれば、安価なスマートフォンを使って、集荷・配送の両ニーズを集約管理し、トラックを効率的に運用することが可能になります。 このシステムは、2012年に開催された、世界の問題解決のための発明コンテストである「See-D Contest(シードコンテスト)」において、最優秀賞を受賞しました。現在は、東南アジアの島国である「東ティモール」で、このシステムの導入を通じた支援活動を続けています。
活動分野
貧困削減、情報通信技術、運輸交通
活動国
東ティモール
活動実績(国内)
活動実績(海外)
2012年9月、東ティモールのピティリティ村を訪れたときのことです。私たちは、頭の怪我を放置して、血まみれになったお婆さんと出会いました。慌てて応急手当をしましたが、彼女には、治療のために2時間歩いて診療所に行くことも、薬を買うこともできなかったのです。 世界銀行の調査によれば、東ティモールの国民の7割が、1日2ドル以下で暮らしています。所得が向上しない理由の一つには、作物や家畜を育てても市場まで運べない、という事情がありました。東ティモールの人々は「移動する」「運ぶ」ことができないために、さまざまな課題に直面しているのです。 しかし私たちは、村に滞在する中で、2,3日に一度はトラックがやって来ることに気づきました。村の雑貨屋に荷物を卸すために来ているのです。また、携帯電話も、半数の村人が持っていることが分かりました(東ティモール政府の国勢調査によれば、世帯別携帯電話所有率は43.2%です)。 そこでtranSMSは、インターネットが使えなくても、運行しているトラックと村人を結ぶ通信手段を開発しました。この通信を利用して、トラックが荷物を降ろして空いた荷台に載せることで、子どもたちが学校に通ったり、お年寄りが病院に行ったり、農家や漁師が収穫物を市場まで安く運ぶことができるようになります。「帰り道」を活用することにより、非常に安い金額で運送サービスが提供できます。 私たちが開発したのは、同時に多くの人に「御用聞き」メールを送るスマートフォンのアプリです。トラックドライバーが画面を2回タッチするだけで「何か運んで欲しい物はありますか? 行きたいところはありますか?」というメールを、村中の人に送る事ができます。携帯番号さえ分かれば送る事ができる”SMS”を利用するので、インターネットが無い発展途上国でも利用可能です。アプリが入ったスマートフォンが一台あれば始められるので(メール返信だけなら、彼らが所有している携帯電話でOKです)、初期投資が非常に安くすみます。 2013年4月から東ティモールへの導入をスタートさせ、現在は4名の運送事業者が、この仕組みを使い始めています。
SDGsへの取り組み

登録団体からのお知らせ

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研修・イベント・セミナー情報

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