登録団体詳細
認定NPO法人PIECES
団体情報
- 団体名
- 認定NPO法人PIECES
- 団体種別
- NPO法人
- 所在地
- 東京都
- 設立年月
- 2016/ 06
- 設立目的・事業内容
- 認定NPO法人PIECESは、子どものメンタルケアを専門にする児童精神科医の小澤を中心に、2016年に設立。 子どもの周りに信頼できる他者を増やすことで、子どもが孤立しない地域をつくることを目指しています。 子どもの孤立が深まる前に、地域の中で子どもを見守り、子どもに寄り添う市民を増やすための市民性醸成プログラムを展開。 ひとりひとりが自分らしい市民性を醸成し、行動できるようになることで、子どもと自分、地域のwell-being をつくることができると考えています。 事業内容 (1) 市民が主体となり、子どもの育ちに多様な人が関わる生態系を生み出す事業 (2) 子どもとの関わりにより集積された、多様な知恵や知見を活かした研修・コンサルティング事業 (3) 啓発・普及事業
- 活動分野
- 市民参加、日本国内の社会課題への対応・多文化共生
- 活動国
- 日本
- 活動実績(国内)
- これまで、児童精神科医である代表の小澤を中心に、虐待や貧困、いじめなどの逆境的な環境下に生きる子どもたちと医療や福祉現場で出会う中で、子どもの不安や心の痛みは周囲から気づかれにくいからこそ、問題が顕在化してからの対処ではなく、長期的な影響を見越しての予防的な取組が必要性を痛感してきました。 しかし、子どもを取り巻く構造的な支援課題として、公的機関や専門機関に過度な負担が生じ逼迫化する現状があります。他方、市民セクターには「子どものために何かしたい」という潜在的な支援層は多いにもかかわらず「子どもにうまく関われない」「何をしたらいいか分からない」といった声も挙がっていることをこれまでの活動を通じて把握してきました。 そこで、私たちは、地域の中の潜在的な社会資源であり貴重なキャパシティといえる「市民性」の開発・醸成を通して、子どもが孤立してしまう前に、信頼できる他者との関係性を育むための仕組みづくりを行うことをミッションに掲げ、事業活動に取り組んでいます。それらを通して、子どもたちが孤立することなく、自分と他者への信頼感と尊厳をもって生きられる社会の実現を目指しています。 2016年から、子ども・若者の孤立を防ぐための市民育成事業「コミュニティユースワーカー育成プログラム」をスタート。約3年間にわたり東京都内でプログラムを実施したのち、2019年より「Citizenship for Children」に名称を変更し、茨城県水戸地域での取組を皮切りに、プログラムの他地域展開を行っています。専門的な支援者ではなく、子どもの身近な存在として寄り添うことのできる人が必要と考え、一市民として、非専門職として子どもに関わる人、これから関わろうとしている人を対象としています。 これまでに約200名がプログラムに参加。プログラムを修了したメンバーによって、年間(平均)延べ780名の子ども・若者に対して市民性を発揮した個別的・集団的支援を実施。年々社会的な認知も高まっています。 本プログラムを修了したメンバーの中からは、地域の空き家・空きスペースを活用した小中学生向けの小規模の居場所プロジェクトや10代で妊娠・出産を経験したシングルマザーの支援を行うプロジェクト、あるいはコンビニのイートインスペースを活用した学習サポートプロジェクトなど、子どもの生活動線上でつながりづくりを行う取組などが生まれています。 上記育成プログラムの他にも、各地の民間で活動する子ども支援団体のスタッフ育成に寄与、30団体以上に研修を実施してきました。 市民による取組、市民参加を促していくことがこれからますます重視されてくる中で、市民のまなざしを変え、アクションの担い手を増やすという一朝一夕には成しえない取組だからこそ、その歩みを加速する必要があると強く考えています。 新型コロナウイルスの感染拡大によって、子どもたちがより一層孤立化することが危惧される中、一朝一夕では地域における「気づきの目」や「安心できるつながり先」は生まれないからこそ、市民性の醸成を起点に、各地で当事者意識を持った市民の手によって、子どもの健康やウェルビーイングを支えるための小さなアクションが生まれ続けるための土壌を作っていきたいと考えています。 歩みを加速するためには、プログラムを社会に開き、様々な活動主体とパートナーシップを築きながら普及・発展に取り組む必要があります。今後はプログラム運営におけるノウハウやナレッジの体系化、協働パートナーと連携を深めながらコンソーシアム化を志向するなど、普及・発展を目指した活動を行っていきます。
- 活動実績(海外)
- SDGsへの取り組み