登録団体詳細
Bloom Hills Rwanda Ltd.
団体情報
- 団体名
- Bloom Hills Rwanda Ltd.
- 団体種別
- 民間企業
- 所在地
- 海外
- 設立年月
- 2015/ 3
- 設立目的・事業内容
- Bloom Hills Rwanda Ltd は、アフリカ・ルワンダ共和国において、持続可能な農業生産と地域経済の発展を目的として設立された企業です。当社は日本とルワンダを結ぶ形で、農業技術の移転と現地の雇用創出、輸出産業の振興を通じた国際協力を推進するため、本事業を立ち上げました。 当社の主な事業は、花き(切花・種苗)の生産および輸出です。 標高や気候条件に恵まれたルワンダの地で、日本をはじめとする海外市場に向けた品質の高い農産物を栽培しています。生産工程では、日本の園芸技術、品質管理基準、栽培ノウハウを導入し、現地の若者・女性を中心に雇用と技術移転を行っています。 また、当社の活動は単なる商業的な農業生産に留まらず、ルワンダの地方経済の発展、ジェンダー平等、環境保全を重視した「社会的インパクト型ビジネス」を目指しています。地域住民と協働しながら、環境に配慮した持続可能な農業モデルの構築を進めています。 さらに当社は、アフリカの発展のみならず、日本の地方創生や産業振興にも寄与することを重要なビジョンとしています。 日本では超高齢化が進み、特に農業分野では労働人口の減少と後継者不足が深刻化しています。こうした中で、長年培われてきた日本の農業技術やノウハウ、そして世界に誇る多様な農産品・品種・知的財産をいかに次世代へ継承していくかが大きな課題となっています。 Bloom Hills Rwanda は、こうした日本の強みとアフリカの潜在的な生産力を結びつけることで、「日本の農業知財(品種・技術)を国際的に活用し、海外の生産拠点と協働して価値を創出する仕組み」を構築しています。 日本の優れた品種・栽培技術をルワンダなどの新興国で共同生産し、現地の雇用・技術発展を支えると同時に、日本の知見をグローバルに展開することを目指しています。これにより、アフリカの産業発展と日本の農業再生という双方にとって価値のある事業モデルを実現します。 当社はまた、日本国内外の地方自治体、農業法人、教育機関、国際協力団体と連携し、農業分野における技術協力・人材交流を推進しています。日本の農業ノウハウや品質管理技術を現地に移転し、同時にルワンダの若者が日本で研修を受ける機会を設けるなど、双方向的な国際協力を展開しています。これらの取り組みを通じて、「アフリカの農業を持続可能な成長産業へ変える」とともに、「日本の農業を次世代につなぐ国際的な仕組みを創る」ことを長期的なビジョンとして掲げています。 当社は今後も、農業の付加価値化と地域社会の共生を軸に、現地政府・国際機関・民間企業と連携しながら、アフリカ農業の発展と輸出産業の発展、そして日本農業の継承・発展に寄与していきます。日本の民間企業として、国際協力の現場に立脚した実践的なビジネスモデルを追求し、両国の未来を育む持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
- 活動分野
- 貧困削減、農業開発/農村開発、民間セクター開発、一般事務・経理、日本国内の社会課題への対応・多文化共生
- 活動国
- ルワンダ共和国
- 活動実績(国内)
- 活動実績(海外)
- 【ビジョン】 Bloom Hills Rwanda Ltd は、日本の農業知財(品種・技術)を国際的に活用し、海外の生産拠点と協働して価値を創出し、両国に裨益する”エンジン”となることを目指しています。日本の知見を世界に広げ、世界の成長を日本の未来へ還元することを使命としています。 【国際協力分野での活動実績】 当社は、ルワンダ共和国において花き(切花・種苗)生産事業を展開し、国際協力と地域開発を実践しています。創業以前、ルワンダには花きを世界市場へ輸出する企業は存在しませんでしたが、当社の設立により、ルワンダ初の花き輸出産業が誕生しました。 日本の園芸技術や品質管理ノウハウを導入し、若者や女性を中心に約300名の雇用を創出。従業員の80%が女性であり、技術研修や品質教育を通じて、農業技能の向上と所得向上を実現しています。こうした取り組みにより、地域経済の自立的発展に貢献しています。 また、現地大学や職業訓練校と連携し、インターンシップや見学受入れを通じた農業人材の育成にも注力しています。生産現場を学びの場とすることで、若手人材が農業を「誇れる職業」として選択できる環境づくりを進めています。 【国内での社会課題への貢献/日本の農業知財を活かした国際連携】 日本の農業は、超高齢化と労働人口の減少、後継者不足という深刻な課題に直面しています。産業の継承が喫緊の課題である一方、日本は世界に類を見ない農業技術・品種・知的財産を有する国でもあります。 しかし、一定の産業規模を維持できなければ、研究開発や組織運営が困難となり、これらの知的財産を次世代へ引き継ぐことができません。Bloom Hills Rwanda は、こうした課題を背景に、世界と協力して日本の知財を活用し、産業規模を国際的に広げる仕組みを構築しています。 日本の品種や技術を活かした生産を第三国で展開することで、日本の優れた農産品を一年を通して世界中の市場に届け、現地では雇用と経済発展を、日本には許諾料等による還元をもたらす“三方良し”の仕組みを実現しています。 具体的には、日本の企業・地方自治体と連携し、優良な品種や技術を現地で適切に活用しながら、日本と海外の双方に利益をもたらす体制を整えています。これにより、アフリカ諸国では技術発展と雇用を支援し、日本では農業知識・ブランド価値の継承を促進しています。 【具体的な実績】 特に、日本原産の花き「りんどう」においては、岩手県八幡平市の「安代りんどう」ブランドと協業し、ルワンダでの生産と輸出を実現しました。 欧州市場向けの輸出を進めた結果、現在欧州で流通しているりんどうの約60%を当社が供給しており、単独組織としては世界最大の生産量を誇ります。日本との協業を通じて、ルワンダから世界一の輸出産品を創出することに成功し、さらに日本への許諾料還元を通じて、研究開発や品種維持の原資としても貢献しています。 【今後の展望・計画】 今後は、りんどうに続き、日本の他の花き品種についても、世界中の消費者に一年を通じて届けられる体制を整備していきます。そのために、日本の地方自治体や民間企業との連携をさらに強化し、日本発の花きブランドを国際市場で拡大していく予定です。 また、日本国内の花き産業の維持・発展を支えるため、日本向けの種苗供給事業も拡充していきます。 さらに、日本とアフリカ間の人材循環を進め、農業分野における国際的な人材育成を体系化することで、次世代を担うリーダーを輩出していきます。その入り口として、若手人材のキャリア形成を支援するインターンシップ制度を拡充し、「現場で学び、地域に還元する」仕組みを強化します。これまで以上に、アフリカの発展と日本の地域活性化を同時に推進し、持続可能な国際協力モデルを深化させていきます。
- SDGsへの取り組み
- Bloom Hills Rwanda Ltd は、ルワンダでの花き生産を通じ、雇用創出・女性活躍推進・技術移転を実現し、貧困削減と地域発展に貢献しています。日本の農業知財を活かした国際協働により、持続可能な生産と公正な利益循環を推進し、SDGsの「8・9・12・17」の目標達成に寄与しています。