登録団体詳細
株式会社みどり工学研究所
団体情報
- 団体名
- 株式会社みどり工学研究所
- 団体種別
- 民間企業
- 所在地
- 北海道
- 設立年月
- 2012/ 04
- 設立目的・事業内容
- 当社は農業土木の建設コンサルタントとして設立され、公共事業の調査・設計・解析などを行ってまいりました。具体的には河川の水位、降雨量などを測定して、洪水流量や通常時の水量を計算し、ダム計画・農業用水路の設計・監視計画などを行う業務です。その経験の中で、フィールドにおけるデータの取得に苦労し、せっかく整備した設備が有効に運用・管理されていないことを課題として感じていました。 こうした経験から、水位、雨量、土壌水分、静止画像などのフィールドデータを自動測定して、携帯電話網でサーバーに伝送しリアルタイムに監視できるテレメトリーシステム‘SESAME’(セサミ)を自社開発し、現在はその製品・システムを製造・販売する事業を中心に活動しております。 我々は、水と土に関する多くの問題、特に農業、環境、防災に係わってくる種々の問題に関して農業工学的(Agriculture Engineering)考察を生かし、国内では農業用水路、ダム、河川、ため池などの水位・水質管理にSESAMEが設置・利用されています。また、海外からのデータ伝送可能なSESAMEⅡを開発し、カリマンタン(インドネシア)熱帯泥炭地の地下水位・降雨量のデータを現地の携帯電話網を利用してクラウドサーバーに伝送し日本国内でモニタリングできるシステムを大学研究プロジェクトに提供しました。 本製品は汎用機材で構成され低価格でメンテナンスの容易な製品であり、携帯電話網のある地域であれば電源設備のないところでもソーラー電源で作動するため、どこにでも設置することが出来、WEBソフトによってPCスマートフォンでリアルタイムにデータを閲覧することが可能です。したがって、まだ農業用水路・ダム・流域河川の水管理や環境・防災対策のインフラが十分ではない東南アジア地域での潜在需要が今後見込まれており、SESAMEシステム利用に関して、インドネシアにおける外務省ODAの案件化調査、そしてJICAの普及・実証事業にも採択していただきました。このJICA事業を契機にインドネシアでは代理店契約を結んで他の案件を受注するに至っており、またベトナム・タイにおいてもSESAMEを設置する商談が進んで販路が拡大しつつあります。 当社は小さな会社ですがIoTの先駆けとなる企業として、これからも日本、アジアの諸国の人々に対しても、喜ばれ、社会に役に立つ新製品を開発していこうと考えております。
- 活動分野
- 農業開発/農村開発、情報通信技術、環境管理、自然環境保全、水資源、防災
- 活動国
- インドネシア
- 活動実績(国内)
- 北海道大学、山口大学、国立環境研究所、防災科学研究所、北海道農業近代化技術センター、北海道立総合研究機構などの研究機関、北海道、山口県、市町村等地方自治体、関東農政局、東北農政局、中四国農政局、東日本高速道路その他民間企業において、納入実績があります。
- 活動実績(海外)
- 2014年、外務省ODA委託事業「インドネシア共和国 携帯電話網を利用したリアルタイム・モニタリングシステム普及のための案件化調査」受託・実施。 2015年、JICA中小企業海外展開支援事業「インドネシア国多目的ダム管理や気候変動対策のデータ収集効率化に向けたリアルタイム監視システム(SEAMEシステム)普及・実証事業」を受託し実施中です。 2016-2017年、インドネシア泥炭復興庁(BRG)、海外農業開発コンサルタンツ協会(ADCA)に納入・設置。
- SDGsへの取り組み