JICA職員のうち、期限を定めた契約に基づき、JICA事業や組織運営にかかる特定の業務に従事します。
業務内容についての専門性を高めるとともに、国際協力の経験、キャリアを積むことができます。
一定条件を満たす方について正職員への登用制度もあります。
現在の業務内容:
主に保健医療・社会保障分野の研修員受入事業を担当しています。JICA内外の関係機関と連絡・調整をしながら、研修の企画・運営・実施、また研修で得た知見を基に、センターや課内で勉強会等を企画・実施しています。コロナ禍の影響で、2019年度から研修はオンラインとなっていましたが、その中で多くの学びがありました。2023年度から本格的に来日研修が再開されますが、コロナ禍前に戻るのではなく、オンラインを活用し、遠隔および来日研修双方のメリットを最大限に活かした研修を計画しているところです。
業務で感じるやりがい:
日本国内で各国の研修員と触れ合うことができ、また成果を肌で感じことができるやりがいのある業務です。専門家時代に本邦研修に何度か同行し、東京センターに宿泊しながら研修員と共に学んでいました。研修後の研修員の知識・技術の向上、また実践するパワーは想像以上のものであり、日本に来日して研修を受ける意義を痛感していました。そのような経験から、現在も自国に戻った研修員の姿を想像しながら、一コマ一コマを大切に研修を築き上げています。
現在の業務内容:
保健グループでは、専門的見地から保健医療に係る案件の形成および実施中案件のモニタリングを行っています。私はガーナとリベリアにおける保健医療施設・医学研究所の品質管理向上や母子保健に関連する案件を担当しています。基本的に日本での業務となるため、遠隔で現地の情報収集や現状把握が必要となり、JICA在外事務所や現地に派遣される日本人専門家等と密な連携が求められます。新規案件の立ち上げ時には、現地に赴いて関係省庁や他の開発パートナーとの協議からコミュニティ踏査まで行い、政策と現場のギャップ等を学び、案件形成や監理に活かすことができます。
業務で感じるやりがい:
実施案件の取り組みが、現地で持続的かつ有効に活用されていると実感する時に最もやりがいを感じます。日本で研修を受けた方や終了案件の関係者で、現地で長くご活躍されている方も多く、刺激を受けます。最近ではメディアを通じて、担当国で実施した新型コロナ感染症に係る支援・活動を見る機会も多く、日々の業務が人々の健康に繋がっていることを実感でき、励みになります。また、多様な分野の専門家と一体となって案件を進めるため、幅広い知見が蓄積され、担当国や世界的な保健医療の潮流に関する理解も深まります。
現在の業務内容:
私の所属部署は地域課と呼ばれ、各課で担当国が決まっており、私はフィリピンにおける鉄道分野を担当しています。円借款や技術協力、関係する調査等に係る審査や案件形成業務、案件進捗、予算状況の管理等が主な業務です。円借款の審査業務では、JICA内の関係部署をはじめ、日本政府、コンサルタント、フィリピン実施機関、国際開発金融機関等といった多様な関係者と連携しながら、必要な事業費や伴う開発効果の検証等を行っています。その他にも、防災・気候変動分野の調査や技術協力プロジェクトも一部担当しています。
業務で感じるやりがい:
担当として分野窓口の役割を担い、関係する案件情報や問い合わせが一同に集まってきます。その中で、フィリピンの政策等も踏まえ、鉄道分野の目指す方向性に意見を持ち、調査や案件を進める責任もあります。担う業務は大きい一方、フィリピン政府関係機関や民間企業、他ドナー等といった多様な関係者にアプローチでき、今後のフィリピン発展に向けて試行錯誤し、案件形成及び実施に取り組めるのは、JICA業務のやりがいと感じています。
※期限付職員の契約終了後のキャリアは様々ですが、PARTNERでJICA内外の国際協力関連ポストを探してキャリアを形成するケースや、JICAの登用制度を利用して無期雇用職員になるケースなどもあります。
登用制度に挑戦した理由:
これまでのJICAの仕事、特にバングラデシュの海外協力隊、南アジア部での経験を通じて、相手国や様々な関係者とのとても強い信頼関係の基に、バングラデシュの開発が進んでいることを肌身で感じました。そのような信頼に基づいた国際協力の仕事に大きなやりがいを感じ、またそれが出来るのがJICAの仕事であると思ったため、登用制度に挑戦しました。子供がまだ小さく、夫は海外単身赴任中であったため、仕事と家庭の両立への不安は大きかったですが、両方とも大事にしながら活躍する先輩が周りには大変多く、理解をとても得やすい環境であった点も、正職員へ挑戦しようと思った理由でした。
業務で感じるやりがい:
現在は、計画・課題戦略推進課の「JICAグローバル・アジェンダ/クラスター事業戦略」*という組織の事業マネジメントの改革を進めるチームで働いてます。これまでのJICAでの経験を活かしながら、周りの関係者と共に、JICA事業の改善、さらには他の開発パートナーといかに協働・共創しながら、JICAが今後ともグローバルな開発課題に対して貢献できるかという問いに向き合う仕事は、非常にチャレンジングですが、とても刺激的です。
*https://www.jica.go.jp/activities/index.htmlを参照。
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