経験、専門性を持ったプロボノが貢献できる国際協力を目指して。
眞能 秀幸さん
国際協力NGO/NPO / 特定非営利活動法人ASHA / 30代
キャリア年表
大学学部生
2010~2014年
国際教養大学においてグローバルスタディズを専攻(アメリカに約1年の交換留学)。
民間企業
2014~2023年
大手製造業の人事業務に約5年間、スタートアップに転職し、約4年間人事業務に従事。
NPO
2020年~現在
NPO法人ASHAに組織・人事関連の相談から活動へ関わり、2021年に理事・事務局長へ就任。
NPOから作り出す組織価値とキャリア価値。
国際協力に興味をもったきっかけは何ですか?
私が国際協力に興味を持ったのは、大学時代の同級生で現在NPOの代表を務める友人からの誘いがきっかけでした。学生時代には、学生団体への参加を通じて、他国の学生と交流し、様々な国際的なテーマに関する議論を通して、異なる視点からの意見を聞くことで、日本以外の国々に対する理解が深まり、視野を広げる機会はありました。誘われた当初、私は国際協力に関して特別な興味を持っているわけではありませんでしたが、友人の情熱に魅了され、また、国際協力というよりは”社会課題を解決する”行為において自分のキャリアも活かせるのではという気持ちもあり、国際協力に興味を持ち関わり始めました。
これまでにどのようなキャリアを歩んでこられましたか?
現在の業務について、具体的にどのようなことを担当されていますか?
ASHAでは、プロジェクトを推進する事業推進局と、組織づくりや組織自体の運営を行う事務局の2つの部署があります。私は理事・事務局長として、事務局在籍のプロボノメンバー(15~20名)のマネジメントに加えて、2022年より本格的に取り組み始めた組織開発における組織課題への対応に取り組んでいます。具体的には、プロボノ主体での組織運営体制の構築に向けた仕組みづくりをどのように進めていくのか、その仕組みに対して、どのようにファンドレイジングを行っていくのかなどを、プロボノメンバーと共に議論し実行する旗振り役を担っています。また、我々の組織が成長し続けるための組織体制を確立するうえで重要な中長期ビジョン、事業目標の策定にも関わっています。
現在の業務でのやりがいや仕事の魅力は何でしょうか?
団体を運営する立場として、どのような仕組みを整えることができれば、本業を持ったプロボノの皆さんが団体内で”ワクワク”して充足感を持って活動に携われるのかを考え、組織という視点を軸に活動が広がり加速することにやりがいを持っています。立場上、責任を重く感じることもありますが、この仕組みが実現することで、民間企業における組織の在り方を考えるための新たな視点が持てることも魅力に感じています。また、多くのプロボノメンバーと関わっていることで、これまでのキャリアでは出会えなかった多様な方々と出会え、新たな価値観や気づきを得ることもできています。
今後の目標やキャリアプランをお聞かせください。
国際協力の道を目指す方に向けてのメッセージをお願いします。
私の場合は、国際協力に興味を持ったきっかけは友人の誘いでした。当初は特別な興味はありませんでしたが、友人の想いに共感し、勇気を出して新しい経験に飛び込みました。学生団体やNPOへの参加を通じて、今では自分の興味やできることが明確になっています。私のキャリアは国際協力とは接点のない分野から始まりましたが、自分の経験や専門性を活かし、こうして国際協力に携わっています。国際協力は他の活動と連携し、新たな視点やキャリアにつながる可能性があります。国際協力への関わり方は多様で、小さな一歩や思わぬ一歩がご自身の道へつながるかもしれませんので、広く興味を持って小さくでも行動してみることをおすすめします。〈同団体が登壇したキャリアセミナーのイベントレポートも合わせてご覧ください〉
2023年度国際キャリアフォーラム「『SDGsを仕事にする』とは? ~全3回シリーズで考える~」
第3回「多様な働き方」
https://partner.jica.go.jp/Contents/staticContents?htmlName=career_forum_report_20240130