第119号 PARTNERコラム
ビジネスを通じた国際協力の道(前編)

私は現在、「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念のもと、バングラデシュやスリランカ、インドなど6か国でモノづくりを行う「マザーハウス」という会社に勤めています。

マザーハウスでは、バングラデシュの牛革を使ったバッグやスリランカの天然石を用いたジュエリーなど、現地の素材や技術を活かし、現地の職人たちが生産を担っています。
一方で、私は日本の店舗での販売を担っています。これまで、職人たちが作った商品の販売計画を立て、ディスプレイを組み、接客を行い販売する店舗スタッフから店長まで経験してきました。
また、店頭での接客・販売だけに限らず、生産国の職人を招いたイベントを行うこともありました。


店頭で行った職人イベントの様子

店頭で行った職人イベントの様子


そして今はエリアマネージャーとして複数の店舗を統括し、各店の売上向上や新規出店を探るなどを行う認知・販路拡大業務に携わっています。
ここまで私の仕事をご紹介してきましたが、こうしたモノづくりや販売の業界と国際協力は、一見すると全く異なる世界のように感じられるかもしれません。
しかし、私にとっては、この業界こそが国際協力への関心からたどり着いた途上国に貢献する道であり、ビジネスという方法でした。

これまで大学では国際関係・国際開発を学び、国際保健に取り組むNPOでのインターン、青年海外協力隊と進んできましたが、様々な貢献の仕方があるなかでビジネスを通じた国際協力の道に至ったのは、青年海外協力隊での経験が大きなきっかけになっています。
大学で学んでいる頃、自分なりの国際協力のキーワードとして「現地に根差す」「継続的な貢献」を掲げていましたが、どう貢献していくべきか、具体的に決めかねている時期がありました。
そこでまずは、現地を自分の目で見て経験したうえで進む道を決めようと、協力隊へ。
そして帰国後、現在の仕事に就くことになります。

コラム後編では、協力隊での経験から生まれた想いと、ビジネスを通じた貢献で感じることについてお伝えしたいと思います。



株式会社マザーハウス ショップ部門 エリアマネージャー
白神 綾菜

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