登録団体詳細
株式会社タウ
団体情報
- 団体名
- 株式会社タウ
- 団体種別
- 民間企業
- 所在地
- 埼玉県
- 設立年月
- 1997/ 6
- 設立目的・事業内容
- 株式会社タウは、1997年に「限りある資源を最大限に活かし、循環型社会の実現に貢献すること」を目的に設立された、リユース専門のグローバル商社です。創業以来、「不要な人から必要な人へ」という企業哲学のもと、日本国内で廃棄・不要とされる車両や機械、部品類に新たな命を吹き込むことを通じて、持続可能な産業と環境の両立を追求してきました。 当社の中核事業は、主に損害車(事故車・水没車・故障車など)を国内外の保険会社・法人顧客から買い取り、現状や修復を施したのち海外の市場に再販するという独自のビジネスモデルです。廃棄物と見なされがちな損害車も、適切な整備・評価を行えば、エンジン・車体・部品単位で十分に再利用が可能です。当社はこの価値を見出し、世界中のマーケットとつなぐハブ機能を果たしています。 現在では、自動車のみならず、エンジン、ミッション、フォークリフト、建設機械など、多岐にわたるアイテムを扱っており、再生資源専門商社としての立ち位置を確立しています。各カテゴリにおいては専任の担当部門を有し、顧客ニーズに即した多様な商品供給と価値提案を行っています。 当社の大きな特長は、いわゆる「輸出業者」ではなく、「現地で実際に再利用できるものを、責任を持って評価・選別・再生して送り出す」機能にあります。日本国内で仕入れた商品は、当社独自の査定基準と評価フローを経て、再利用可能なものとして認定されたうえで世界各国に出荷されます。現地で動かない、現地で使えない商品を送ることは、当社の理念に反するだけでなく、取引先の信頼を失うことにもつながるため、流通品質管理は厳格に行われています。 海外においては、すでに120カ国以上への輸出実績があり、特に東南アジア、中東、アフリカ諸国においては、当社の扱う中古車両・中古部品がインフラ・物流の現場で幅広く活用されています。フィリピン、マレーシア、UAEなどには現地法人を設置し、顧客への直接販売、現地通貨対応、現場への物流手配など、単なる“輸出”にとどまらない実務対応体制を構築しています。 また、当社は自社ブランド「CARTENDER OIL(カーテンダーオイル)」を通じて、日本製エンジンオイルの海外展開にも注力しています。日本国内で調合・充填された高品質なオイルを、フィリピンやCISなどの市場に向けて供給しており、「Real Made in Japan」の信頼性を軸としたブランド戦略を展開中です。自動車再利用市場とのシナジーを活かしながら、現地代理店や修理工場とのネットワークを拡大し、アフターマーケット事業の柱として成長を図っています。 株式会社タウの強みは、「仕入れ」「評価」「輸出」「現地販売」「再資源化」というバリューチェーン全体を自社でコントロールできることにあります。この仕組みによって、顧客にとっての“処分コスト削減”、現地バイヤーにとっての“安定供給”、そして社会全体にとっての“廃棄物削減・資源再生”という三方良しの構造が実現されています。 さらに私たちは、ビジネスの成長と同時に、社会的責任の遂行にも重点を置いています。適正な処理と品質管理に基づくグローバルな再利用は、環境負荷を軽減するだけでなく、途上国の技術力向上や雇用創出にもつながっています。私たちの取り扱う商品一つひとつが、誰かの「捨てるもの」から「使えるもの」へと価値を転換し、地域社会に貢献する資源へと変わっていくことを信じています。 今後も当社は、国内の供給者と海外の再利用市場をつなぐ架け橋として、商社機能を磨くと同時に、「資源」「価値」「人」をつなぐ循環型社会の担い手として、持続可能な国際事業の構築に力を尽くしてまいります。
- 活動分野
- 自然環境保全
- 活動国
- フィリピン
- 活動実績(国内)
- 活動実績(海外)
- 当社独自の損害車活用システムを通した社会貢献ニーズを、主要取引先である損害保険会社へ調査
- SDGsへの取り組み