登録団体詳細
一般社団法人Nest
団体情報
- 団体名
- 一般社団法人Nest
- 団体種別
- 国際協力実施団体（法人格有）
- 所在地
- 岡山県
- 設立年月
- 2020/ 4
- 設立目的・事業内容
- （１）地域に根差した公教育における学習の企画、実施支援 （２）持続可能な開発のための教育（ESD）に関連するプログラムの企画、実施 （３）教職員や行政職員等を対象とした研修等の企画、実施 （４）企業を対象とした視察・研修のためのプログラムの企画、実施 （５）教科横断型教育や探究学習等のプログラムの企画、実施 （６）学習や交流のための拠点の運営 （７）学習や交流のためのイベントの企画、実施 （８）国際交流プログラムの企画、実施 （９）拠点運営にかかる飲食店の経営 （１０）拠点運営にかかるホテル、旅館その他宿泊施設の経営 （１１）書籍、雑誌、文房具、事務用品、インテリア雑貨、玩具、映像ソフト、音楽ソフト、ミュージアムグッズ、ゲームソフト、その他のソフトウェアの企画、製作、卸販売、販売、賃貸及びリース （１２）古物営業法に基づく古物商 （１３）各種コンサルティング業務 （１４）前各号に掲げる事業に附帯又は関連する事業
- 活動分野
- 教育、自然環境保全、市民参加
- 活動国
- 日本
- 活動実績（国内）
- 2020年4月から2023年10月現在までに「やってみたい！」を子どもたち自身で叶える21プロジェクトに伴走した。また、小学生・中学生を対象に36の「世界を広げる」イベントを開催した。 ◇課題 人口1400人ほどの岡山県英田郡西粟倉村には高校がなく、村で生まれた子どもたちは同級生10人前後で保育園から中学校までほぼ同じメンバーで育つ。「中学校卒業時＝15の春」のあと高校に進学し、新しく知り合う同級生が何十倍に増える環境になったときに自尊心や向学心、愛郷心が低くなってしまうことがあった。自己決定経験の少なさ、体験の種類の少なさ、人間関係の狭さが要因と考えられる。 ◇方法 課題の解決には「自由（自分で理由を決める）」ことを重視し、「自分の手を動かした」経験を積むことが必須と考え、”子どもたち自身”で叶えられるようプロジェクトの伴走を行なった。子どもの声を集めることから始めて、①やってみたいことを自分で叶える（例：将来料理人になりたい小学生の食堂開催や「馬で登校したい！」のサポートなど）、②カフェやe-スポーツ大会などのテーマのもと、子どもが企画・運営する（例：カフェの場合は、メニュー決め、原価計算、保健所への手続き、広報、キッチン・ホール・集計まで子どもたちで行なった）、③子どものやってみたい！から発想し、世界を広げるイベントをひらく（例：栗を拾ってパティシエと一緒にモンブランをつくる、綿花から糸をつむいでコースターを織る、いろんな方法で火起こしを行なうなど）の３種類の伴走をしている。 また、2023年度よりJICA中国と共催で夏休みに10日間の「フィールドワーク」を開催した。国際協力の現場の話を聞きながら、地方創生の現場を調査・体感し、市民活動へ参加するきっかけをつくった。 ◇特色 ・地域学習のコーディネーターとして学校に入り、放課後の社会教育だけでなく「公教育」の面からも子どもたちの成長に寄与。その結果、「カフェ」を企画した子が学校の総合的な学習の時間で「クッキー販売」を地域のお店で行なうなど学校と放課後が地続きになり、相乗効果が生まれている。 ・講師やボランティアに地域内外を問わず多様な人と企画を行なっている（地域内：中学校長に和菓子作りを習う、大工に最先端CNC機器を使わせてもらうなど、地域外：宇宙開発のパラシュート制作者、元大使館料理人）。また、Nestで受け入れている大学生（さとのば大学生：1年間西粟倉村でプロジェクト型学習を行なう）にも積極的に子どもたちに関わってもらい、村に少ない年代の人のモデルを得る機会を作っている。 ・村のポイントシステムを使って、資金援助の応募を行なうなど自走できるところを増やしている。 ◇成果 ・小中合わせて約120人ほどの村で、年のべ200人の参加を得、少なくとも1回は参加したことがある子は50%を超えた。 ・企画を継続的に行なうことで自立性が高まり、伴走がなくても子どもたちが村のイベントに出店するなど自走を始めている。 ・村出身の高校生や大学生が「村のためにできることをしたい」と企画を提案、実行するサイクルが生まれ始めている。 ・10名の大学生・大学院生の受け入れを行ない、国際協力への興味関心を喚起した。 ・国際フェスを開催し、合同発表を行なった西粟倉村の中学生をはじめ、村民の国際協力への関心を高めた。
- 活動実績（海外）
- SDGsへの取り組み
- 幼稚園～中学校のSDGsへの取組、ユネスコスクールへの参加サポートを行なっている。また、2022年度から西粟倉村のSDGs推進事業を行ない、川の生き物の調査、森の生き物の調査、講演会の企画や役場業務とSDGsとの接続などを行なっている。
