- 設立目的・事業内容
- 開発途上国の生活困窮者に対して、洋裁等の職業訓練を行い、彼(女)らの経済的自立の促進を図り、もって貧困の撲滅と平和の構築に寄与することを目的とする。
事業内容
(1) 開発途上国の貧困に苦しむ生活困窮者に洋裁等の技術指導を行うための、指導員の派遣および資機材の供与
(2) 前号の技術指導の指導者を養成するための、国内における人材育成
(3) 第1号の技術指導の教材とすべき着物・帯等の募集
(4) 第1号の技術指導を完了した作品の、フェアトレード事業
(5) 開発途上国の貧困に苦しむ生活困窮者に対し援助活動を行う他団体への協力
(6) 開発途上国に対する援助活動についての情報の収集、調査及び研究
(7) 前各号の事業に関する啓発及び広報
(8) その他本会の目的を達成するために必要な事業
- 活動対象分野
- 貧困削減、教育、ジェンダーと開発
- 活動実績(海外)
- ①カンボジア難民への洋裁技術指導事業(1984年~1992年)
タイ国境付近のカンボジア難民キャンプに、洋裁の専門家を派遣し、技術指導を行った。作品を完成させた訓練生には奨励金を与え、学びながら生活が出来るよう工夫。女性が現金収入を得、積極的に家計を補う意識が芽生えた。
②ベトナム国ホーチミン市での洋裁技術指導事業(1993年~2006年)
ホーチミン市 5月15日学校、6月1日学校、婦人学級に洋裁の専門家を派遣し、市内の貧困家庭の子女や元ストリートチルドレンに対して技術指導を行った。卒業後は、縫製工場や仕立屋に就職する者、開業する者などがあり、多くの卒業生を自立に導いた。卒業生の一部と現在もフェアトレードの形式で支援を継続している。
③ベトナム国中部ダンフォン村での洋裁技術指導事業(1999年~2006年)
ラムドン県ラムハー郡ダンフォン村に洋裁の専門家を派遣し、少数山岳民族のコーホー族に対して、技術指導を行った。訓練生の洋裁技術は確実に向上し、事業終了後も農業以外の貴重な現金収入を得る手段として、地元での仕立てを行うなど自立に導いた。
④イエメン国サナア市での洋裁技術指導事業(1999年~2002年)
首都サナア市にて、貧困家庭の子女を集め、洋裁の専門家を派遣し、技術指導を行った。3年間の指導終了後、縫製工場の作業員や訓練所の指導員となる者、開業する者などがあり、多くの卒業生を現金収入の向上に導いた。
⑤スリランカ国モラトゥワでの洋裁技術指導事業(2005年10~12月)
仮設住宅に住む津波被災者や近郊の女性計14名に対し、職業訓練のための洋裁技術指導を行った。海外技能ボランティア協会(NISVA)と共同で行った。
⑥ラオス国ビエンチャンでの洋裁技術指導事業(2005年~2006年)
首都ビエンチャン特別区のパクパサック技術学校の洋裁科に日本から専門家を派遣し、技術指導。(パイロットプロジェクト)
⑦ラオス国ビエントーン村での洋裁指導事業(2007年~2010年)
ビエンチャン県ヒンフープ郡ビエントーン村の女性達が織物や草木染、洋裁技術の習得によって農業以外での現金収入を増強し、生活を改善することを目的とする。日本からそれぞれの専門家を派遣し、織物・草木染技術の向上、織物を加工する洋裁技の習得を目指し、技術指導を行った。現在フェアトレード形式で支援を継続している。
⑧ラオス国サバナケート県、職業訓練校での洋裁技術指導事業(2007年~2010年)
サバナケート県において、若者が洋裁技術を身に付け、雇用の機会を増やす為の職業訓練を目的とし、県立職業技術訓練校内に本会運営による洋裁科を設立した。日本から洋裁専門家とプロジェクトマネージャーを派遣し、若い洋裁技術者育成を図ると同時に、現地洋裁教員の指導にも力を注いでいた。
3年目のプロジェクト終了現在、フェアトレード方式のFollow up treaningを継続中。
多くの卒業生は工場、自宅開業や地域で洋裁の指導者になったりして、現金収入を得て女性の自立に役立っている。また、現地洋裁教員も生徒と同様に日本式の洋裁指導を受けたので、教授方法、技術共に上達し、生徒を育て、今後、ラオスの服飾の発展に寄与するものと確信する。
⑨ヨルダン・ハシミテ王国において、農村部の未婚女性や寡婦への洋裁技術指導(2010~2013)
⑩ルワンダ共和国において、首都キガリ唯一の公立の職業訓練センターに洋裁訓練コースを開設し、16~35才の若年貧困層(主に女性)を対象に高度な洋裁技術習得訓練を実施(2013~)
⑪リボーン・京都 チャリティ展示即売会の開催
日本国内(主に京都)、アメリカ2都市(ボストン、ハワイ)にて、チャリティ即売会を開催し、各地の訓練生が制作した作品を展示即売している。技術習得の成果を発信し、支援を呼びかけ、収益は活動資金に充当している。
- 活動実績(国内)
- ①着物の募集
開発途上国での洋裁技術指導の教材となる絹100%の着物の寄付を募集している。
全国から寄贈された着物は仕分けし、事務局で保管している。
②現地での技術指導準備
毎週火曜と金曜に10数名のボランティアメンバーが集まり、教材となる着物の選び出し、着物を解き洗ったりする下準備、デザインの考案、現地で指導するサンプル作品の制作等の準備を行っている。
③人材育成
毎週水曜日に洋裁講習と英語講習を行い、現地での事業調整や洋裁指導補助を担う人材を育成している。
④リボーン・京都 チャリティ展示即売会の開催
京都や他の地域にてチャリティー展示即売会を開催し、ヨルダン、ベトナム・ラオスなどの各国訓練生が制作した衣類や小物を展示即売している。技術習得の成果を発信し、支援を呼びかけ、収益は活動資金に充当している。
⑤ リボーン・京都販売店 三田村
訓練生の制作した作品が市場でも通用するか、習得技術成果発信をしている。また卒業生が制作した作品をフェアトレード形式で、店舗にて販売。収益は国際協力活動資金として役立てられる。
- 所在地
- 〒604-8217
京都府 京都市中京区六角新町西入西六角町 101番地
- 設立年月
- 1979 / 12