【公募ポジション】
　生物多様性と森林領域（BDF）
　　　研究員 （シニアスタッフまたはアソシエイトスタッフ）若干名

（業務内容）

　●人と自然との共生に向けた政策に貢献する研究・国際会議への出席・イベントの企画と実施

　●生物多様性と森林に関する国際・国内政策プロセスへの貢献、関連情報収集・分析と情報発信

　●その他、現在の生物多様性及び森林プロジェクトの実施支援や新規プロジェクト形成への貢献

〇生物多様性と森林領域の活動概要

世界の人々の生存や豊かな暮らしは、地球上の推定800万種ともいわれる多様な生物が織りなす自然に支えられていますが、生物多様性や森林が近年地球規模で急速に失われつつあり、気候変動と併せて、現代社会が直面する深刻な危機の一つといわれています。

この課題解決に向けた政府や民間、市民の行動を支援すべく、IGESの生物多様性と森林領域の研究員は、国内外での科学研究や政策プロセスへの関与を含む様々な実践的プロジェクトを実施しています。

現在の重点分野には、以下のようなものがあります：

　●生物多様性や気候変動に関する国際プロセスへの貢献：生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム（IPBES）、生物多様性条約（CBD）、気候変動枠組条約 (UNFCCC)、森林宣言評価（Forest Declaration Assessment）等。

　●気候リスクやサステイナビリティの観点からの世界の森林保全に関する調査研究。最近は生物多様性や森林の減少を引き起こす輸入農林業製品の海外サプライチェーンに関する調査研究と政策提言に注力。

　●ランドスケープ・シースケープの研究と実践：人間社会と生態系の相互関係（社会・生態システム）の持続可能性に関する研究、SATOYAMAイニシアティブを通じた世界のランドスケープ・シースケープ保全活動の支援や研究等。

　●民間企業の生物多様性、自然気候ソリューションの主流化支援：自然関連財務情報開示タスクフォース（TNFD）や、サプライチェーンの森林・土地関連の排出削減、森林カーボンクレジットの活用への対応を含む、企業経営への生物多様性や自然に関連する脱炭素主流化の動向調査と情報発信等。

上記のようにさまざまな分野やレベルの政策プロセスや活動への関わりを通して、世界と日本、生物多様性と気候変動、科学と政策、政策と実践、生産と消費等の密接に関わる異なる要素の間を橋渡しすることで、付加価値を提供しています。

生物多様性と森林領域では、上記のような個々の分野に貢献するとともに、分野間の接続や革新的な研究により、チームの付加価値創造に貢献できる意欲的な研究者を募集します。