プログラム/内容
- ジャンル
- 研修
- 開催日時
- 2025/07/16 09:30 ~ 2025/07/23 18:00
- ※ 当研修はオンラインで実施します。2025年7 月16 日(水)~7月18 日(金)、7 月22 日(火)、7 月23 日(水)
- 開催地
- 東京都
- 開催形式
- オンライン
- 内容
2000年以降、世界は、発育阻害の5 歳未満児の割合を3 分の1 に、数にすると5500万人を減らすことができました。このことは、栄養改善が可能であることと、世界全体で取り組むことの意義を示していますが、アフリカ・南アジアなどではいまだ低栄養が主要課題です。一方で、低中所得国を含む世界各国で、特に子どもの過栄養が増加しています。発育阻害、消耗症や微量栄養素欠乏症などの低栄養、および過体重・肥満、食事由来のNCDNCD(Noncommunicable Diseases: 非感染性疾患)の課題は、いずれも人間の生命、発育・発達、あらゆる健康に大きな影響を及ぼします。
近年では、人生最初の1000 日間の母子栄養を最重要としつつ、学童期、思春期の栄養にも焦点を当てたライフコース・アプローチに基づき、栄養不良の世代間連鎖を断ち切るとともに、NCDNCDsを予防することがこれまで以上に求められています。低栄養だけでなく過体重・肥満、NCD 予防のために、各ライフステージに応じて栄養価が高く、安全で、手ごろな価格で、持続可能で健康的な食事と、それを可能にする環境づくり、そしてユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(U HCHC)に依拠した栄養サービス提供が必要となります。そのためにはマルチセクター間で、多様なステークホルダーとともに取り組むことが重要です。
国際的には、持続可能な開発目標(SDGSDGs)の目標2 に「2030 年までにあらゆる形態の栄養不良を終わらせる」と明言され、重要な開発課題として位置づけられています。2016 2025 年は「国連栄養のための行動の10 年」と宣言され、中間点となる2021年に東京栄養サミットが開催されました。2025 年3 月にはフランスでパリ栄養サミットが開催され、SDGs 達成に向け、急激な変化を経験している世界において、栄養改善に向けた取り組みを強化することを再確認しました。
JICAでは、JICA グローバルアジェンダ(課題別事業戦略)として20 の重点課題が設定されており、「栄養の改善」もその一つとして位置づけられています。グローバルアジェンダに基づいて、ライフコース・アプローチによる栄養課題への対応を強化します。また2021 年の東京栄養サミットでは、栄養協力の基本的考え・取組方針を示した「JICA 栄養宣言:栄養をすべての人々へ-人間の安全保障のための10 箇条の約束-」を発表しました。これらの方針に基づき、母子栄養、NCNCD予防、学校給食・食育などの技術協力プロジェクトをはじめ、アフリカでは「食と栄養のアフリカイニシアティブ(IFNAIFNA)」の推進、水・衛生・教育等とセクター横断的な事業の実施や、国別研修、課題別研修で日本の栄養改善、NCD 予防の経験を学んでいただくことにも力を入れています。また、海外協力隊として人々の栄養改善に貢献できる人材を、様々な職種で派遣しています。このように、栄養改善の視点を入れた案件形成及び実施が以前にも増して期待されており、それを担える人材育成が急務となっています。
本研修は、保健・農業・農村開発・水・衛生・教育等の各分野での実務経験をもった方々を対象に、国際的な栄養に関する議論の潮流と、低中所得国における栄養不良の傾向及びその対策について理解を深められるよう構成しています。また、今後同分野あるいはセクター横断的な協力事業において、栄養改善の視点を入れた協力内容の策定及び実施に必要となる知識の習得を目的として実施します。
本研修は、上記講義に加えて、グループに分かれて担当国の栄養状況の分析を行い、研修期間を通じてライフコース・アプローチ、およびマルチセクトラルアプローチを重視した栄養案件形成のグループワークを行うなど、実践的な内容となっています。今年度はグループワークのテーマとして、「学校をセッティングとした栄養改善」を扱います。参加者の皆様が、それぞれの知見を持ち寄って、本研修を通じて活発な意見交換を行っていただき、人間の安全保障の視点に立った本質的な栄養改善の解決に向けた理解の醸成を目指します。- 職務分野
- 栄養改善、多岐にわたる分野
- 応募要項詳細資料
- 2025年度「栄養改善」募集要項.pdf
参加資格
- 参加資格
※詳細はJICAホームページに掲載されている募集要項をご確認ください。
下記の全ての要件を満たす方とします。
(1) 将来、保健セクターをはじめとして、農業・農村開発・水・衛生・教育等のセクターあるいはセクター横断的な支援事業において、栄養改善の視点を入れたJICA 事業の案件形成及び実施に携わる可能性・意志があること。
(2) 研修の全日程に参加可能であること(修了証発行は全日程参加が条件となります)。
(3) 専門能力・経験として、保健・農業・農村開発・水・衛生・教育等の分野での実務経験を5 年程度以上有すること(途上国での実務経験があると望ましい)。
(4) 語学力として、基本的にコースは日本語で行われるが、原則として、以下の語学力を有すること(一部の演習は英語で実施)。英検準1 級、TOEIC730 点、TOEFL CBT213 点/iBT79 点、国連英検B 級以上
※専門家語学ガイドラインA レベル(高いコミュニケーション能力が求められる案件の専門家に求められる語学力)基準
※保持している語学力に係る公的資格を、履歴書に必ず記載すること(取得年月が新しいものを優先。取得年月も記載すること)- 参加費用
- 無料
募集内容
- 職種
- その他
- 募集対象者
- JICAの専門家・調査団員等としてJICA事業に携わる意志がある方。 ※詳細は「参加資格」を参照。
- 募集人数
- 20名程度
- 募集期間
- 2025/04/23 10:00 ~ 2025/06/01 23:59
申し込み方法
- 掲載内容の確認等は、ご利用者様、掲載団体様の両者間の責任で行ってください。掲載内容及びセミナー・研修プログラムは、独立行政法人国際協力機構(JICA)の見解を示すものではありません。詳しくは規約をご確認ください。
- 未成年が有償セミナーへ申し込むには保護者の同意が必要です。
- ウェブ応募時の個人登録者の個人情報の扱いは案件を主管する登録団体の定めによることとします。尚、Web応募を実施することにより、団体に対するプロフィール公開項目の提示に同意したものとみなします。
- 参加申し込み方法
以下の(2)に記載されている提出書類を揃え、締切日までに JICA が運営している国際キャリア総合情報サイト「PARTNER」(以下、「PARTNER」という。)から応募してください。先ず「PARTNER」の登録が完了していることが必要です。「PARTNER」の登録だけでは、研修コースへの応募は成立しません。「PARTNER」への登録後に本研修コースへ応募してください。応募書類の受付後、応募時に「PARTNER」で指定した本人連絡用 Eメールアドレスに対し、受領通知メールと共に応募案件番号(受付番号)を通知します。応募後、通知が届かない場合は「人材登録に関する問い合わせ先」までご連絡ください。
【国際協力人材登録に関する問い合わせ先】
独立行政法人国際協力機構 PARTNER 事務局以下URL、PARTNERホームページの「お問い合わせ」からお願いします。
https://partner.jica.go.jp/Inquiry/Input
(1)「PARTNER」への登録
応募はすべて「PARTNER」経由で行います。応募にあたっては「PARTNER」に人材登録がなされていることが必須ですので、登録されていない方はまず「PARTNER」での人材登録を行ってください。「PARTNER」(人材登録)の URL https://partner.jica.go.jp/Account/HRAboutRegist
【PARTNER 登録の注意事項】
同じく入力フォーム「プロフィールの公開」欄で「希望する」を選択し、公開先には必ず「JICA」を選択してください。
(2)応募書類
すべて 所定 の様式 をご使用くださ い。 所定の様式 は JICA ホ ーム ページ
(http://www.jica.go.jp/recruit/kyokakenshu/top.html)からダウンロードしてください。①の履歴書についてのみPARTNER から書式をダウンロードして作成してください。
①履歴書
応募に必要な「研修用履歴書」を「PARTNER」上で作成して提出してください(履歴書への写真添付は不要です)。一般履歴書など他の様式の履歴書は受け付けません。履歴書は「PARTNER」ログイン後、マイページのメニューから作成できます。ファイル名は「氏名_1 履歴書」としてPDF 化して提出してください。
②自己申告書
必ず所定の様式を使用して提出してください。なお、時差のある方や、障害のある方等で合理的な配慮が必要な方は自己申告書の該当項目(6、7項目目)に必ず記載をお願いいたします。ファイル名は「氏名_2 自己申告書」としてPDF 化して提出してください。③推薦書
所属先のある方は必ず所属先の研修参加の了承を得てください。なお、推薦書は書式不問です。推薦書が用意できない場合は、その理由を記載してください。自営の方や所属先のない方は不要です。所属先にて応募者ご本人が代表を勤めている方も必要ありません。ファイル名は「氏名_3 推薦書」としてPDF 化して提出してください。
(3)応募
応募期間内に「PARTNER」の応募画面から応募してください(予め応募書類をご準備ください)。
① 以下の URL から「PARTNER」にアクセスし画面右上の“ログイン”をクリックして「PARTNER」にログインします。「PARTNER」の URL http://partner.jica.go.jp/
②「研修セミナー情報」画面から該当のセミナー情報を検索し「WEB から応募する」をクリックしてください。
③上記(2)の応募書類を添付して PDF 化して提出してください。- 注意事項
【留意事項】
(1) 研修期間中の盗難、紛失、事故等については、JICA は一切責任を負いません。予めご了承ください。
(2) 研修実施に影響を及ぼすため、合格後の辞退は出来るだけご遠慮ください。
(3) 円滑な研修運営に支障を来す恐れがあり、受講者本人や他の受講者の不利益になると
JICA
が判断した場合は、その後の研修参加をお断りする場合があります。
(4) 研修修了一定期間の後、研修後の国際協力事業へのかかわり等に関するフォローアップ調査をアンケート形式で実施しますので、回答にご協力願います。
(5) 受講のために必要な経費は自己負担となります。
(6) オンライン受講に必要となるPCや安定したインターネット環境(Wi Fi ) 等は受講者でご準備ください。
(7) 所属先推薦書を含む応募書類に虚偽の記載が判明した場合、選考合格を取り消すとともに、修了証の発行は致しません。【事前課題】
①UNICEF の世界子供白書(State of World Children: SOWCSOWC)で、栄養が特集された2019 年のものです。子どもの栄養課題を理解する上での基礎としてわかりやすいものです。1 章 (Child malnutrition と2 章(Feeding a child for life life)を範囲とします。
世界子供白書(20192019)「子どもたちの食と栄養」
The State of the World’s Children 2019 | UNICEF
②また、こちらのJICA net 教材を視聴しておいてください。
【栄養の改善】日本の母子栄養・食育の取り組み 子どもたちの健やかないのちと学びのために―(Full ver.) (27 分)
もし余裕があれば、以下動画もご覧ください。
【栄養】プラネタリーヘルスから考える日本の学校給食・食育(Full ver. )(22 分)
〇参考資料:次の2 点を参考資料として紹介します。さらに余裕があれば、目を通してください。
①UNICEF 栄養戦略2020-2030 と、② はFAO を中心とした複数国連機関が共同で毎年発行している食料に関する報告書(通称SOFI)です。
The UNICEF Nutrition Strategy 2020-2030: Nutrition, for Every Child
Nutrition, for every child | UNICEF
The State of Food Security and Nutrition in the World 2024
The state of food security and nutrition in the world 2024
※リンクが正しく動作しない場合は、直接報告署名を検索するなどして入手ください。- 選考方法
応募書類を審査の上、202 5 年6 月16 日(月)を目途に、下記の「PARTNER 」のマイページ上で合格者の応募案件番号(受付番号)を発表します。「PARTNER 」にログインし、マイページの「PARTNER からのお知らせ」をご確認ください。書面による通知及びJICAホームページ上では発表しません。
ご自身の応募案件番号(受付番号)は受領通知メール、又はマイページ「メールボックス」の「受信BOX 」で「【PARTNER 】研修・セミナーへの応募送信完了のお知らせ」を参照ください。
なお、選考結果に関する個別のお問い合わせには一切お答え出来ませんので、あらかじめご了承願います。
「PARTNER 」のURL https://partner.jica.go.jp/
【2025年度能力強化研修】「ライフコース・アプローチによる 栄養課題解決に向けた人材育成」コース
独立行政法人国際協力機構(JICA)人事部 開発協力人材室(能力強化研修)
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職種
お問い合わせ先
- 担当部課
- 人事部 開発協力人材室
- 担当者氏名
- 草野 むつみ
- 電話番号
- 03-3269-3471
- メールアドレス
- hrgtc@jica.go.jp
- ホームページ
- http://www.jica.go.jp/
- 担当者から一言
前回、2023年度コースにご参加された多くの受講者から「非常に満足」と「高い評価」を頂いたコースです。将来、栄養課題解決に係る国際協力人材として、JICA事業等に参画頂き、成果を発揮されたい方々のご応募を心からお待ちしております。