JICA緒方研究所ナレッジフォーラム 「人の移動」を人間の安全保障の視点でとらえなおす:全ての人にとっての「安心・安全」な移動回廊とは? 日本の役割とは?

独立行政法人国際協力機構(JICA)緒方貞子平和開発研究所 企画課

  • セミナーシンポジウム
  • 大学生・大学院生歓迎

プログラム/内容

ジャンル
セミナーシンポジウム
開催日時
2025/06/13 14:00 2025/06/13 16:00
開催地
オンライン
開催形式
オンライン
内容

世界では戦争、政治的不安定、気候変動、経済格差により、かつてないほどの規模で人々が移動しています。 2016年に国連総会で採択された「難民と移民のためのニューヨーク宣言」は、我々は人類史上、前例のない「人の移動」を経験しているという認識のもと、難民と移民の保護強化へ向けた計画を採択しました。


日本の社会もいま、人口構造の変化と人の移動が同時に進む新しい局面を迎えています。現在、日本に在留する外国人は約358万人で過去最高を更新し続けています。2040年には688万の外国人の働き手が必要となるものの、そのうち約97万人が不足すると推計されています(JICA緒方研究所「2030/40年の外国人との共生社会の実現に向けた調査研究―外国人労働者需給予測更新版― 」)。現在、日本にいる外国人労働者の8割以上がアジア出身ですが、これからは世界中から多様な人材を受け入れる可能性が視野に入ってきます。国連の予測によれば、2010年から2050年の間に世界の労働力人口は約15億人増加し、そのうち10億人がアフリカ大陸からの増加と見込まれています。このように経済・社会開発の視点から「人の移動」を捉える重要性が益々高まる中で、私たち緒方研究所では、「人の移動」のあるべき姿として、いかに難民・移民と彼らに関わる人々にとっての「安心・安全な」移動回廊を実現できるのかを問い続けています。


近年、国境を超える人の移動は「技能」の需要と供給の観点から議論されることが多く、多くの受入国では技能を基準とした選択的移民政策が導入されてきました。これにより、移民は「商品化」され、送出国では、技能訓練や資格の厳格化など自国民の「技能価値」を高める政策が進められています。しかし、本フォーラムでは「人の移動」を単なる「技能の取引」とは見做さず、『人間の安全保障』の観点に基づき「すべての人が命、暮らし、尊厳をもって暮らせる社会」をつくるための手段として捉え直します。


本フォーラムでは、JICAが取り組んでいる移住に関するプロジェクトに加え、国際移住機関(IOM)の移民調査研究も取り上ます。ディスカッションでは、移動を「人」の視点から捉えたaspiration-capability理論の移民研究の第一人者のヘイン・デ・ハース 氏、世界の人々の移動や避難状況を体系的に追跡・モニタリングするIOMの「避難民動向モニタリングシステム(DTM:Displacement Tracking Matrix)」の統括責任者のローラ・ニストリ氏、アジアにおける人の移動について造詣が深い早稲田大学のグラシア・リュー・ファーラー 氏、出入国在留管理庁の元長官(初代)の佐々木聖子氏をお迎えし、「安心・安全」な移動回廊について具体的に議論します。日本と世界が転換期にある今、これから日本が進むべき方向を皆様とともに考えていきたいと思います。


なお、前日6月12日(木)には、関連イベントとして「【厚生政策セミナー/開発協力セミナー】これからの移民政策をどう描くか ―分断の時代の新しいヴィジョンを求めて― 」を国立社会保障・人口問題研究所との共催で実施いたします。本フォーラムと併せ、ぜひそちらにもふるってご参加ください。

 

☆プログラム等の詳細はこちらからご確認いただけます。

職務分野
多岐にわたる分野

参加資格

参加費用
無料

募集内容

募集対象者
どなたでもご参加いただけます。
学生歓迎
大学生・大学院生歓迎
募集人数
オンライン:1000人
募集期間
2025/05/02 12:30 2025/06/12 12:00

申し込み方法

  • 掲載内容の確認等は、ご利用者様、掲載団体様の両者間の責任で行ってください。掲載内容及びセミナー・研修プログラムは、独立行政法人国際協力機構(JICA)の見解を示すものではありません。詳しくは規約をご確認ください。
  • 未成年が有償セミナーへ申し込むには保護者の同意が必要です。
  • ウェブ応募時の個人登録者の個人情報の扱いは案件を主管する登録団体の定めによることとします。尚、Web応募を実施することにより、団体に対するプロフィール公開項目の提示に同意したものとみなします。
参加申し込み方法

以下のリンクからお申し込みください。
※お申込みは2025年6月12日12:00(正午)で締め切らせていただきます。

JICA緒方研究所ナレッジフォーラム 「人の移動」を人間の安全保障の視点でとらえなおす:全ての人にとっての「安心・安全」な移動回廊とは? 日本の役割とは?

独立行政法人国際協力機構(JICA)緒方貞子平和開発研究所 企画課

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お問い合わせ先

担当部課
緒方研究所 企画課
電話番号
メールアドレス
dritrp@jica.go.jp
ホームページ
団体情報詳細
設立目的・事業内容
独立行政法人国際協力機構法(平成14年法律第136号)に基づき設立された独立行政法人で、開発途上地域等の経済及び社会の開発若しくは復興又は経済の安定に寄与することを通じて、国際協力の促進並びに我が国及び国際経済社会の健全な発展に資することを目的とする。
活動対象分野
援助アプローチ/戦略/手法、市民参加、多岐にわたる分野
活動実績(海外)
・開発途上国への技術協力  研修員受入  専門家派遣  機材供与  技術協力センター設置・運営  開発計画に関する基礎的調査 ・有償資金協力  円借款  海外投融資 ・無償資金協力  ※外交政策の遂行上の必要から外務省が自ら実施するものを除く。 ・国民等の協力活動の促進 ・海外移住者・日系人への支援 ・技術協力のための人材の養成及び確保 ・調査および研究 ・緊急援助のための機材・物資の備蓄・供与 ・国際緊急援助隊の派遣
活動実績(国内)
・開発途上国への技術協力  研修員受入  専門家派遣  機材供与  技術協力センター設置・運営  開発計画に関する基礎的調査 ・有償資金協力  円借款  海外投融資 ・無償資金協力  ※外交政策の遂行上の必要から外務省が自ら実施するものを除く。 ・国民等の協力活動の促進 ・海外移住者・日系人への支援 ・技術協力のための人材の養成及び確保 ・調査および研究 ・緊急援助のための機材・物資の備蓄・供与 ・国際緊急援助隊の派遣
所在地
162-8433
東京都 新宿区市谷本村町10-5 JICA市ヶ谷ビル3階
設立年月
2003 / 10