【6/4講演会】パラグアイ・フィリピン・コロンビアで日本語を教えて23年、日本語教師として海外移住する方法

特定非営利活動法人 開発メディア

  • イベント
  • 大学生・大学院生歓迎

プログラム/内容

ジャンル
イベント
開催日時
2025/06/04 20:00 2025/06/04 22:30
開催地
オンライン
開催形式
オンライン
内容

南米コロンビアに著名な日本人がいます。羽田野香里さん、51歳。コロンビア在住18年目。

 

職業は「日本語教師」。といっても羽田野さんはどこかに雇われているわけではありません。すごいのは、コロンビアの友人や元教え子たちと一緒に、日本語をはじめ、合気道などの日本武道、日本の料理、マンガなども学べる「日本文化センター」を立ち上げ、経営していること。

 

その勇気にも脱帽ですが、羽田野さんを唯一無二の存在にさせているのは“単なる日本語教師”にとどまらず、先住民保護区や内戦避難民の居住区で、日本文化を紹介したり、コロンビア人と一緒に演劇を公演したり、といったボランティア活動もしていること。

 

そんな羽田野さんの講演内容を整理してみました。

 

①日本語教師は天職

 

道内の大学を卒業した後は児童養護施設で児童指導員として勤務していました。ですが幼いころから海外の絵本・本を読むのが大好き。「いつかは訪れてみたい!」と思っていたそうです。

 

その夢がかなったのは28歳のとき。南米パラグアイのカピタンバードに、JICA日系社会青年ボランティアとして派遣されます。31歳からは青年海外協力隊としてコロンビアのマニサレスへ。貧困地域の児童や非行少年にかかわるNGOで活動しました。帰国後、「やっぱり自分には『日本の外』のほうがあっているな」と感じた羽田野さんは今度はフィリピンの南カマリネス州立日本語学校に「日本語教師」として就職します。

 

35歳のとき、大好きだったコロンビアに戻ってきました。第2の都市メデジンのEAFIT大学言語センターに「日本語教師」の職を見つけたのです。その後12年にわたって日本語をコロンビアの若者に教えてきました。

 

②コロナ禍で失業

 

ところが平穏だった日々が突如、崩壊します。コロナ禍です。EAFIT大学言語センターではスペイン語を学ぶ外国人が激減。経営の立て直しのため2021年12月、7つの言語コースのなかで学生の数が最も少ない日本語が閉鎖されることに。羽田野さんは失業してしまいます。

 

このとき助けてくれたのが、羽田野さんの教え子たちであり、コロンビアの友人たちでした。

 

メデジンには当時、日本語学校も、日本文化センターもありませんでした。「今がその時!」を合言葉に、日本語クラスを核とする日本文化センターを彼らと一緒に立ち上げます。

 

羽田野さんが48歳のときにオープンした日本文化センター「春のひなた」は、EAFIT大学で日本語を学んでいた学生30人ほどが在籍するかたちでスタートしました。「日本食レストランならともかく、日本語や日本文化だけで経営できるわけがない」と周囲からは冷ややかな声も。ですがいまや日本語、武道合わせておよそ200人が在籍しています。

 

③醍醐味は学生の成長

 

パラグアイ、フィリピン、コロンビアで合計23年にわたって日本語を教えてきた羽田野さん。とくに印象に残った生徒のエピソードを尋ねると、こんな答えが返ってきました。

 

「日本語を学ぶ生徒のひとりは、学校では同じ趣味の友人を見つけられず、また人前で話すのも苦手だったそうです。ところが日本語のクラスでは友だちを作り、スピーチコンテストや演劇にも積極的に参加しています。『変貌ぶりにすごく驚いた』とこの子の親御さんに言われたときは嬉しかった。自分の居場所を見つけたのでしょうね」

 

④海外移住したい人へ

 

海外移住という夢を羽田野さんが実現できたのは「想像する楽しさと、どう想像すればいいのかを本が教えてくれたおかげ」とのこと。

 

子どものころはいじめられっ子だった羽田野さん。本の世界に自分の居場所を見つけ、また物語の中のいろいろな価値観や文化をもつ登場人物に「自分にとって生きやすい場所はどこかにある」「見つけられなければ自分で作ったらいい」と背中を押してもらったそうです。

職務分野
教育、日本語教育、多岐にわたる分野
会場名
Zoomを使います

参加資格

参加資格

なし

参加費用
・社会人&学生:1000円 ・ganasサポーターズクラブのパートナー/サポーター:無料 ・録画を後日視聴(当日欠席):1000円 *当日都合が悪くなり欠席された方には録画をシェアいたします。

募集内容

募集対象者
こんな社会人&学生におススメ ・日本語教師の仕事に興味がある! ・ラテンアメリカをはじめ海外に移住したい/その方法を知りたい! ・日本語教師のリアル(どんなことを考えているのか、も含め)を知りたい! ・コロンビアでの「日本語教師ライフ」に興味がある! ・JICA海外協力隊の「その後」に関心がある! ・とにかくラテンアメリカ/途上国が好き! ・変わった体験談を聞きたい!
学生歓迎
大学生・大学院生歓迎
募集人数
80人(先着順)
募集期間
2025/05/21 10:00 2025/06/04 19:00

申し込み方法

  • 掲載内容の確認等は、ご利用者様、掲載団体様の両者間の責任で行ってください。掲載内容及びセミナー・研修プログラムは、独立行政法人国際協力機構(JICA)の見解を示すものではありません。詳しくは規約をご確認ください。
  • 未成年が有償セミナーへ申し込むには保護者の同意が必要です。
  • ウェブ応募時の個人登録者の個人情報の扱いは案件を主管する登録団体の定めによることとします。尚、Web応募を実施することにより、団体に対するプロフィール公開項目の提示に同意したものとみなします。
参加申し込み方法

下のPeatixのページからお願いいたします。
https://20250518ganas-event.peatix.com/view

開催団体のお知らせページ
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お問い合わせ先

電話番号
メールアドレス
devmedia.ganas@gmail.com
ホームページ
http://www.ganas.or.jp/
担当者から一言

登壇者

 

羽田野香里さん(メデジン日本文化センター「春のひなた」共同代表兼アカデミック・ディレクター、コロンビア・メデジン在住)

2009年よりメデジンのEAFIT大学(La Universidad EAFIT)言語センターに日本語講師として勤務。2021年末にコロナ禍の影響でEAFIT大学の日本語コースが閉鎖となり、コロンビア人の友人達と一緒にメデジン初の日本文化センター「春のひなた」を設立。現在日本語コースと合気道コース合わせて約170人の学生が在籍。学生の年齢は高校生・大学生を中心に、小学校低学年から社会人までと幅広い。出身は北海道小樽市。道内の児童養護施設に児童指導員として勤務後、2002年にJICAの日系社会青年ボランティアでパラグアイへ。任期終了後、青年海外協力隊でコロンビア・マニサレス市に派遣され、貧困地域の青少年の教育・更生を行うNGOで活動。その後フィリピンでの日本語教師を経て、2009年よりメデジン。同年にメデジン日本クラブを立ち上げ、異文化交流を中心としたボランティア活動を継続中。協力隊時代を含めるとコロンビア在住18年目。


・ウェブサイト:https://www.harunohinata.com/

・フェイスブック:https://www.facebook.com/harunohinataco

・インスタグラム:https://www.instagram.com/harunohinataco/

団体情報詳細
設立目的・事業内容
国際協力・開発にかかわる情報を発信することで、多種多様な国際協力・開発を応援する。これにより、日本はもちろん、途上国を含めた世界の持続的発展に寄与することを目的とする。同時に、海外へ積極的に出ていきたい若者に「学びの場」を与えることを通じ、内向きになりつつある日本を元気にする。
活動対象分野
教育、市民参加
活動実績(海外)
活動実績(国内)
開発のトレンドや国際協力NGOの取り組み、BOPビジネス、アジア・アフリカ情報などを下記のボードで発信している。 ウェブ:http://www.ganas.or.jp/ フェイスブック:https://www.facebook.com/ganas.or.jp/ ツイッター:https://twitter.com/devmedia_ganas
所在地
359-0024
埼玉県 入間市小谷田 1666-4-412
設立年月
2012 / 08