【2025年度能力強化研修】「母子健康 継続ケアの実現と母子手帳の活用を中心に」コース

独立行政法人国際協力機構(JICA)人事部 開発協力人材室(能力強化研修)

  • 研修

プログラム/内容

ジャンル
研修
開催日時
2026/01/21 09:30 2026/01/27 17:30
開催地
東京都 新宿区市谷本村町10-5国際協力機構市ヶ谷ビル(JICA 市ヶ谷ビル)
開催形式
オンライン・オフライン併用
内容

母親の妊娠・出産期および子どもが5歳になるまでの期間は、様々な疾病やリスクが起こりやすく、人生において最も脆弱な時期と言えます。妊産婦死亡率、5歳未満児死亡率および新生児死亡率は国際的な開発目標においても目標通りの削減には至っておらず、妊産婦死亡率の全世界平均は223(2020)、5歳未満児死亡率は36.6(2021)となっています。また、新生児死亡率は5歳未満児死亡の47%を占め、さらに新生児死亡数を上回る数の死産の報告もあります。予防可能な妊産婦死亡の95%は低・中所得国で起こっており、環境の改善と必要な医療サービスを提供することで防ぐことができる余地が残されているものの、未だに多くの母子がサービスにアクセスできない状態です。


これらの死亡率、サービスへのアクセスの改善が緩やかである背景には、地域間や経済格差によるサービスへのアクセス格差、不十分なサービスの質、開発パートナー間の連携不足などが挙げられます。 「女性、子どもと若者の健康のためのグローバル戦略 (2016-2030)」では、Survive(生存:回避可能な死から免れる)、Thrive(健全な成長)、Transform(社会の転換:生存と健全な成長を可能にする環境の拡充)の3点が強調されており、母子保健分野の重点は、単に「生き残る」だけではなく、「健全な成長」のための取組も必要とされるようになりました。加えて、思春期保健や母子栄養への取組も重視され、ライフコースアプローチ、人権への配慮、多様な分野との連携等があらためて強調されています。


こうした背景のもと、JICAは中期的戦略であるJICAグローバル・アジェンダ(課題別事業戦略)「保健医療」のなかで、クラスター事業戦略「母子手帳の活用を含む質の高い母子継続ケア強化」を策定し、全ての母子の健康とウェルビーイング(身体的・精神的・社会的な健康)の実現をビジョンに掲げています。これは、全ての母子による質の高い継続ケア・サービスの活用、母親や家族、コミュニティによる家庭での適切なケアの実現を目指し、その手段として、効果の確認された介入とともに、特に日本・JICA が知見を有する母子手帳の導入・活用を推進するものです。


母子手帳を含む家庭用保健記録は、母子継続ケアの推進に有効なツールとして根拠が確認され、WHO によるガイドラインが策定されています。母子手帳は、妊娠中及び出産時の母子の状態、子どもの成長・健康状態を継続的に記録するツールであるとともに、家庭で保管されケアを受ける際に持参されることから、家庭でのケアに関する情報提供のツール、医療従事者と保護者のコミュニケーションのツールという側面もあります。


本コースでは、保健医療・母子保健分野の実務経験を持つ方々を対象に、母子保健にかかる国際的な潮流や母子継続ケア強化のための方策、母子手帳の開発・活用について講義や演習を通じて理解を深めます。

職務分野
保健医療、多岐にわたる分野
会場名
国際協力機構市ヶ谷ビル(JICA 市ヶ谷ビル)
応募要項詳細資料
2025_17_youkou.pdf

参加資格

参加資格

下記の全ての要件を満たす方とします。
(1)研修の全日程に参加可能であること。
(2)保健医療・母子保健等の分野における事業の計画または実施に関わったことがあり、同分野でのJICA事業の案件形成または実施・共創に携わる可能性・意思がある方。
(3)専門能力・経験
専門分野(保健医療・母子保健)において、実務経験年数 5 年程度以上を目安とする(途上国での実務経験があると望ましい)。
(4)原則として、以下のいずれかに相当する語学力を有すること。
TOEIC640点以上、TOEFL500点(CBT173点、iBT61点)、IELTS5.0以上の語学力を要すること。なお、英語以外の言語(例:フランス語、スペイン語、ポルトガル語など)に堪能な方についても、評価の対象とします。研修の資料は全て英語になりますので、あらかじめご承知おきください。

参加費用
無料

募集内容

職種
その他
募集対象者
保健医療・母子保健等の分野における事業の計画または実施に関わったことがあり、同分野でのJICA事業の案件形成または実施・共創に携わる可能性・意思がある方。
募集人数
20
募集期間
2025/10/15 10:00 2025/11/24 23:59

申し込み方法

  • 掲載内容の確認等は、ご利用者様、掲載団体様の両者間の責任で行ってください。掲載内容及びセミナー・研修プログラムは、独立行政法人国際協力機構(JICA)の見解を示すものではありません。詳しくは規約をご確認ください。
  • 未成年が有償セミナーへ申し込むには保護者の同意が必要です。
  • ウェブ応募時の個人登録者の個人情報の扱いは案件を主管する登録団体の定めによることとします。尚、Web応募を実施することにより、団体に対するプロフィール公開項目の提示に同意したものとみなします。
参加申し込み方法

以下の(2)に記載されている応募書類を揃え、締切日までに JICA が運営している国際キャリア総合情報サイト「PARTNER」(以下、「PARTNER」という。)から応募してください。先ず「PARTNER」の登録が完了していることが必要です。「PARTNER」の登録だけでは、研修コースへの応募は成立しません。「PARTNER」への登録後に本研修コースへ応募してください。応募書類の受付後、応募時に「PARTNER」で指定した本人連絡用 E メールアドレスに対し、受領通知メールと共に応募案件番号(受付番号)を通知します。応募後、受領通知が届かない場合は、「人材登録に関する問い合わせ先」までご連絡ください。

 

(1)「PARTNER」への登録
応募はすべて「PARTNER」経由で行います。応募にあたっては「PARTNER」に人材登録がなされていること が必須ですので、登 録されていない方 はまず「PARTNER」での人材登録を行ってください。
「PARTNER 人材登録」の URL:
https://partner.jica.go.jp/Account/HRAboutRegist

 

【PARTNER 登録の注意事項】
 応募時には PARTNER マイページの「登録内容の確認/更新」にて、所属先などの情報を最新に更新してください。
 また、更新の際には、「プロフィール公開」欄は「希望する」を選択し、「プロフィール公開対象」には必ず「JICA」を選択してください。
 

(2)応募書類
すべて所定の様式をご使用ください。所定の様式は、JICA ホームページ(https://www.jica.go.jp/recruit/kyokakenshu/top.html)からダウンロードしてください。①の履歴書についてのみ、PARTNER から書式をダウンロードして作成してください。
① 履歴書
応募に必要な「研修用履歴書」を「PARTNER」上で作成して提出してください(履歴書への写真添付は不要です)。一般履歴書など他の様式の履歴書は受け付けません。履歴書は、「PARTNER」ログイン後、マイページのメニューから作成できます。ファイル名は「氏名_1履歴書」として、PDF 化して提出してください。
② 自己申告書
必ず所定の様式を使用して提出してください。なお、合理的な配慮が必要な方は自己申告書の該当項目(6 項目目)に必ず記載をお願いいたします。ファイル名は「氏名_2自己申告書」として、PDF 化して提出してください。
③ 推薦書
所属先のある方は必ず所属先の研修参加の了承を得てください。なお、推薦書は書式不問です。推薦書が用意できない場合は、その理由を記載してください。自営の方や所属先のない方は不要です。所属先にて応募者ご本人が代表を勤めている方も必要ありません。ファイル名は「氏名_3推薦書」として、PDF 化して提出してください。

 

(3)応募
応募期間内に「PARTNER」の応募画面から応募してください(予め応募書類をご準備ください)。
① 以下のURLから「PARTNER」にアクセスし、画面右上の“ログイン”をクリックして「PARTNER」にログインします。
「PARTNER」の URL:https://partner.jica.go.jp/
② 「研修セミナー情報」画面から該当のセミナー情報を検索し、「WEB から応募」をクリックしてください。
③ 上記(2)の応募書類を PDF 化のうえ、添付して提出ください。
 

注意事項

■修了証の発給

全日程を修了された受講者へ、研修修了証書をお渡しします。


■留意事項

(1) 情報保障等合理的配慮が必要な方につきましては、お気軽にご相談ください。

(2) 研修期間中の事故等については、JICA は一切責任を負いません。予めご了承ください。

(3) 研修実施に影響を及ぼすため、合格後の辞退は出来るだけご遠慮ください。

(4) 円滑な研修運営に支障を来す恐れがあり、受講者本人や他の受講者の不利益になると JICA が判断した場合は、その後の研修参加をお断りする場合があります。

(5) 研修修了一定期間の後、研修後の国際協力事業へのかかわり等に関するフォローアップ調査をアンケート形式で実施しますので、回答にご協力願います。

(6) 受講のために必要な経費は自己負担となります(宿泊先の紹介および斡旋は行っていないところ、あらかじめご了承願います)。

(7) 本研修では、Web 上でJICA 指定の共有フォルダにアクセスしていただき、当日資料をダウンロードしていただくため、対面での受講の場合、コンピューター端末(ノートパソコン)を会場までご持参いただければ幸いです。

(8) 応募書類に虚偽の記載が判明した場合、選考合格を取り消すとともに、修了証の発行は致しません。


■応募書類

応募書類は選考の結果にかかわらず、返却しませんのであらかじめご了承願います。

 

■募集要項

詳しくは募集要項をご覧ください。

選考方法

応募書類を審査の上、2025 年 12 月 19(金)を目途に、下記の「PARTNER」のマイページ上で合格者の応募案件番号(受付番号)を発表します。「PARTNER」にログインし、マイページの「PARTNER からのお知らせ」をご確認ください。書面による通知及び JICA ホームページ上では発表しません。
ご自身の応募案件番号(受付番号)は受領通知メール、又はマイページ「メールボックス」の「受信 BOX」で「【PARTNER】研修・セミナーへの応募送信完了のお知らせ」を参照ください。
なお、選考結果に関する個別のお問い合わせには一切お答えできませんので、あらかじめご了承願います。
「PARTNER」の URL:https://partner.jica.go.jp/

開催団体のお知らせページ
https://www.jica.go.jp/recruit/kyokakenshu/top.html

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お問い合わせ先

担当部課
人事部 開発協力人材室
担当者氏名
草野 むつみ
電話番号
03-3269-3471
メールアドレス
hrgtc@jica.go.jp
ホームページ
http://www.jica.go.jp/
担当者から一言

母子保健分野の国際的な潮流や、母子継続ケア強化のための方策、母子手帳の開発・活用について、
講義や関係者へのインタビュー、グループワーク等を通じて学ぶコースです。ご関心のある方はこの機会にぜひご応募ください! 

団体情報詳細
設立目的・事業内容
独立行政法人国際協力機構法(平成14年法律第136号)に基づき設立された独立行政法人で、開発途上地域等の経済及び社会の開発若しくは復興又は経済の安定に寄与することを通じて、国際協力の促進並びに我が国及び国際経済社会の健全な発展に資することを目的とする。
活動対象分野
援助アプローチ/戦略/手法、市民参加、多岐にわたる分野
活動実績(海外)
・開発途上国への技術協力  研修員受入  専門家派遣  機材供与  技術協力センター設置・運営  開発計画に関する基礎的調査 ・有償資金協力  円借款  海外投融資 ・無償資金協力  ※外交政策の遂行上の必要から外務省が自ら実施するものを除く。 ・国民等の協力活動の促進 ・海外移住者・日系人への支援 ・技術協力のための人材の養成及び確保 ・調査および研究 ・緊急援助のための機材・物資の備蓄・供与 ・国際緊急援助隊の派遣
活動実績(国内)
・開発途上国への技術協力  研修員受入  専門家派遣  機材供与  技術協力センター設置・運営  開発計画に関する基礎的調査 ・有償資金協力  円借款  海外投融資 ・無償資金協力  ※外交政策の遂行上の必要から外務省が自ら実施するものを除く。 ・国民等の協力活動の促進 ・海外移住者・日系人への支援 ・技術協力のための人材の養成及び確保 ・調査および研究 ・緊急援助のための機材・物資の備蓄・供与 ・国際緊急援助隊の派遣
所在地
102-8012
東京都 千代田区二番町 5-25 二番町センタービル
設立年月
2003 / 10