JICA緒方貞子平和開発研究所 書籍発刊セミナー「途上国の産業開発と日本の経験 翻訳的適応から国際協力を考える」

独立行政法人国際協力機構(JICA)緒方貞子平和開発研究所 企画課

  • セミナーシンポジウム
  • 大学生・大学院生歓迎

プログラム/内容

ジャンル
セミナーシンポジウム
開催日時
2025/12/11 16:00 2025/12/11 17:30
※オンライン参加登録をいただいた方には、追ってミーティングIDを連絡いたします。
開催地
オンライン
開催形式
オンライン
内容

セミナー概要

情報通信技術の進展により開発途上国による外国知識へのアクセスは容易になり、また自らの開発経験を積極的に発信する国は、新興国を含め、増えています。しかし、国際社会が推奨する「ベストプラクティス」(what)から自国に有効な知識を選び、現地社会に適したモデルを構築する「開発を学ぶ」方法論(how)は、いまだ十分に解明されていません。

日本は「開発を学ぶ側」と「開発を伝える側」の二重の立場をもち、長年にわたる自らの開発・開発協力の経験を通じて、独自の開発の視点と方法を培ってきました。また戦後、日本は政策支援から個々の施策の実行に至るまで、幅広い分野で産業開発協力に積極的に取り組んできました。こうした背景を踏まえ、JICA緒方研究所は、研究プロジェクト「日本の産業開発と開発協力の経験に関する研究:翻訳的適応プロセスの分析 」を立ち上げ、「翻訳的適応(translative adaptation)」を鍵概念とし、理論的枠組みと具体的事例に基づき日本の産業開発および開発協力を分析してきました。

この度、その最終成果として、和文書籍『途上国の産業開発と日本の経験 翻訳的適応から国際協力を考える』 (日本評論社)を発刊しました。本書は、途上国の政策関係者や海外の開発協力実務者・研究者への発信を念頭において、2023年に刊行した英語書籍『Introducing Foreign Models for Development: Japanese Experience and Cooperation in the Age of New Technology』 を日本の読者向けに再構成し、新たな章を加えたものです。途上国が外国の知見を自国に効果的に応用する方法に焦点を当てるとともに、開発パートナーにとっても、翻訳的適応の視点が協力の質を高める鍵であることを強調しています。さらに、日本が成熟した開発パートナーとして、今後どのように知的貢献すべきかを考察しています。

本セミナーでは、まず編者が本書の内容を紹介した後、開発経済学や翻訳的適応の観点から有識者よりコメントをいただきます。続いて、研究と実践で経験豊かな編著者・JICAの実務者を交え、「共創の時代の翻訳的適応」をテーマに、これからの日本の開発協力について議論します。「開発を学ぶ、開発を伝える」プロセスを重視する意義、日本が自らの産業開発や開発協力の経験をふまえて発信すべきメッセージ、そして未来の開発協力のあり方を考える機会となれば幸いです。

 

プログラム

16:00‐16:05 (5分)開会あいさつ 
峯  陽一 JICA緒方研究所 研究所長

16:05‐16:20(15分)書籍紹介
大野  泉 政策研究大学院大学(GRIPS)名誉教授 / JICA緒方研究所 シニア・リサーチ・アドバイザー
 

16:20‐16:40(20分)コメント
・山形  辰史 立命館アジア太平洋大学 アジア太平洋学部 教授

・前川  啓治 筑波大学 名誉教授


16:40‐17:30 (50分)ディスカッション・質疑応答
<モデレータ>
・山田  実 JICA管理部 審議役/次長
<パネリスト>
・神  公明 JICA南アフリカ共和国品質生産性向上プロジェクト チーフアドバイザー
・天津  邦明 立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授
・森  純一 JICAエジプト・日本高専プロジェクト チーフアドバイザー・共同プロジェクトダイレクター
・奥本  恵世 JICA経済開発部民間セクター開発グループ 参事役
 

職務分野
教育、民間セクター開発、援助アプローチ/戦略/手法
会場名
ZOOMウェビナー

参加資格

参加費用
無料

募集内容

募集対象者
どなたでもご参加いただけます。
学生歓迎
大学生・大学院生歓迎
募集人数
オンライン:1,000人
募集期間
2025/11/13 09:00 2025/12/10 12:00

申し込み方法

  • 掲載内容の確認等は、ご利用者様、掲載団体様の両者間の責任で行ってください。掲載内容及びセミナー・研修プログラムは、独立行政法人国際協力機構(JICA)の見解を示すものではありません。詳しくは規約をご確認ください。
  • 未成年が有償セミナーへ申し込むには保護者の同意が必要です。
  • ウェブ応募時の個人登録者の個人情報の扱いは案件を主管する登録団体の定めによることとします。尚、Web応募を実施することにより、団体に対するプロフィール公開項目の提示に同意したものとみなします。
参加申し込み方法

以下のリンクからお申し込みください。

※お申込みは2025年12月10日(水)12:00(正午)で締め切らせていただきます。
登録申し込みフォーム

JICA緒方貞子平和開発研究所 書籍発刊セミナー「途上国の産業開発と日本の経験 翻訳的適応から国際協力を考える」

独立行政法人国際協力機構(JICA)緒方貞子平和開発研究所 企画課

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お問い合わせ先

担当部課
緒方研究所企画課
電話番号
メールアドレス
dritrp@jica.go.jp
ホームページ
団体情報詳細
設立目的・事業内容
独立行政法人国際協力機構法(平成14年法律第136号)に基づき設立された独立行政法人で、開発途上地域等の経済及び社会の開発若しくは復興又は経済の安定に寄与することを通じて、国際協力の促進並びに我が国及び国際経済社会の健全な発展に資することを目的とする。
活動対象分野
援助アプローチ/戦略/手法、市民参加、多岐にわたる分野
活動実績(海外)
・開発途上国への技術協力  研修員受入  専門家派遣  機材供与  技術協力センター設置・運営  開発計画に関する基礎的調査 ・有償資金協力  円借款  海外投融資 ・無償資金協力  ※外交政策の遂行上の必要から外務省が自ら実施するものを除く。 ・国民等の協力活動の促進 ・海外移住者・日系人への支援 ・技術協力のための人材の養成及び確保 ・調査および研究 ・緊急援助のための機材・物資の備蓄・供与 ・国際緊急援助隊の派遣
活動実績(国内)
・開発途上国への技術協力  研修員受入  専門家派遣  機材供与  技術協力センター設置・運営  開発計画に関する基礎的調査 ・有償資金協力  円借款  海外投融資 ・無償資金協力  ※外交政策の遂行上の必要から外務省が自ら実施するものを除く。 ・国民等の協力活動の促進 ・海外移住者・日系人への支援 ・技術協力のための人材の養成及び確保 ・調査および研究 ・緊急援助のための機材・物資の備蓄・供与 ・国際緊急援助隊の派遣
所在地
162-8433
東京都 新宿区市谷本村町10-5 JICA市ヶ谷ビル3階
設立年月
2003 / 10