第2号 PARTNER便り 国際協力への第一歩~JICA海外協力隊

2月13日より、JICA海外協力隊の募集がPARTNERで始まりました。「いつか世界を変える力になる」。国際協力への思いがある。挑戦してみたいと思っている。でも…

私のキャリアでできる? 帰国後の仕事は?

「国際協力」は、一歩踏み出すのに、ちょっと勇気がいる。

漠然とした「国際協力」に少しでも具体的なイメージが持てたら、踏み出す力になるかも。今回から3回に分けて、国際協力の関わり方と、実際にJICA海外協力隊を経て、現在、国際協力の最前線で活躍する方をご紹介します。

まず、「国際協力」にはどのような関わり方があるのでしょう。一言で「国際協力」と言っても、様々なカタチがあることが分かります。JICA海外協力隊は、現地の人と共に生活し、草の根レベルで途上国の課題解決に貢献することを目指します。活動場所は国際協力の、まさに「現場」です。

国際協力・開発の現場で活躍しているのは開発コンサルティング企業に所属する開発コンサルタント、技術協力専門家、国際協力NGOなどです。多くは専門性や知識・技術、実務経験を求められ、即戦力として期待されます。そのため将来的には修士号以上や社会人経験が必要となることもあります。なかなかハードルが高そう…?

しかし、 途上国で現地の人々と共に課題解決を目指し活動したJICA海外協力隊経験者は、即戦力としてみなされることが多いです。

続いて、国連などの国際機関。専門職(国際機関の事業中心)、一般職(財務・広報・人事)があります。新卒採用は行っておらず、①修士号以上の学位、②学位取得分野での社会人経験、③英語のほか国連公用語で業務遂行可能、という条件があります。やっぱり難しいかも……?

国際機関への第一歩「JPO派遣制度」では、JICA海外協力隊は職務経験とみなされます。(外務省国際機関人事センターHPをチェック!)

そして、JICA職員。主な仕事は途上国の課題解決のための戦略策定・プロジェクト形成や監理・評価です。どちらかというとマネジメントの要素が強いです。JICAが策定したプロジェクトを実際に現場で行うのは、開発コンサルタントや技術協力専門家、そしてJICA海外協力隊の方々。JICA職員は、いわば「プロデューサー」です。

さらに、近年存在感を増す民間企業。「ビジネスとしての国際協力」は大きな潮流です。また自治体でも、多文化共生や地方創生に関連してJICA海外協力隊の経験を活かしている方が多くいます。

JICA海外協力隊は、どのカタチで関わるとしても国際協力の一歩となり、経験を帰国後に繋げることができます。

国際協力に必要なこと。「何ができるのか=can」より、「何のために、何がしたいのか=will」。そのために、自分はどんなカタチで関わりたいのか。それを知るには、「現場」を知ること。JICA海外協力隊は、その一歩です。

次回から、協力隊参加後、「現場で開発計画を実現するプロ」開発コンサルタントとして活躍する方に、「JICA海外協力隊経験とキャリア」について伺います!

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