登録団体詳細

特定非営利活動法人 母と子の医療を世界に届ける会

団体情報

団体名
特定非営利活動法人 母と子の医療を世界に届ける会
団体種別
NPO法人
所在地
東京都
設立年月
2019/ 07
設立目的・事業内容
現在、日本に住む私たちにとって出産とは、新しい命と出会う、人生で最も幸せに包まれた瞬間です。しかし、それは、高度な周産期医療により、お母さんたちが安全に分娩でき、赤ちゃんが様々な危険から守られているから、という事実を知っている人は少ないと思います。周産期とは、妊娠22週から生後7日までを意味する言葉ですが、この時期の女性と赤ちゃんに対する医療は近年急速に発展した分野であり、Neontal Intensive Care Unit (NICU)に代表されるように、高度な機械や訓練されたスタッフなどの豊富な医療資源に支えられています。そのような医療のない開発途上国では、お産は常に死と隣り合わせであり、生まれてくる赤ちゃんも、生まれた場所が我々の住む国であれば、なんの障害もなく育っていけるような子達が、数多く命を落としていきます。私たちが当然のように享受している周産期医療の恩恵を受けている人たちは、世界でほんの一握りでしかありません。  生まれてくる赤ちゃんとお母さんの対面の瞬間は、すべての人々にとって幸せな瞬間であり、すべての人々が平等に享受すべきである、と私たちは信じています。  開発途上国では、先進国において普通に行われている周産期医療がほとんど普及していません。その理由は単純に、大量に医療資源を必要とする贅沢な医療だからです。しかしテクノロジーの進歩は、今まで高価で専門家にしかできなかった医療サービスを、安価でより簡便なものにすることを可能としています。例えば、今まで高価な医療機器であった超音波診断装置が、スマートフォンで操作可能となり、さらに価格も従来の機種の100分の1程度になってきています。私たちは、安価で軽量な携帯型超音波診断装置を事業対象国に導入し、その信頼性及び診療効果を検証してきました。また、医療従事者が絶対的に不足している途上国でも普及が望めるように、経験の少ない医療従事者でも効果的に習熟できる教育方法も検証してきました。新生児領域では、開発途上国における新生児の死亡原因調査を行っており、その結果に基づき、従来の呼吸補助装置に改良を加えた簡単な装置(continuous positive airway pressure;CPAP)を用いた、新生児蘇生法の普及・教育を行ってきました。このようにテクノロジーの進歩と、ちょっとの創意工夫で、周産期医療は医療資源の有無に左右されずに、どこへでも届けられるものであることを、私たちは証明してきました。  しかしながら、個々人での活動を主体としていたため、資金や情報が制限され効果的な活動ができていないと認識するに至りました。そこで、団体として活動することでこうした障壁を取り払い、活動の効率性向上とさらなる事業の拡大を目指し、私たちの活動に賛同してくれる誰もが参加できる団体である、特定非営利活動法人となることを決意しました。  私たちが団体として活動することで、個々の周産期医療分野での支援活動が活動地域にもたらすインパクトが増大し、事業実施国における医療水準の向上、及びそれに伴う母体・新生児死亡率の低下がもたらされると信じています。また、特定非営利活動法人になることにより、定期的な総会の実施や、一般市民への情報公開を適切に行うことで、社会的信用を得、私たちの活動をより一層広めることが可能になると思っています。私たちは、これらの活動を通して、世界のすべての母親と赤ちゃんが、幸せを育むことができる社会の実現を目指します。
活動分野
保健医療
活動国
シエラレオネ
活動実績(国内)
2019年12月 国際保健医療学会 口頭発表 シエラレオネにある産科救急病院における母体死亡要因の分析
活動実績(海外)
2019年8月 ホンジュラス国 産科エコー 簡易BPD計測の実証 グアテマラ 母子保健事業 2019年10月〜11月 シエラレオネ 産科エコー e-learning 研修 2019年12月から1月 ネパール産科医療支援 2020年1月 シエラレオネ 簡易保育器のパイロット研究 2020年10月 コンゴ民主共和国 携帯型医療機器実証研究 国際医療センター採択案件(株式会社SOIKより委託) 2020年11月 シエラレオネにおいて周産期医療改善プロジェクト開始
SDGsへの取り組み

登録団体からのお知らせ

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