登録団体詳細
国立国際医療研究センター 国際感染症センター
団体情報
- 団体名
- 国立国際医療研究センター 国際感染症センター
- 団体種別
- 政府機関
- 所在地
- 東京都
- 設立年月
- 2004/ 10
- 設立目的・事業内容
- 国際感染症センター(DCC)では 1) 臨床感染症のclinical referral centerとして機能する、 2)感染症領域の人材育成/トレーニングへの注力、 3)情報の発信源となりネットワーキングに努める、 4)国内外の感染症の研究拠点となる、 5)実地疫学の実践 の5つを活動の柱に据え、国内・国外の感染症に関す包括的・多面的・先進的な取り組みを行っています。 DCC内には3部門が存在し、感染症内科は診療科横断的な感染症コンサルテーションおよび輸入感染症・一般感染症の入院・外来診療を行い、トラベルクリニックは渡航者の渡航前から帰国後までの健康管理のため、健康診断や予防接種、慢性疾患管理指導、帰国後診療等を行っています。国際感染症対策室は新興・再興感染症の現地調査,診断・治療などを行い,医療従事者に研修会や情報を提供することでわが国の感染症対策に貢献しています。 当院は国内で3カ所指定されている特定感染症指定医療機関の一つとして新感染症病棟を有し、DCCが管理を担当しています。医療関連感染対策では院内ではICTに参加し活動を担い、地域医療機関とネットワークを形成し実践的な取り組みを行っています。研究活動では多施設共同研究を含む臨床研究、輸入感染症の診断治療、ベトナム拠点での医療関連感染症研究に加え、研究所において遺伝子検査を中心に臨床微生物学的研究を行っています。また2013年1月には実地疫学の専門職(国際感染症対策専門職)を迎え、実地疫学部門の充実に力を入れています。 この環境のもと、DCCは世界を舞台に活躍できる人材の育成をミッションとして掲げています。
- 活動分野
- 保健医療
- 活動国
- 日本
- 活動実績(国内)
- DCCは厚生労働科学研究費補助金 新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業「一類. 感染症の患者発生時に備えた治療・診断・感染管理等に関する研究」の研究代表者所属施設としてエボラ出血熱をはじめとした一類感染症対策の充実に尽力した。 2013年4月より厚生労働科学研究費補助金(医療技術実用化総合研究事業)「我が国における熱帯病・寄生虫症の最適な診断治療体制の構築」(熱帯病治療薬研究班)のオーファンドラッグ 中央保管機関にNCGMが指定されたことを受け、引き続きその実務を担った。本研究活動により、新たにパロモマイシン等の薬剤が日本で認可され、熱帯病・寄生虫症の診療体制の構築に寄与している。また2015年度からは厚生労働省のMERS対策の立案のための研究班である 中東呼吸器賞厚遇(MERS)等の新興再興呼吸器感染症への臨床対応法開発のための研究(H27-新興行政―指定―006)を受託し、MERS対策充実のための研究を行った。
- 活動実績(海外)
- 感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID)傘下でのベトナムでの医療関連感染症研究を継続している。また平成22年度より政府がミャンマー難民の受け入れを開始しており、政府の要請により入国時の健康診断及び入国後の診療を実施している。2016年11月にはWHO Collaborating Centresに指定され、耐性菌問題や新興再興感染症に関して東南アジアにおける中心的役割を期待されている。
- SDGsへの取り組み